生後7ヶ月の赤ちゃんの体の発達
【生後7ヶ月の平均身長】
男の子:65.0~73.6cm
女の子:63.1~71.9cm
個人差はありますが、男の子も女の子も生後6ヶ月の頃よりも、平均3~5cm程度伸びています。
【生後7ヶ月の平均体重】
男の子:6.73~9.8kg
女の子:6.32~9.3kg
体重も個人差が大きい部分です。男の子、女の子ともに数値よりも、生後6ヶ月の頃と比べて”増えているかどうか”に注目してください。
※データ参照:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査』
【運動面の発達】
生後7ヶ月頃になると、赤ちゃんは「ずりばい」や「はいはい」を始めます。
手と足の裏を使ってする「ずりばい」や「はいはい」は、手で突っ張る力が強い赤ちゃんは後ろに進み、足で踏ん張る力が強い赤ちゃんは前に進む傾向があるようです。
中には「はいはい」せずに、「たっち」や歩く動作の方が、先にできるようになる赤ちゃんもいます。
発達に心配事がある場合は6〜7ヶ月健診などで相談してみましょう。
【手・指先の発達】
手や指先はますます器用になり、「つかむ」、「引っ張る」などの動作が上手になります。
親指と人差し指で物をつかめるようになったり、興味のあるものにはどんどん手を伸ばしたりするため、おもちゃ遊びが楽しめるようになるでしょう。
積み木やビーズコースターなどの手や指先を使うおもちゃを与えると、夢中になる子も多いです。一緒に遊びながら、手や指先の発達を促してあげましょう。
【歯の生え始め】
個人差がありますが、生後7ヶ月は乳歯が生え始める頃です。
最初に下の前歯が2本生え、そして上の前歯へと続きます。
歯の生え始めは歯ぐきがむずがゆく、しきりにおもちゃを噛んだりするので、「歯がため」として噛んでもいいおもちゃを渡します。
この時期は、まだ歯磨きは不要ですが、口の中をきれいにするオーラルケアの習慣をつけておくといいでしょう。
授乳や離乳食の後と就寝前に行うことで、口内環境を清潔に保てます。
小さく切った綿100%のガーゼをしめらせてママの指に巻き付け、歯の表と裏を拭きます。歯や歯ぐきを傷つけないよう優しく拭いてあげましょう。
また、歯茎をマッサージしたり頬の内側を刺激したりして、口の中を触られ慣れておくと、その後の歯磨きにスムーズに移行できることが多いです。
生後7ヶ月の赤ちゃんの生活
【離乳食】
離乳食が順調であれば、1日2回食へと移行する頃です。生後7ヶ月頃の離乳食の固さは、舌でつぶせるお豆腐くらいが目安。
遊び食べをし始める時期なので、離乳食の時間を決めて切り上げてもよいでしょう。1回の食事にかける時間は、長くても30分くらいが目安です。
≪1回の量の目安≫
・糖質:全がゆ50g(お茶碗半分くらい)
・たんぱく質:卵なら卵黄1個から全卵1/2、魚(鉄分豊富なツナやビタミンDが豊富なシラスなど)やお肉13〜15g(大さじ1程度)
・ビタミン:緑黄色野菜25g
1日2回の離乳食をバラエティーに富んだものにするのは大変なので、まとめて作って1回分ずつフリージングしたり、市販のベビーフードを使用するなど工夫しましょう。
【睡眠時間】
生後7ヶ月頃になると、しっかり昼と夜の区別がついて睡眠リズムが整いますが、夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。
夜泣きは赤ちゃんの発達の過程の1つで、だいたい1歳半までにおさまりますが、個人差も大きいところです。
赤ちゃんによっては毎晩だったり、一晩の間に何度も泣く子もいるため、付き合うママはストレスが溜まることも。
どうしても泣き止まない時は赤ちゃんを安全な場所においてしばらく離れたり、他の家族がいればみてもらったりするようにしましょう。
生後7ヶ月の赤ちゃんのお世話ポイント
【事故予防】
「ずりばい」や「はいはい」が始まったら、赤ちゃんが動く範囲に危険なものがないか、常に注意を払うようにします。
コードをひっぱって電気ポットをひっくり返したり、テーブルの上の熱いコーヒーをこぼしたりなど、やけどの危険も出てきます。
赤ちゃん目線になると、思わぬ危険ゾーンを発見できるかもしれません。本格的に「はいはい」を始める前に、おうちの中にある危険を再チェックして、対策を立てておきましょう。
【人見知りへの対策】
生後7ヶ月頃は、視力の発達とともに人見知りが始まる頃です。人見知りは、見慣れているママやパパと、知らない人を見分ける力がついた発達の証拠でもあります。
赤ちゃんが人見知りする時は、しっかりとき、みんなが赤ちゃんをかわいがっているのだと安心させてあげます。少しずつ人と接触する機会を増やし、さまざまな人と遊びながら関わることで、人見知りも落ち着いてくるでしょう。
【かかりつけ医を見つけておく】
生後6〜7ヶ月頃からの赤ちゃんは、ママからもらった抗体がなくなってきて免疫力が弱くなるため、病気に注意する必要があります。
夜間も診療してくれる医療機関などの連絡先を、予め控えておきましょう。