双子育児は正直しんどい・・・?
赤ちゃんの育児はただでさえ大変ですが、双子となるとその大変さは想像以上です。
周囲からは「可愛い!」「楽しそう!」と声をかけられる一方で、実際には24時間休む暇のないお世話や精神的な孤独感、経済的な負担に悩むママやパパも少なくありません。
「育児がしんどい…」「このまま続けられるのかな」と感じるのは自然なことです。
今回は、双子育児のリアルなしんどさと、少しでも楽に過ごすための工夫や支援、心の持ち方についてまとめました。
双子育児がしんどいと言われる理由
子どもを育てる大変さは想像以上ですが、双子の場合はその負担が一段と大きくなります。
【生活リズムが2倍ではなく2乗の大変さ】
赤ちゃん1人でも授乳・おむつ替え・寝かしつけで一日があっという間に過ぎますが、双子の場合は同じ作業がほぼ同時進行でやってきます。
・片方を抱っこしていると、もう一人も泣き出す
・授乳が終わって寝かせた瞬間に、もう一人が起きる
・夜中に交互で泣くため、まとまった睡眠時間が取れない
この「エンドレスなお世話」により、睡眠不足が慢性化し、体力・気力ともに消耗してしまいます。
【自分の時間がほぼゼロになる】
1人育児でも「自分の時間がない」と言われますが、双子の場合はさらにその傾向が強まります。
家事をする暇も、トイレに行く余裕も削られてしまうほどで、常に子どもに追われている感覚になります。
【経済的な負担が大きい】
おむつ・ミルク・ベビー服など、必要なものが単純に2倍。
さらにベビーカーやチャイルドシートも双子専用のものが必要になることがあり、出費は想像以上に増えます。
【周囲の理解が得にくい】
「赤ちゃん2人だから大変だよね」と言われる一方で、実際に具体的に助けてもらえる機会は少なく、孤独感を抱きやすいのも特徴です。
双子育児を少しでも楽にする工夫
毎日のお世話に追われる中でも、ちょっとした工夫や考え方の転換で、負担を軽くすることができます。
【同時授乳・同時お世話を意識する】
可能であれば、授乳やおむつ替えを同じタイミングで行うことで生活リズムを整えやすくなります。
哺乳瓶を使う場合は、授乳クッションや椅子を工夫して同時授乳ができる体勢を作ると便利です。
【家事は「やらなくていい」を選ぶ】
双子育児中は家事の完璧さを求めないことが大切です。
・掃除は最低限
・ごはんは宅配や冷凍食品に頼る
・洗濯は乾燥機やクリーニングにアウトソースする
「手を抜く」ことではなく「優先順位をつける」ことだと考えると罪悪感が減ります。
【便利グッズを活用する】
便利グッズがあれば、どんどんと利用していきましょう。
例えば、
・双子用ベビーカー
・双子抱っこひも(縦抱き・横抱き)
・自動調乳機、バウンサー
など。
特に移動や授乳関連のアイテムは、体力を節約できる強い味方になります。
【一時保育やファミリーサポートを活用する】
行政や地域によっては双子家庭へのサポート制度が用意されています。
・一時預かり
・ファミサポによる送迎
・ヘルパー派遣
「人に頼むのは申し訳ない」と思わず、サポートを積極的に利用しましょう。
双子育児で大切にしたい心の持ち方
体力的な工夫だけでなく、ママやパパ自身の心の持ち方を少し変えるだけで、気持ちがぐっと楽になることもあります。
【「完璧なママ」でなくてもいい】
双子の育児はそもそも完璧にはできません。
「今日もなんとか生き抜いた!」と思えるだけで十分です。
【「助けて」と言える勇気を持つ】
家族や行政に頼ることは甘えではなく、子どもを守るために必要な選択です。
【「1日単位」で考える】
未来を考えると不安でいっぱいになるときは、「今日はごはんを食べさせられた」「今日は笑顔を見られた」と、1日の中の小さな達成感を積み重ねていきましょう。
【自分の気持ちを否定しない】
「しんどい」「つらい」「逃げたい」と思うのは自然なこと。
その感情を押し殺すより、言葉にして誰かに伝えることが大切です。
【双子育児のしんどさを共有する】
SNSやブログなどでは、同じように双子を育てるママ・パパの声が数多く発信されています。
「うちも夜泣きが交互で眠れない」
「双子用ベビーカーは本当に助かる」
「大変だけど、笑ったときの可愛さは2倍!」
共感できる声を知るだけで、「自分だけじゃない」と救われることがあります。
孤独になりやすい双子育児だからこそ、つながりを意識して持つことが大切です。
まとめ
双子育児は「2倍」ではなく「2乗のしんどさ」と表現されるほど、大変さが重なります。
しかし、同時お世話の工夫・便利グッズの活用・家事の優先順位を下げる・サポート制度を利用するといった工夫で、少しずつ負担を軽くすることができます。
何より大切なのは、完璧を目指さず、「今日はなんとかやりきった」と思えるだけで十分だということ。
双子の笑顔や成長は大変さ以上の喜びをもたらしてくれます。しんどい気持ちを抱え込みすぎず、周囲に頼りながら「無理をしない双子育児」を目指していきましょう。