生後7ヶ月の赤ちゃんの発達と接し方
7ヶ月の赤ちゃんの視力は0.1くらいといわれています。ママやパパの顔もなんとなくは見えていますが細かい部分まではわかりません。声や気配、においなどで識別していると言われています。
月齢が低いうちは左右の黒目の位置がずれていたり、少し外側を向いていたりと心配するママも多いようですが、これは左右の目を同時に動かす機能が発達していないためです。7ヶ月くらいになると両眼視機能が発達してきますので、上手に両目を動かすことができるようになります。 もし目の位置や動きが気になる場合は、6~7ヶ月健診で相談してみましょう。
また、この頃から、言葉が人の口から出てくることを理解し始めますので、話しかけてあげると、口元をじっと見るようになるでしょう。 ママやパパの顔と声を結び付けやすいように、赤ちゃんの顔から30㎝くらいまで近づいて、よく顔を見せてあげながら話しかけたり歌ってあげるとよいでしょう。
となりの部屋の物音や、外の動物の鳴き声などにも反応するようになります。テレビも好きで、特にコマーシャルや番組のテーマ音楽などのキャッチーなフレーズに反応します。
生後7ヶ月の赤ちゃんの教育
7ヶ月になると知能や運動機能の発達が進み記憶力もついてきます。また、反復喃語(「マンマンマン」「アウアウアウ」など、同じ音を繰り返す)が出始めたり、ママやパパがゆっくり発する言葉を真似するしぐさを見せたり、言葉につながる発達も見られます。
また、高さや奥行きという感覚を認識するようになるので、はいはいなどで移動できるようになると、物との距離感も少しずつ理解し始めます。手指を自分の意志で動かせることがわかってくるので、グーパーグーパーを繰り返したり、自分の欲しいものや興味のあるものに手を伸ばすようになります。この時期ものをつかむ時は、指先でつまむというよりか、親指と他4本の指を向かえ合わせにして挟んでつかむようになってきます。
この時期の赤ちゃんの能力を伸ばしながら楽しむ遊びと注意点をご紹介します。
【おもちゃ落とし】
握力も強くなってくるので、おもちゃを握ったまま振り回したり、叩きつけたり放り投げたりするようになります。
ボールやスプーン、積み木など、赤ちゃんが握りやすいものを手に握らせ、指を離して手から落ちるようなトレーニングをしてみましょう。繰り返し行うことで手指の運動神経の発達を促します。 その際には「ポーンポーン」など擬音語で話しかけてあげると、赤ちゃんは遊びと擬音語を関連付け、自分でも「ポーンポーン」と遊びながら言葉を発しやすくなります。おもちゃを与えるときは、ぶつけても痛くないものを選ぶようにしましょう。
【カラフルな絵本】
言葉の意味はまだ理解できませんが、色の区別のつく遊びをしてあげましょう。
カラフルな絵本を見せながら「赤いリンゴ」や「青いくるま」と指さし、言葉を発してあげることで、物の名前と色を覚えやすくなります。色彩感覚を養うことで感受性の豊かな子に育つといわれていますので、日常生活でもなるべくたくさんの色を見せてあげましょう。
【スマホやタブレットの使用に対する注意点】
物を立体的にみる感覚が育っているこの時期に、毎日長時間にわたりスマホやタブレットなどを見せていると、立体的に見る力が育たないとも言われています。スマホやタブレットの画面は小さく平面なので、赤ちゃんは奥行きや遠近感を感じ取るのが難しいからです。