便秘のとき

便秘になりやすい時期と原因

赤ちゃんの便秘の原因は様々ですが、月齢に関係なく、離乳食・運動不足・季節・腸の長さ・母乳不足などの影響があります。

 

【新生児期】

1日のほとんどを寝て、仰向けの姿勢で過ごす新生児期は、運動不足により便秘になりやすい時期です。母乳よりミルクを飲む赤ちゃんの方が、便秘になりやすい傾向にあります。

 

【生後2ヶ月頃】

この頃は消化器官が発達してきて、うんちを腸内にためられるようになるので、便秘になる赤ちゃんもいます。

 

【離乳食を始めた頃】

生後5~6ヶ月になると離乳食を開始しますが、固形物を食べることで便が固まりやすく、まだいきむ力が弱いので、便秘になる赤ちゃんがいます。

 

便秘のときの観察のポイント

赤ちゃんの排便の回数は、個人差があるので便秘の判断は難しく、1日に数回する子もいれば、2~3日に1回という子もいます。毎日排便がなくても、赤ちゃんの体調や機嫌に問題がなければ大丈夫です。

 

赤ちゃんは自分で訴えることができないので、日頃からママが体調や様子を伺って、気づいてあげることが大切です。便秘の症状を持つ赤ちゃんは多いので、あまり心配せずに、食事を含めた生活習慣を改善して対処しましょう。

 

便秘のときのホームケアのポイント

便秘の症状が出たら、赤ちゃんの様子をみながらいろいろと試し、効果がありそうなホームケアを見つけましょう。

 

【便秘の症状】

・赤ちゃんの顔色が悪い

・泣き止まず機嫌が悪い

・食欲がない

・嘔吐がある

・うんちが出るとき苦しそう

・空腹時にお腹が張っている

・うんちが硬く血がついている

・普段より排便の回数が減っている

 

上記のような症状があれば便秘の疑いがあります。

 

【便秘によい離乳食】

水溶性食物繊維のペクチンの多い食べ物が、便秘解消に役立つので、バナナやさつまいものペースト、潰したトマトや皮ごとすりおろしたリンゴなどを離乳食メニューにしてみましょう。

 

【水分補給】

離乳食を食べ始めた頃などは、水分が不足して便秘になることがあります。そんな時は、白湯や麦茶などで水分補給をします。(沸騰させたお湯を37度~40度程度に冷ましたものが白湯です。)

 

白湯に0.5~1gのオリゴ糖を溶かしてもよいでしょう。オリゴ糖は腸内の善玉菌を増殖させるため、便秘の改善に役立ちます。

 

【マッサージ・エクササイズ】

運動不足で便秘がちなら、マッサージを試してみましょう。

赤ちゃんを仰向けにし、手のひら全体を使って、おへそからスタートしてゆっくりと優しく「の」の字を描くように、お腹全体をマッサージしていきます。

 

特に、ガスが溜まってお腹が張っているときは、仰向けにして両わき腹に手を添え、左右に5回~10回ほどゆらゆらとゆっくり揺らすとよいでしょう。

 

また、赤ちゃんを仰向けにし、足を片方ずつ交互に持ち上げて曲げたり、両足を持ってゆっくり自転車こぎをしたり、足を動かすことで排便を促します。

 

【綿棒浣腸】

綿棒の先端にオリーブ油やベビーオイルをつけ、肛門に差し入れて刺激します。便意を促すには、肛門括約筋の奥の直腸を刺激する必要があり1.5~2センチ程度挿入して「の」の字をやさしく描くようにして綿棒をゆっくり動かします。

 

浣腸してすぐ排便することがあるので、おむつなどを用意してから、始めるとよいでしょう。綿棒浣腸をすることがクセになるのでは?と心配する方もいらっしゃいますが、よくないのは便を腸に溜め込むクセがつくことです。そのため浣腸をして出るのであれば心配ありません。

 

【病院に連れて行く目安】

ホームケアでも改善せず、ぐったりして熱や嘔吐がある、排便時に痛がって出血するほどうんちが硬い、お腹がパンパンに張っている、などの症状がある場合は、病院の受診も考えましょう。

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