生後9ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後9ヶ月の平均身長】
男の子:67.4cm~76.2cm
女の子:65.5cm~74.5cm
男の子、女の子ともに、平均身長に約10cmもの幅があります。個人差がとても大きい時期です。
【生後9ヶ月の平均体重】
男の子:7.16kg~10.17kg
女の子:6.71kg~9.85kg
体重も個人差が大きい時期です。はいはいなど運動量が増えるにつれ、男の子も女の子も、少しずつ体型にも変化が出てくる頃でしょう。
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
【運動面の発達】
生後9ヶ月になると、はいはいが上達し、自由に様々なところへ移動できる子が増えます。
また、手の届くテーブルなどを支えにして「つかまり立ち」をする子も出てきます。
早い子ではつかまり立ちをしながら、横に歩く子も。
脚の力も強くなり、歩く準備をしていきます。
ただし、生後9ヶ月頃の運動面の発達は、個人差が大きいです。
赤ちゃんのペースを見守ってあげましょう。
生後9ヶ月の赤ちゃんの生活
【離乳食】
離乳食がスムーズに進んでいれば、生後9ヶ月頃からは1日3回食へと移行します。
離乳食の時間帯は、大人とほぼ同じでOK。より生活リズムがつけやすくなるでしょう。
≪1回の量の目安≫
・糖質:全がゆ、または軟らかいごはん…約お茶碗1杯(80〜90g)
・たんぱく質:卵…全卵1/2、お魚やお肉…15g(4さじ)、乳製品…80g
・ビタミン:緑黄色野菜…30g〜40g(6さじ)
※データ参照:厚労省HP 離乳と授乳の支援ガイド「(6)離乳の進め方の目安」
1日2〜3回の離乳食をバラエティーに富んだものにするのは大変です。
まとめて作り、1回分ずつ小分けにしてフリージングしたり、家族の食事を取り分けるなど工夫してみましょう。また、ベビーフードを取り入れるのも良い方法です。
その他、手づかみ食べも大事な食育の一つです。遊んでいるように見えても本人は学びの最中。
片付けは大変ですが、自分の手で食べる練習と考え、好きなように食べ物を触らせてあげましょう。
うまく食べたときは一緒に喜び、食べるのを促すようにしましょう。
【睡眠時間】
生後9ヶ月の赤ちゃんのお昼寝は午前1回、午後1回くらいになってきます。朝は決まった時間に起こし、夜も決まった時間に寝かしつけるようにしましょう。
毎日できる限り決まったリズムで生活することで、赤ちゃんの情緒も安定してきます。
ただ、生後9ヶ月頃は、まだまだ夜泣きに悩まされることがあります。
夜泣きは、赤ちゃんの成長過程の1つで、昼と夜の生活リズムが作られていく際に起こると言われています。
原因ははっきりとしてはいませんが、夜泣きが続く時はお昼寝や離乳食の時間帯など、再度生活リズムを見直すことも1つの方法です。
生後9ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【転倒に注意】
生後9ヶ月の赤ちゃんの中には、少しずつつかまり立ちを始める子もいますが、まだたっちは不安定です。
転倒でのケガが心配な時期でもあります。
赤ちゃんが動いているときは目を離さず、転倒の危険があるところには柔らかいマットを敷いておくなどの対策が必要です。
テーブルの角にもガードをつけるようにしましょう。
【遊びの中で言葉の発達を促す】
まだ言葉が分からなくても、赤ちゃんはしっかりと聞いています。
絵本の読み聞かせをしたり、歌を歌ってあげたりしながら、言葉の成長を促しましょう。
また、真似っこも上手になってきます。手遊びやバイバイなどのしぐさを見せてあげて、上手にできたら拍手してあげましょう。
【お散歩で興味の幅を広げる】
興味の幅がどんどん広がる時期です。
日中はお天気が良ければお散歩へ出かけ、「あれは〇〇だよ」などと、いろいろなものを見せてあげるのも良いでしょう。
赤ちゃんを抱っこしたり、ベビーカーに乗せて歩くと、ママにとっても良い気分転換や運動になります。
【ママも休息を】
生後9ヶ月頃は育児にも慣れてきた反面、元気に動き回る赤ちゃんから目が離せず大変なこともたくさんあります。
ママの疲れが溜まってしまった時には、一緒にお昼寝をしたり、パパに赤ちゃんをお願いできる時に休息をとったりなど、工夫して過ごしましょう。