赤ちゃんのいびき、大丈夫?
赤ちゃんはいびきをするイメージを持っていないママが多いのではないでしょうか?しかし、大人と同様にいびきをすることもあります。
「グーガー、グーガー」と、まるで大人のような大きないびきが赤ちゃんから聞こえてきたら、びっくりしますよね。
大人の場合だと、酷いいびきが続くことで慢性的な睡眠不足が起こり、普段の生活に支障をきたすこともありますが、赤ちゃんの場合はどうなのでしょうか。
今回は、赤ちゃんのいびきがもたらす様々な影響や、いびきが起こる原因についてご紹介します。
赤ちゃんのいびきがもたらす影響は?
まず、いびきをすることで赤ちゃんにどんな影響があるのでしょうか?
【睡眠不足】
いびきをすることで考えられる影響は睡眠不足です。いびきは気道が狭くなって起こるので、呼吸がしづらい状態になってしまいます。呼吸が浅くなってしまうと、睡眠も浅くなりがちです。
そのため、十分な睡眠が取れなかったり、夜中に起きてしまったりしてしまうことがあります。
大人と同じように慢性的な睡眠不足に陥ると、免疫力が低下したり、1日の生活リズムが崩れたりしてしまいます。
眠いのに眠れないストレスから、不機嫌になってしまうこともあるでしょう。
【成長ホルモンの分泌が低下】
上記でお伝えした通り、いびきは睡眠不足の原因になります。
睡眠不足が起こると、成長ホルモンの分泌が不足してしまいます。
深い眠りのときに分泌される成長ホルモンは名前の通り、骨や筋肉など体の成長に必要なものです。いびきで浅い眠りになってしまうと、成長ホルモンがうまく分泌されないことがあります。
【乳幼児突然死症候群(SIDS)】
赤ちゃんの恐ろしい病気として注意しているママも多い「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。
未だ明確な原因は解明されてはいませんが、酷いいびきによって呼吸が止まると、乳幼児突然死症候群につながることもあると言われています。
赤ちゃんのいびきの原因と対策
なぜ赤ちゃんがいびきをするのでしょうか?
その原因について詳しく見ていきましょう。
【鼻づまり】
アレルギーや風邪などで鼻づまりがある状態もいびきをかく原因になります。
赤ちゃんは、大人に比べて鼻腔が狭く、粘膜が敏感なため、鼻水や鼻づまりという症状はよくあることです。
しかし、鼻がつまっていると鼻で呼吸がしづらくなり、口呼吸になってしまうため、いびきをかいてしまう原因になります。
~対処法~
鼻水や鼻づまりが原因のいびきは、鼻の通りが良くなれば収まります。
鼻汁が出ているときは鼻吸引をしてあげると良くなるでしょう。
家庭でのケアは、手動タイプの鼻水吸い器や電動の鼻水吸い器を活用します。
手動タイプの方が電動タイプに比べて安価ではありますが、吸引力が劣ってしまうため、粘り気の強い鼻水の場合、しっかりと取り除くことができません。
そのようなときは、お風呂上りなど鼻水が柔らかくなっているときにティッシュや綿棒で優しく取り除いてあげましょう。ただし、あまり奥まで入れてしまうと、かえって粘膜を傷つけてしまうため注意してください。
これらの家庭でのケアを行っていても、なかなかよくならない時は耳鼻科や小児科を受診をしてみると良いです。
【枕が高すぎる】
赤ちゃんが寝るときに枕を使っていますか?
枕が高すぎると、赤ちゃんの気道を狭めることになってしまいます。そのため、呼吸がしづらくなっていびきをかく要因になることがあります。
~対処法~
赤ちゃんのいびきの原因が、鼻水や鼻づまりのせいでないときは、枕の高さが適切かどうか疑ってみましょう。
赤ちゃん用の枕もありますが、1歳までは枕は不要だと言われています。
一旦、枕を辞めてみると、いびきが軽くなるかもしれませんので、試してみてください。
まとめ
赤ちゃんのいびきの原因や悪影響についてご紹介しました。
いびきは「よく寝ている証拠」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、気道が狭くなって起こるためあまり良いものとは言えません。
最悪の場合、乳幼児突然死症候群に繋がるリスクもあるため注意しておきたいですね。
赤ちゃんのいびきの症状や、日中の活動の様子を見て気になる場合は、一度病院を受診してアドバイスをもらうと良いでしょう。
いびきをかいている時の様子を動画で撮っておくと、診察の時の役に立ちます。
また、一般的によく聞く「アデノイド」や「扁桃肥大」などは、赤ちゃんの頃というよりは、幼児期になってからの「いびきの原因」です。
幼児期になっていびきが気になる場合は、これらのことも疑ってみるといいかもしれませんね。
スヤスヤと気持ちよさそうに眠る赤ちゃんを見ていると、ママやパパもとても癒されますよね。
成長段階である赤ちゃんにとって、睡眠というのはとても重要なものです。
赤ちゃんが心地よく快適な睡眠ができるよう、体調管理はもちろんのこと睡眠環境についても改めて考えてみてくださいね。