赤ちゃんの誤飲!はっきりと分からない時は?
何でも口に入れてしまう赤ちゃん。
赤ちゃんの手の届くところに口に入れそうなものは置かない、入って欲しくない場所にはベビーガードなどを付けるなど、いろいろな対策があり、行っている人も多いでしょう。
しかし、それでも日々成長していく赤ちゃんですから、思わぬ誤飲の危険があるものです。
そんな毎日ですから、
「さっきまでここに置いていたものがない」
「赤ちゃんがいつの間にか口をもぐもぐさせている」
「急に機嫌が悪くなった」
など、見てはいなかったけれど、『もしかして誤飲?!』と焦ってしまうこともあるでしょう。
ただ、誤飲したかどうかが分からないので、対処法などもどうしたらいいか分からないですよね。
誤飲していないかもしれないし、したかもしれない。
今回はそんな赤ちゃんの「もしかして誤飲?」に対する対処法などを考えていきましょう。
赤ちゃんが誤飲した時
赤ちゃんが異物を誤飲した時には、どのような反応があるでしょうか。
【咳が出る・苦しそうな呼吸をしている】
まず、飲み込んだ後、突然咳がはじまることがあります。
その他、ゼーゼー・ヒューヒューといった苦しそうな呼吸をしたり、声がかすれたり、声が出せない状態になることがあります。
このような症状が見られた時には、喉や肺に異物が入り込んで、とどまっている可能性があります。
顔が蒼白い、ぐったりしているなどの症状も見られることがあります。
すぐに救急車で病院に向かいましょう。
【吐き気・嘔吐・痛がっている】
異物が食道に入り込んで、とどまっている場合には吐き気や嘔吐などの症状が出てきます。
飲み込んだ異物が大きい時には、違和感や痛みで泣くこともあります。
【母乳やミルクを飲まなくなる】
異物が入り込み、違和感があったり、苦しかったりする際は母乳やミルクを飲まなくなることもあります。
誤飲したか分からない時の対処法
赤ちゃんが誤飲した時の症状には、見てすぐに通常ではないと分かる症状もあれば、少し機嫌が悪いだけなのかなと思うような症状もあります。
また、異物が小さいものであれば症状が出ないまま、胃まで流れていることがあります。
ただ、
「さっきまでここにあったものがない」
「いつの間にか引き出しを開けて、中のものを触っていた」
「届かないと思っていたところのものを取って遊んでいた」
など、何かしら誤飲していることが疑わしい場合には、どのように対処すればいいでしょうか。
【まずは様子を確認する】
まず、誤飲したかもしれないと思ったら、落ち着いて赤ちゃんの様子を確認してみましょう。
無理に口を開けさせたり、背中を叩いたりすると、赤ちゃんがびっくりして泣いてしまい、本来の症状がよく観察できません。
その上で呼吸が苦しそう、嘔吐があった、顔が蒼白い、ひどく泣いているなど、いつもと明らかに違うと思ったら、救急車を読んだり、救急外来を受診したりなど、すぐに行動しましょう。
【心配であれば電話等で相談する】
特に目立った症状はないけれど、もしかしたら誤飲したかもしれないと心配である場合や、万が一誤飲すると中毒になる恐れがあるものを飲み込んだかもしれない場合には電話相談をしてみるのがおすすめです。
小児科、もしくは#8000で、飲み込んだかもしれないものと、飲み込んだかもしれない時間、現在の赤ちゃんの様子を伝えて、受診が必要か、様子を見た方がいいなら受診の目安を聞きます。
その他、心配なことがあれば聞いておきましょう。
【いつもと違う様子が見られたら受診】
しばらく様子を見ていて、いつもと同じ様子であれば問題がないことが多いですが、急に様子が変わることがあるかもしれません。
いつもと様子が違う場合には受診するか、電話相談して必要なら受診するようにして下さい。
赤ちゃんの誤飲防止対策で大切なこと
はっきりとは分からないけれど、誤飲したかもしれない。
こんな不安が続くのも、大変ですよね。
誤飲を防止するには、やはりしっかりとした対策が必須です。
誤飲してしまう可能性のある直径4㎝以下のものは、赤ちゃんの手の届かないところに置いておく必要があります。
その他、以下のポイントを意識して対策をしておきましょう。
・置く場所の高さは120㎝以上
・引き出し、棚は開けられる可能性があるので鍵またはガードをつけておく
・赤ちゃんの過ごすスペースは定期的に整理し、紛失などがすぐ分かるようにしておく
まとめ
何でも口に入れてしまう赤ちゃんなので、誤飲対策はしっかりとしておきたいところですが、赤ちゃんの成長は想像以上に早く、不十分である場合も少なくありません。
もしかしたら誤飲したかもしれない…と心配になることを減らすためにも、対策を見直してみましょう。
万が一、誤飲したかもしれない、はっきりとはしないけれど誤飲の可能性がある場合には、まず赤ちゃんの様子を落ち着いて観察してみてください。
いつもと違う様子があれば、その様子の緊急度によってはすぐに受診し、それ以外なら電話相談をしてみるといいでしょう。