赤ちゃんの下痢ってどんな症状?
赤ちゃんのうんちは元々ゆるめなので、下痢かどうか判断するのが難しいもの。元気があり機嫌も良く、食欲も普段通りであれば心配不要です。
しかし、次のような症状があるときは下痢の可能性があります。
・赤ちゃんのうんちがいつもより水っぽい
・うんちの回数が急に増えた
・色や匂いがいつもと違う
・熱があるなどの体調不良もある
このようなときは、赤ちゃんの体調とあわせて、うんちの状態もチェックしておきましょう。
赤ちゃんが下痢をする原因
赤ちゃんが下痢をしてしまう原因の中で、主なものは次の通りです。
【ウイルスや細菌などの感染症】
ウイルスや細菌などに感染することで、胃や腸に炎症が起こり、下痢をすることがあります。感染症が原因での下痢の場合は、他にも嘔吐や発熱を伴うケースも見られます。
【食中毒】
食べたものが原因で食中毒を起こした場合も下痢をします。嘔吐や発熱を伴うケースもみられます。下痢だけでなく、血便になることもあります。
【お腹の冷え】
冷たいものを食べたり飲んだり、または冷えた部屋の中でお腹を出したまま過ごしていたなどの影響で、お腹が冷えた場合も下痢をすることがあります。
【食物アレルギー】
離乳食を始めたばかり、また新しい食材を初めて食べたときなど、食材に対するアレルギーが原因で下痢をすることもあります。
【消化不良】
赤ちゃんは胃や腸などの消化器官が未熟なため、消化不良を起こし、下痢につながることがあります。
【抗生物質の服用】
他の病気の治療などで抗生物質を服用している場合、薬が胃や腸の消化吸収作用に影響し、下痢をすることがあります。
赤ちゃんの下痢での受診目安
赤ちゃんが下痢をした場合の受診目安は次の通りです。
【緊急に受診する必要があるケース】
次のような症状が見られる場合は、夜間や休日であってもすぐに受診しましょう。
・大量の血が混じった下痢である
・ぐったりしている
・目の周りがくぼみ、皮膚や口がカサカサで乾いている
【受診する必要があるケース】
緊急性はないものの、受診した方が良いケースは次のような症状があるときです。
・おむつから漏れるほどの水っぽいうんち
・白い、赤い、黒いなどうんちの色がいつもと違う
・血が混じったうんちが出ている
・酸っぱい匂いがする
・下痢以外にも熱や嘔吐などの症状がある
・機嫌が悪い
・食欲がない
これ以外にも、いつもよりゆるいうんちが1週間以上続いている場合や、気になる点がある場合は受診しましょう。
受診の際は下痢をしたときのおむつを写真に撮っておき、医師に見せると診察がスムーズです。
下痢のときのホームケアのポイント
下痢をしたとき、ホームケアのポイントとして次の点に注意しましょう。
【脱水症状を起こさないように気を付ける】
下痢と一緒に多くの体内の水分が排出されるため、脱水症状の危険があります。
母乳やミルク、ベビー用のイオン飲料など、水分補給は小まめに行いましょう。
【座浴やシャワーで清潔にする】
下痢のときはおむつの中が蒸れやすいですし、下痢の度に毎回おしりふきでお尻を拭いていると、お尻がかぶれやすくなります。
おむつ替えは小まめに行うと同時に、おむつ替えの際には洗面器にお湯を張ってお尻を洗ってあげたり、シャワーで流してあげたりなど、優しく丁寧に洗ってあげましょう。
【二次感染に気を付ける】
感染症が原因で下痢をしている場合は、ママやパパに二次感染する可能性があります。お世話の後はしっかり手洗いし、使用済みおむつは密封処理をするなど、注意しましょう。
【授乳はいつも通りでOK】
授乳は脱水症状を防ぐためにもいつも通りに行って構いません。ただし、乳糖不耐症による下痢が疑われる場合は、かかりつけ医に相談し、無乳糖調整の粉ミルクを使用するなどアドバイスを受けましょう。
【離乳食のメニューを配慮する】
下痢のときの離乳食は消化に良いものを用意します。食物繊維が多く含まれる食材や油物は避けてください。おかゆや野菜や果物をすりおろしたもの、スープなど、水分も取れ、食べやすいメニューを用意しましょう。
【下痢が長く続きときは再度受診を】
赤ちゃんの下痢は1週間程度で治まることが多いですが、それ以上続く場合は乳糖不耐症など、病気が潜んでいる可能性もあります。
なかなか下痢が改善されない場合は、再度受診するようにしましょう。