離乳食期の野菜嫌い…どうする?
野菜を見ただけで拒否反応を示す、口からベーっと出してしまうなど、赤ちゃんの野菜嫌いに悩む方も多いのではないでしょうか。
離乳食期はあくまで食べることに慣れる期間。他の食材を食べられているようであれば、無理に食べさせる必要はないのですが、好き嫌いがこんなに早くできてしまうと不安になるママもいるでしょう。
今回は赤ちゃんが野菜嫌いになってしまう理由を考えながら、食べてもらうためのアイディアをご紹介します。
離乳食期に野菜嫌いになる理由
赤ちゃんが離乳食期に野菜嫌いになってしまうのは、どんな理由があるのでしょうか。実は好き嫌いではなく、「新奇恐怖」という初めて接する味や匂いを警戒する、怖いと思う自然な反応でもあります。
【うまく食べられないから】
比較的離乳食初期の赤ちゃんや、初期から中期へなどとステップアップしたばかりの赤ちゃんによく見られるのですが、大きすぎる、固いなどが理由でうまく食べられないことが原因で食べないこともあります。口の中に入ったものが噛めない、飲み込めないなどで食べられないことがあると、その感覚を赤ちゃんが覚え、次からも嫌がるという子もいるようです。
離乳食の進み具合には個人差があるので、本やサイトなどに載っている大きさや固さはあくまでも目安。その子のスピードに合わせてあげるのが一番なのですが、ママも初めてだと難しいですよね。なかなか飲み込めていない様子であれば、もう少し小さくカットする、柔らかく茹でてあげる、前の段階に戻してみるという対策も必要だということを覚えておきましょう。
【舌触りが嫌いだから】
大人でも同じですが、なんとなく舌触りが嫌い、食べづらいというものありますよね。口に入れたときに、今まで食べたことのないような舌触りだったら、大人でも出してしまうことがあります。赤ちゃんにとってはたくさんの食材が初めてのものばかり。特に苦手になりやすい舌触りの野菜が、葉物野菜です。柔らかく茹でたりすりつぶしたりしても、繊維が残りやすいですよね。
しかし、離乳食はいろんな舌触りのものを経験し、慣れていく過程です。慣れると食べられるものもあるので、舌触りを滑らかにしてあげる、食べやすいものと一緒に食べさせるなどの工夫をすれば食べることもありますよ。
【初めての味だから】
人は、初めて見る・初めて食べる物に対して、「これは食べても大丈夫なものなのかな?」と恐怖心や警戒心を抱きます。
これを「新奇恐怖」と言い、大人に限らず赤ちゃんでも同じことが起こります。
そのため、まずは赤ちゃんに「これはおいしいものだよ」というのを理解してもらうことが大切。
素材の味を食べさせてあげることも大事ではありますが、徐々に味付けなども工夫し、おいしく食べられるものを用意してあげるといいですね。
【見た目が嫌いなどの食わず嫌い】
見たことがないものを食べる時、大人でもちょっと怖いですよね。しかし、食べたらおいしかった!好きな味だった!ということもあるので、見た目を工夫してあげるのも、ひとつの方法です。
野菜嫌いの子のための離乳食アイディア
赤ちゃんの野菜嫌いは工夫をすれば食べるようになることはあります。野菜嫌いを少しでも解消できるような、具体的なアイディアをいくつかご紹介します。
【とろみをつけて舌触りを滑らかに】
舌触りを滑らかにするのには水溶き片栗粉でとろみをつけてあげましょう。舌触りが嫌いだった野菜でもとろりとした滑らかな食感となり、食べてくれる場合があります。水溶き片栗粉でとろみをつける方法は、離乳食初期のメニューでも使えますので、ぜひやってみましょう。
また、なめこや納豆など、とろみやねばねばの食材と混ぜて一緒にあげると、舌触りが変わり、食べてくれることもあります。ポタージュスープにするのもおすすめですよ。
【赤ちゃんが惹かれる見た目に】
見た目が嫌い、前食べて味が嫌になったなどが理由で食べてくれないものに関しては、見た目から変身させてしまいましょう。おすすめは蒸しパンやおやきなどの手づかみメニューにすることです。見た目は野菜と思えませんし、食べやすいので、赤ちゃんもおやつ感覚で食べてくれるかもしれません。
【市販のベビーフードを参考にする】
味付けを工夫すると、苦手な野菜でも食べてくれることもあります。
とはいえ、離乳食の味付けって難しいですよね。
そんな時は市販のベビーフードを参考にしてみましょう。
ベビーフードは味が濃い!などのイメージを持っている方もいるかもしれませんが、定められた基準内での味付けをしているため、赤ちゃんに濃すぎることはありません。
赤ちゃんがベビーフードなら野菜も食べるという場合は、ぜひ味付けを参考にしてみましょう。
まとめ
赤ちゃんの野菜嫌いに悩むこともあるかもしれませんが、まだまだ赤ちゃんの食生活は始まったばかりです。ご紹介したような工夫をしながら、離乳食を続けてみてください。ママが笑顔で楽しく離乳食の時間を過ごしていると、赤ちゃんも楽しくなってきて食べてくれる!なんてこともありますよ。