ママっ子にイライラしてしてしまう・・・
子どもが「ママじゃないとイヤ!」と強く甘えてくることはよくあります。
いわゆる“ママっ子”の時期は、成長の一部として自然なものですが、毎日のように「ママ!ママ!」とまとわりつかれると、ママが疲れ果ててイライラしてしまうこともありますよね。
今回は、ママっ子にイライラしてしまう理由とその心理、イライラしたときの上手な対処法をまとめました。
ママっ子とは?なぜママにべったりになるのか
「ママっ子」とは、生活のあらゆる場面で「ママじゃないとダメ!」という行動を見せる子どものことを指します。
パパや祖父母では満足せず、ママに抱っこしてほしい、ごはんを食べさせてほしい、寝かしつけもママじゃなければ泣いてしまう。
そんな姿に多くのママが心当たりがあるでしょう。
この背景にはいくつかの理由があります。
【安心できる存在がママだから】
赤ちゃんから幼児にかけて、子どもは母親との絆を中心に世界を広げていきます。
そのため、特に安心できる相手=ママにべったりになるのは自然なことです。
【自己主張や不安の表れ】
成長過程で自我が芽生えると、「自分の気持ちをわかってくれるのはママだけ!」という意識が強くなる時期があります。
【生活習慣や関わりの差】
日常的にママと過ごす時間が長い場合、自然と「ママじゃなきゃイヤ」という行動につながりやすくなります。
こうした理由から、ママっ子になることは特別なことではなく、むしろ多くの子どもが通る発達の一過程といえます。
ママがイライラしてしまうのはなぜ?
では、なぜママは「ママっ子」にイライラしてしまうのでしょうか。
理由を整理すると以下のようになります。
【自由な時間が奪われる】
トイレに行くのも、お風呂に入るのも、家事をするのも「ママ!」と泣かれてしまうと、自分のペースで生活できないことに強いストレスを感じます。
【パパや周囲に頼ってくれない】
「せっかくパパが抱っこしてくれるのに、結局ママを呼んで泣く」という状況が続くと、協力してくれる人の気持ちも無駄になっているようで、ママが板挟みになってしまいます。
【自己犠牲感がつのる】
自分の時間も心の余裕もすべて子どもに吸い取られてしまうように感じ、「なんで私ばっかり…」という不満が募ります。
【完璧でいなければならないというプレッシャー】
「ママだから応えなきゃ」「イライラしてはいけない」と思うほど、逆に気持ちが追い詰められてしまうこともあります。
つまり、イライラは「ママが悪いから」ではなく、心と体にかかる負担が大きすぎるから起こる自然な反応なのです。
ママっ子にイライラしたときの対処法
イライラをため込みすぎると、つい子どもにきつく当たってしまうことも。
そんなときに試したい対処法をまとめました。
【「今はそういう時期」と割り切る】
子どもの「ママじゃないとイヤ!」という時期は、必ず終わりがきます。
数年後には「ママより友達!」と急に離れていくことも多いものです。
「今だけの特別な甘え」と考えるだけで、気持ちが少し楽になるかもしれません。
【パパや家族と役割を共有する】
たとえ子どもが泣いても、パパにお願いする時間を作ることは大切です。
「泣く=ダメ」ではなく、パパなりの関わり方で信頼関係を築く時間にもなります。
ママが無理して全部応える必要はありません。
【ほんの数分でも自分の時間を確保する】
イライラがピークのときは、深呼吸して一時的にその場を離れても構いません。
子どもが安全な状況であれば、数分のリフレッシュが大きな助けになります。
【子どもの気持ちを言葉にしてあげる】
「ママに抱っこしてほしいんだね」「ママがいいんだね」と気持ちを代弁すると、子どもは安心して気持ちを落ち着けやすくなります。
【完璧を目指さない】
「全部応えなきゃ」「ちゃんと育てなきゃ」と思うほど追い詰められます。
多少テレビやおもちゃに頼るのもOK。
ママが笑顔でいることのほうが子どもにとってずっと大切です。
イライラを軽減するための工夫
日常的にできる工夫を取り入れることで、ママの負担はぐっと減らせます。
【家事のハードルを下げる】
完璧にこなすよりも、「できなくても大丈夫」と考えましょう。
時には家事代行や便利グッズに頼るのも有効です。
【子どもが安心できるアイテムを持たせる】
お気に入りのぬいぐるみやタオルがあれば、ママ以外でも落ち着けることがあります。
【他のママと気持ちを共有する】
同じように「ママっ子」に悩んでいるママは多いもの。
SNSや育児サークルで共感を得るだけで気持ちが軽くなります。
【育児以外の楽しみを持つ】
趣味や読書、ちょっとしたおしゃれなど、ママ自身がリフレッシュできる時間を意識して作ることも大切です。
まとめ
ママっ子な子どもにイライラしてしまうのは、決してママのせいではありません。
「自由がない」「自分ばかりが大変」というストレスが積み重なった自然な反応です。
大切なのは、イライラをため込まずに上手に発散しながら、少しずつ子どもと距離を広げていくこと。
さまざまな工夫を取り入れることで、ママ自身の心が楽になり、子どもとの関わりもより穏やかになります。
「ママじゃなきゃイヤ!」と泣きついてくる子どもの姿は、愛情の証であり、成長の一過程。
イライラする自分を責めすぎず、無理のないペースで向き合っていきましょう。