突発性発疹
生後4~8ヶ月頃、ちょうどママからもらっていた免疫が弱くなってくる時期にかかる場合が多い病気です。
ヒトヘルペスウイルス6型および7型による感染で、唾液の中にあるウイルスを通して感染すると言われています。
【症状】
38~40℃の高熱が3~4日ほど続き、熱が下がり始めたときや下がった後に発疹が全身に出ます。
熱がではじめたときに熱性けいれんを引き起こすこともあるので注意が必要です。
発疹が出始める頃になるととても不機嫌になることが多いです。ウンチが軟便や下痢になることもあります。
【治療方法】
特別な治療法はなく症状に応じた治療のみですが、けいれんが止まらない、意識がもうろうとするなど全身の状態が悪くなった場合は直ちに受診しましょう。
風邪症候群
いわゆる“風邪”と呼ばれるものの総称で、原因の多くはウイルス感染です。
【症状】
発熱の他に、鼻水・喉の痛み・くしゃみ・咳・食欲不振などがみられます。
【治療方法】
特別な治療法はなく、安静にして症状に応じた治療をします。咳が長引いたり、熱がなかなか下がらない場合は早めに受診しましょう。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、インフルエンザウイルスにはA型とB型があります。インフルエンザにかかった人のくしゃみや咳などから感染する場合が多いです。
【症状】
突然の発熱で、赤ちゃんの場合は41度以上まで上がることもあります。他には、鼻水・喉の痛み・咳・全身の倦怠感など、かぜよりも強い症状がみられます。
【治療方法】
インフルエンザの検査は、熱が出てすぐの時はウイルスの量が少なく、検査をした際に本当はインフルエンザなのに検出されないことがあります。
38度以上の熱が出始めてから12~24時間あけて検査をしましょう。インフルエンザと確定した場合は抗インフルエンザウイルス薬が処方される場合があります。
中耳炎
鼓膜の奥の方にある中耳という場所に細菌が入り込んで炎症が起きる病気です。かぜやインフルエンザにかかったあとなどに、鼻や喉についた細菌が耳の中に入って引き起こる場合が多いです。
【症状】
発熱と強い耳の痛みが出ます。赤ちゃんの場合は痛みを伝えることができないため、いつもよりも「機嫌が悪い」「水分をとらない」「耳をよく触る」などの様子がみられます。
風邪やインフルエンザなどの後に、このような症状が見られたら特に注意しましょう。
【治療方法】
症状を発見したらなるべく早く受診しましょう。主に抗生物質や点耳薬による治療を行います。医師の指示に従って、服用期間をしっかり守り完治させることが重要です。