新生児とはいつからいつまで?
新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんのことです。
赤ちゃんの生後日数と週数は、生まれた日を生後0日とし、カウントします。
・生後0日~生後6日まで…生後0週
・生後7日~生後13日まで…生後1週
・生後14日~生後20日まで…生後2週
・生後21日~生後27日まで…生後3週
この期間が新生児期です。 生後28日以降は、乳児期と呼ばれます。
新生児の赤ちゃんの生活
新生児の赤ちゃんは、1日のうちのほとんどを寝て過ごします。
お腹が空いたら起き、母乳やミルクを飲んで、満足したら再度寝るという生活です。
【睡眠】
新生児期の赤ちゃんの平均睡眠時間は、1日あたり15時間〜20時間ほど。起きている時間の方が短く、昼夜の区別はついていません。
日中、夜中関係なく、2~3時間おきのリズムで起きて、母乳やミルクを欲しがります。
【授乳】
母乳メインに飲む赤ちゃん、赤ちゃん用のミルクをメインに飲む赤ちゃん、また両方を飲むなど、授乳スタイルは赤ちゃんやママの状態によって違います。
新生児は、まだ飲み方に慣れず、泣いてしまったり、飲み疲れてすぐ眠ってしまったりする赤ちゃんも。
新生児の赤ちゃんの成長
【体重】
新生児期は目安として1日30gずつ体重が増えます。増え方が少ない、また極端に多い場合は、授乳量を見直します。
ただし、体重の増え方には個人差があるので、ママだけの判断で授乳量を調節せず、出産した病院へ授乳について相談すると安心です。
また、それでも体重の増え方が少ない場合は、病気が隠されている可能性もあるので、出産した病院や小児科を受診しましょう。
【身長】
新生児期の間に身長は平均で約4㎝~5㎝伸びます。
1ヶ月健診等で測る機会があれば、伸びているか確認しましょう。
新生児期の気になる症状
【新生児黄疸】
生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚や目の白目部分が、黄色みがかった症状を”新生児黄疸”と言います。
よく見られる症状で、そのほとんどが心配がいらないものです。
黄疸の種類にもよりますが、生後2~3日頃から現れ始め、1週間ほどで自然に消えていきます。 赤ちゃんとママが退院した後に、黄疸のような症状が気になった場合は、出産した病院もしくは小児科を受診しましょう。
【赤ちゃんの視力】
新生児期の赤ちゃんの視力は、0.01~0.02程度で、光と影がなんとなく分かる程度だと言われています。
色の区別もほんんどつかず、黒や白、グレーのみ認識できます。
ママやパパなど、近くに来る人を少しずつ認識できるようにはなりますが、目線が合わなかったり、きょろきょろとどこを見ているのか分からなかったりするのは、ほとんど見えていないためです。
【げっぷが出ない】
授乳時、まだ飲むのが上手でない赤ちゃんは、母乳などと一緒に空気を多く飲み込んでしまい、げっぷで空気を外に出してやらないと、吐き戻しの原因になります。
飲み込んだ空気が上がってきやすいように縦抱きをし、やさしく背中をさすりましょう。
全部飲み終わった後だと、赤ちゃんが寝てしまってげっぷを出せないこともありますので、左右のおっぱいを変えるタイミングや、赤ちゃんが一息ついた頃を見計らい、小まめにげっぷをさせるのがポイントです。
どうしても授乳後にげっぷが出なかったり、そのまま寝てしまった時には、少し頭を高くして寝かせると、吐き戻しが少なくなります。
【うんちが出ない】
新生児期の赤ちゃんのうんちの回数は個人差がありますが、うんちが出ないことで機嫌が悪く、授乳が十分にできない場合は便秘である可能性があります。
綿棒にオイルを付け肛門を刺激したり、お腹を「の」の字にマッサージするなどの解消法はありますが、心配な場合は小児科を受診しましょう。
【しゃっくりが止まらない】
激しく泣いたときや、授乳時に多くの空気を吸い込むことで、新生児期の赤ちゃんはしゃっくりが出やすいです。
なかなか止まらないと心配になることもありますが、ゲップを出すときと同じように背中をさすってあげたり、体を温めてあげたりすると止まることもあるので、試してみましょう。
新生児期の服の着せ方・洗濯方法
【新生児の服の種類】
新生児期は吐き戻しやおむつもれ、また汗をかくなどで着替えも多い時期です。
肌着も上着も前に紐やスナップボタンがついているタイプを選ぶと、寝かせたまま着替えさせやすいでしょう。
また、おむつ替えも多い時期のため、スカート型になるタイプの上着を選ぶと便利です。
新生児期は足をバタバタと動かすことはほとんどないので、はだけることも少ないでしょう。
【洗濯方法】
赤ちゃんの新しい服は、着せる前に一度水通しをしましょう。
服についたノリが取れ、柔らかく肌触りもよくなります。
新生児の服を洗濯する時には、大人の服とは分けて洗濯しましょう。
大人の服(特に新しい服)には、ホルムアルデヒドなどの化学物質が付着していることが多く、これが赤ちゃんの肌に触れると湿疹の原因となるからです。
洗剤も赤ちゃんの肌へ刺激が強いものがあるので、できる限り赤ちゃん用の洗濯洗剤を使って洗濯しましょう。