納豆は離乳食期の赤ちゃんに最適
離乳食の本を開けば、納豆を使ったメニューを見かけることがありますよね。
納豆は大人でも好き嫌いが分かれますが、赤ちゃんも納豆を食べたほうがいいのでしょうか。
実は納豆にはタンパク質、脂質、カルシウム、鉄分、カリウムなどの栄養素がたっぷり入っており、何より発酵食品なので腸内環境を整えるのにも一役買ってくれるもの。
離乳食期の赤ちゃんにも食べさせたい食材のひとつです。
とはいえ、まだ食べることにあまり慣れていない赤ちゃんなので「納豆のネバネバや匂いを嫌がるのでは?」という不安要素はありますよね。
しかし、納豆は調理次第で食べやすくなります。
・いつから納豆を食べられる?
・どんな納豆を選べば良いの?
・納豆を離乳食にする方法は?
など、初めて納豆を離乳食に使う時に気になるポイントをご紹介します!
離乳食に納豆を使うのはいつから?
納豆を離乳食に使うのは、離乳食中期にあたる生後7~8ヶ月あたりから始めるのがおすすめです。
この頃はもぐもぐ期とも呼ばれ、赤ちゃんの舌で潰せる程度の柔らかさにすることが目安。
納豆は粒が軟らかいものが多いため、上手にもぐもぐできるようになった赤ちゃんには食べられるようになりますよ。
ただ、最初は匂いや粘りが気になる赤ちゃんも多いため、赤ちゃんが食べやすいように下処理をしてあげるといいでしょう。
【離乳食に使う納豆の下処理方法①湯通し】
粘りや匂いを取るために、納豆をそのまま”湯通し”しましょう。
茶こしに納豆を入れてからお湯をかけると簡単に湯通しできるのでおすすめです。
その後、納豆をざるに入れて流水で洗うと粘りを軽減できます。
【離乳食に使う納豆の下処理方法②時期にあった下処理】
離乳食に納豆を使い始める離乳食中期には細かく刻むというように成長段階に合わせて下処理を行って下さい。
時期別の下処理の目安は次のようなものです。
離乳食中期:細かく刻む
離乳食後期:小粒をよく噛んで食べさせる
離乳食完了期:小粒はOK、大粒を使用する場合は潰す
納豆の刻み方にはさまざまあり、一般的に離乳食を作る時ミキサーやブレンダーなどを使うと細かくなりますが、納豆は匂いや残った粘りで後片付けが少し面倒。ミキサーやブレンダーは納豆にはあまり適していないかもしれませんね。
次のような普段の調理器具でも十分下処理ができるのでおすすめです。
・包丁
・フォーク
・すり鉢
・裏ごし器
フォークは外出時に手軽に使用できるので、家以外で使用する場合には特におすすめです。
裏ごし器はより滑らかなペーストにしたい時に便利です。
離乳食に使う納豆の選び方は?
基本的に納豆を離乳食にする場合は小粒のものを使用することをおすすめします。
小粒がない場合には、ひきわりでも可能です。
また、納豆自体の品質にもこだわりましょう。
・国産大豆を使用しているか
・遺伝子組み換え大豆ではないか
一般的に市販されている1パック100円前後の納豆でも十分ですが、価格に惑わされずにしっかりと食品表示を見てから選ぶことがポイントです。
納豆を離乳食にする時のアレンジ方法
最初は納豆をそのまま食べさせ、味や食感に慣れさせるといいでしょう。
慣れてきたらアレンジすると、より納豆を楽しめます。
【離乳食の納豆アレンジ方法】
中期や後期の頃からできるアレンジ方法は次のようなものがあります。
・お湯や出汁で薄める
・お粥や野菜と混ぜる
納豆を他の食材に混ぜると、粘りがとろみのようになり、赤ちゃんも食べやすくなります。
完了期頃には納豆巻きを1口サイズに切ってお皿に並べてあげると食べやすく、手づかみメニューとしても最適です。
(ただし、髪や体をネバネバの手で触ると大変なことになるので、その点は食後お風呂に入るなどして対策を!)
納豆を離乳食にする時の味付けは?
納豆には付属のタレやからしがついていますが、離乳食にする場合はこれらは不要です。
からしはもっての外ですが、付属のタレも赤ちゃんにとっては塩分が多く、添加物も入っているので避けましょう。
また、他に味付けする必要はありません。
赤ちゃんにとっては、納豆そのものの味も濃く感じる場合もあるからです。
基本は味付けせずに納豆本来の味を堪能してもらうようにし、アレンジするときにも薄味を心がけましょう。
初めての納豆はアレルギーに注意!
納豆の原材料になっている大豆でアレルギーを起こす可能性もあります。
初めて赤ちゃんに与える時には、すぐに対応できるように、小児科の開いている午前中にしましょう。
与える量も小さじ1くらいの少量からスタートして、アレルギー症状が出るかどうかチェックして下さい。
また、納豆を初めてあげる時には、これまで食べたことのない食材と同時に与えるのはNG。
アレルギーが出た場合、どの食材が原因だったのか分からなくなってしまうからです。
まとめ
赤ちゃんに初めて納豆をあげるときは、粘りや匂いなどが気になり、少し不安かもしれませんが、納豆好きな赤ちゃんも多いようです。ただ、赤ちゃんが食べやすいように下処理をしてあげることが大前提なので、粘りや匂いを上手にカバーしてあげましょう。
納豆は栄養価も高く、赤ちゃんの体にとってプラスになる食材です。アレルギーさえクリアできれば有力なアイテムとして成長を促してくれますよ。納豆選びにも気を付けながら、赤ちゃんの納豆デビューをバックアップして下さいね!