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赤ちゃん言葉の方言がおもしろい!
大人が赤ちゃんにお話をする時に、「ぶーぶー」「まんま」「ワンワン」など、赤ちゃん言葉を使ってお話することがあるかと思います。
祖父母世代の方が使う赤ちゃん言葉では、聞いたことともないような赤ちゃん言葉を話している方もいて、びっくりするという体験をしたことがあるママはいないでしょうか。
もしかしたらそれは、その地域の方言にまつわる赤ちゃん言葉を使っている可能性があります。
地域の違う方と赤ちゃん言葉についてお話すると、自分が住んでいた地域とは全く違う方言を使っていて、興味深い感じることもあるかもしれませんね。
当たり前のように使っている赤ちゃん言葉だけれど、実は方言だった?
今回は、赤ちゃん言葉と方言について、面白い話題をお伝えしたいと思います。
赤ちゃん言葉の方言「座る」
「座る」という赤ちゃん言葉ですが、地域性が出て面白い方言がたくさんあるようです。
・おっちゃん…関西
・じゃんして…宮城
・おっちゃんこ…愛知
・ちゃんこ…山口、広島
・やっとん…愛媛
・おっちん…滋賀
他にも、地域によっては「ちょんちょん」と声掛けをすることがあるようです。
一見、「座る」という単語とは似ても似つかないような言い方が多く見受けられますが、その地の独特な言い回しで、赤ちゃんに分かりやすいように訛りがついていったのでしょうか。
地域性があって興味深いですね。
赤ちゃん言葉の方言「お風呂」
「お風呂」という赤ちゃん言葉ですが、ちゃぽんとお風呂に入る様子が、地域によって訛りが付いたのではないかと思われる言い回しになっています。
・ぽちゃに入る…福島
・あっぷ、おぶ…福島
・おぶちゃん…東京
・おぼちゃ…神奈川
・ちゃぽ…静岡県伊豆半島
他にも、「アポン」や「ぽんちゃ」と言う地域があるようです。
赤ちゃん言葉の方言「魚」
「魚」には様々な種類がありますが、その地方の魚の方言にも、面白いものがたくさんあります。
・とと、とっと
・じじ、じじこ…福岡
・たいたい…広島
多くの地域では「とと」という赤ちゃん言葉が使われているようです。
しかし、「じじ」や「たいたい」などは、魚という言葉からは連想もできないような訛りですね。
赤ちゃん言葉の方言「水・お茶」
「水」や「お茶」は、ママの世代では、赤ちゃん言葉を使うという方はあまりいないかもしれませんね。
どんな言葉になるか想像も難しいですが、どうやら祖父母世代では「ぶぶ」という赤ちゃん言葉を使っていたようです。
・ぶー
・おぶ
・ぶぶ
・ぶんぶ
・おちゃぶ
・おぶちゃ
お茶のことを昔の京都の言葉では「ぶぶ」と呼ぶことがあり、女性を中心に広まっていったそうです。
それが時代を繰り返すことによって、女性が使う言葉から母親が使う言葉に、そして赤ちゃん言葉になっていったと考えられています。
京都が発生の言葉ですが、様々な地域に伝わり、地域や家庭、使う人によって赤ちゃんに合わせた言い回しを使われていったのでしょう。
他にも
・あっこ
・こっこ
という地域もあるようです。
赤ちゃん言葉の方言「首を振る」
首を振ると、赤ちゃんの目に映る景色は変化します。
それを楽しむように、遊びの一環で赤ちゃんが首を振ることがあります。
(もしかしたら、イヤイヤの表現の一種というケースもあるかもしれません。)
大人も一緒に真似をして、首を振って楽しんであげたりしてもいいですね。
このような遊びをする時、ママの世代では、何という赤ちゃん言葉をかけますか?
なかなか想像もつかないですが、祖父母世代ではこの動作を「かん」という言葉を使って楽しむ方もいるようです。
・かんむりかんむり
・かんぶかんぶ
・かんかん
などです。
頭の事は「おつむ」という言い回しをする方もいるかと思います。
「かん」という言葉は頭に付ける「冠」という言葉からきているのではないかと考えられます。
他にも、赤ちゃんの髪型を指す「禿(かぶろ)」という言葉から来ている説も考えられます。
こちらの言い方も、地域性の訛りがあるようです。
赤ちゃん言葉の方言「お外・お散歩」
「お外」や「お散歩」という意味の赤ちゃん言葉も、地域によって言い方が違うところがあるようです。
・おんも
・なんなんな
・よいよい
どの方言も、散歩やお外とは似つかない言い回しです。
さらに、地域や使う人によって、発音も全く異なるのでおもしろいですね。
赤ちゃん言葉の方言「虫」
「虫」のことを赤ちゃん言葉で「めんめ」と呼ぶ地域が多くあります。
福島や名古屋ではこのように呼ぶようですが、他にもこのように呼ぶ地域があるようです。
また、静岡では「めーめ」と呼ぶそうですよ。
聞いたことがない地域に住む方には、何のことやらと想像もつかない方言ですが、全く違う地域でも同じ言い方をするというのは、興味深いですね。
まとめ
赤ちゃん言葉にも様々な訛りがあり、比較するととても興味深いと感じます。
赤ちゃん言葉には、正しい発音の決まりというものはありません。
リズムが良く赤ちゃんの耳に届きやすい言い回しで、理解ができる言葉でしたらどんな言葉でも大丈夫です。
方言も交えながら、赤ちゃん言葉でたのしくコミュニケーションを取っていきましょう。