「教育ママ」ってアリ?ナシ?
「教育ママ」というと赤ちゃんの頃から英才教育をするなど、厳しく教育をしているイメージがあります。
教育熱心なのは良いことですが、実際には子どものために教育をしていながらも、実は親の願いを押し付けすぎてしまっていることもあります。
今回はこのように「行き過ぎた教育をしているママ」についてご紹介します。
子どものために…と言いながらも親のエゴを押し付けてしまい、結果的に誰のためにもならなかったとなっては元も子もありません。
「行き過ぎた教育」となってしまわないように、「教育ママ」になってしまうことでどんな失敗をしてしまうかについてご紹介します。これから、赤ちゃんの教育を考えていく中でもぜひ参考にしてみてください。
教育ママにはどんな人が多い?
行き過ぎた教育をしてしまいがちな「教育ママ」の多くは、ママ自身がコンプレックスをいだいている場合が多くあります。
例えば家の事情で大学に行けなかったママや、ケガや病気でスポーツが続けられなかったといった経験のあるママが、過去の苦い思いを無意識に子どもで晴らそうとしてしまうと、行き過ぎた教育になってしまいがちです。
また、他にもママやパパ、親戚に高学歴者が多い場合は、高学歴であることがステータスとなってしまうことにより、行き過ぎた教育になりがちです。
もし、過去に苦い経験を持っていたり、現在大きなプレッシャーを感じていたとしても、ママと子どもは「別々の人間」なので、子どもの気持ちを尊重しながら一緒に成長していけるとよいでしょう。
他にも、子育てをしていると他のママや他の子どもの様子が嫌でも目に入ってきます。
「うちの子は何故できないんだろう」「よその子みたいにうちもがんばらないと」と他の家庭と張り合ってしまいそうになります。
人それぞれ個性があり、成長速度も異なりますので、おおらかな気持ちで子どもの意思を尊重することが大切です。
行き過ぎた「教育ママ」の失敗例は?
日々子育てをしていると、何が正解で何が失敗なのかが分からなくなってしまうことがあります。
ただし一つ言えることは「誰しも失敗したいわけではない」ということです。
しかしそんな中でも「教育ママ」による失敗例があります。
実際の失敗事例をご紹介します。
【子どもに合わない教育をしてしまった】
本人は座っていることが苦手なのに、小学校受験のための塾にいれてしまった場合、子ども自身が苦痛に感じてしまうという問題が起こる場合があります。
親子で気持ちを共有しきれずに子どもに苦痛を強いてしまうと、結果として塾をやめざるを得なくなります。
実際にやるのは子どもなので、親の気持ちだけではどうにもなりません。
こうなってしまうと結局誰のためにもならいので、子どもの気持ちをしっかりと尊重することが大切です。
プレッシャーを強く感じてしまうと子どももなかなか言い出せなくなってしまいますので、リラックスしているお風呂タイムなどを使って子どもの気持ちを聞いてみるのも良いでしょう。
【習い事を詰め込みすぎたことで「決断力」が身につかなかった】
小さいうちから色々出来るようになることはとても良いことです。
しかし、親が決めた習い事を、親の決めたスケジュールでただこなすだけの生活が続くと、子ども自身は受け身でいる方が楽になってきます。
それによって自発的に「こうしたい」という気持ちが薄れていってしまうデメリットがあります。
また、全くやったことのないことに対しては「教えてもらったことがないから」とチャレンジする前にしり込みしてしまうこともあります。
「教育ママ」で失敗しないためには?
行き過ぎた教育を行う「教育ママ」で失敗してしまう原因は、「子どもの意思を尊重できていない」という点が大半を占めます。
「子どもの将来を心配してあれこれと教えたくなる気持ち」が先行しすぎてしまうと、行き過ぎた教育になってしまう場合がありますので、注意が必要です。
特に気を付けたい点を改めてチェックしてみましょう。
【子どもの立場に立ってみる】
子どもの立場になってみて、「習い事は楽しい?」、「困ったことはない?」などを定期的に聞いてみたり考えてみることも大切です。
【スケジュール的にきつくないか】
子どもだけでなくママ自身についても「余裕がなくなってないか」を時々でよいので考えてみると良いでしょう。
出来る限りたくさん子どもとコミュニケーションをとり、子ども主体で進めていくことを心掛けてみてください。
まとめ
誰しも「行き過ぎた教育」をしたいとは思っていません。
しかし、目標を見失ったり余裕がなくなってしまうと「子どもの意思を尊重する」という余裕がなくなっていってしまいます。
親も子も辛くなる教育など誰にとってもいいことはありませんので、毎日親子でコミュニケーションをとり、そして定期的に立ち止まり、同じ目標に向かって進んでいくと良いでしょう。
子ども自身も自ら「やりたい」と思うものや「楽しい」と思うものはがんばってくれます。
そして吸収も早いので、予想以上の成果を出してくれることもあります。
子どもの気持ちに寄り添いながら、「サポートに徹する」ことを意識して楽しみながら子育てをしていきましょう。