よくある日焼けの症状
肌のバリア機能が未熟な赤ちゃんの場合、気を付けていてもうっかり日焼けをしてしまうことがあると思います。症状に合わせて適切な対処をするようにしましょう。
【赤くなる】
日焼けで皮膚が炎症を起こして赤くなります。軽いヤケドのような状態です。濡れタオルなどを活用し、患部を冷やすようにして様子を見ましょう。
【黒ずむ】
日光を浴びて赤くなった後に、黒くなります。これは、メラニン色素が増加しています。赤くなった後に黒くなる赤ちゃんもいれば、赤くなった後に黒くならない赤ちゃんもいます。体質などによって違います。
黒くなった赤ちゃんも、心配しなくても数日すればもとの肌に戻ります。
【皮がむける】
日焼けにより肌の細胞が死ぬと、古い細胞がはがれ、新しい細胞に変わりますが、この時に皮がむけてきます。新しい細胞を傷つけるかもしれないので、無理にはがしたり、触ったりせずに自然にはがれるのを待ちましょう。
【湿疹が出る】
日焼けにより炎症を起こし、症状が進むと湿疹が出ることがあります。日焼け後は乾燥しないように保湿をしっかり行いましょう。
病院に行くべき日焼けの症状
外で遊び過ぎて日焼けさせてしまった日は、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。様子を確認するときは体全体を見るようにしてください。
次のような症状が出ている場合は、病院へ行きましょう。
・肌の赤みやほてり、腫れが治まらない
・発熱した
・湿疹が出た
・水疱が出た
・お風呂に入ると痛がる
・赤ちゃんがひっかく
・嘔吐や吐き気がある
・脱水症状がある
光線過敏症
日焼けは日光皮膚炎という皮膚炎の1つです。 日光皮膚炎とは違い、少し日光に当たっただけで重い症状が出てしまうのは「光線過敏症」と言います。
光線過敏症は、太陽光にさらされた皮膚が赤くなり、ぶつぶつとした湿疹が出るのが特徴です。 症状が出たら早めに病院へ行きましょう。
予防対策
デリケートな赤ちゃんの肌を守るために、紫外線の多い季節は日焼け対策を行うようにしましょう。
【日焼け止めや日除け対策】
肌が敏感な赤ちゃんが使っても問題ない日焼け止めを選び、塗ってから外出するようにしましょう。ほかにも帽子を被らせたり、日除けを活用するなどベビーカーから紫外線が入らないように気を付けましょう。
【外出する時間や外出先】
夏場は紫外線が多い10時から14時の時間帯はなるべく外出を避けましょう。
また、外出したときは、日陰を探して紫外線が直接当たらないように工夫しましょう。
【服装】
日焼けの症状が重い赤ちゃんは特に、長袖、長ズボンで出掛けることが望ましいです。
暑い夏場に長袖、長ズボンでは赤ちゃんもつらいので、風通しが良く、汗の吸収が良い素材を選びましょう。