離乳食
夜泣きにはさまざまな原因がありますが、離乳食の刺激がその1つとなることもあります。離乳食を開始することそのものや、離乳食開始後に生まれて初めて口にする食べ物と出会うことも、赤ちゃんにとっては大きな刺激になることがあるのです。
また、母乳やミルクに比べると、離乳食は消化しづらいものが増えてくるのも原因の1つになりえます。 夜泣きの原因に悩んだ時には、食事の時間などを工夫することで対策になるかもしれません。
食事の時間
夜遅くに離乳食を与えると、お腹が張ったり、満腹感から体が眠りのリズムに入らず、寝つきが悪くなったり、夜泣きをしたりすることがあるようです。 夜の離乳食の時間が遅くなる場合でも、就寝直前にならないように生活リズムを整えるようにしましょう。
やむなく時間が遅くなる場合には、赤ちゃんが食べたがらないようなら無理をして食べさせる必要はありません。量に関しても、夜の離乳食の場合はたくさん食べ過ぎない方がおすすめです。
また、夜に食べた離乳食でアレルギーの症状が出ることもあります。赤ちゃんに初めての食品を食べさせる場合はなるべく午前中にして、何かあったら診療時間内に病院を受診できるようにしましょう。
果汁の与え方
昔は、お風呂のあとの水分補給や、離乳食に向けて味に慣れてもらうために「3ヶ月頃から果汁や白湯をスプーンなどで与えたほうがよい」と言われていた時期がありました。
しかし現在ではどちらも不要で、水分補給は、母乳やミルクで十分であるという考え方に変わっています。 眠る前に果汁を与えることで胃腸に負担がかかることは、夜泣きの原因となってしまう可能性があるため、避けましょう。
昔は果汁をスプーンで飲ませるイメージがあったことから、祖父母から果汁を飲ませるよう薦められることもあるかもしれません。
断るのは難しいかもしれませんが、そういった場合でも現在は変わってきていることを伝え、理解してもらいましょう。 果汁の場合、糖質が多いため栄養過多で肥満の原因になったり、虫歯の原因にもなります。 母乳やミルクをしっかり飲んでいれば果汁で栄養を補給する必要はありません。
もし、赤ちゃんに母乳やミルク以外にも何か水分を与えたい場合には、お茶(ノンカフェインやノンタンニンのものにしましょう)やおもゆにし、果汁は出来るだけ控えましょう。離乳期に入っても、濃い果汁はなるべく与えないようにして、与え過ぎには十分に注意してください。