漢字にこだわる名づけ
漢字から名づけをする時とは、気に入った漢字がある場合や、パパやママ、おじいちゃんおばあちゃんの名前の漢字を1文字使うなどの場合です。基本的には、使いたい感じに添え字を組み合わせて名前を作ります。
【添え字とは】
添え字とは名前の最後につく字のことです。こだわりのある、好きな漢字を使って名前を作るときは、その字に添え字をつけて2文字以上の名前にします。その時によって、流行や人気の添え字があり、代表的な添え字としては「菜」「香」「美」「太」「輝」「介」などがあります。
万葉仮名・キラキラネーム・DQNネーム(ドキュンネーム)の名づけ
良い漢字が思いつかなければ、万葉仮名の名前をつける方法もあります。万葉仮名とは、真仮名(まがな)と言い、『万葉集』に用いられた、ただ漢字に和音を当てはめたものです。たとえば、「安」を「あ」と読むのは万葉仮名にあたります。
元々は、日本語の音を表すためのものでしたが、最近ではキラキラネームやDQNネームの当て字に使われる傾向にあります。使うのであれば、常識の範囲内で読みやすい名前をつけるようにしましょう。
漢字にこだわる名づけの注意点
漢字にこだわって名前をつける際は、以下の点に気をつけるようにしましょう。
【名前に使える漢字か確認】
こだわりのある漢字が、名前に使える漢字かどうかを確認する必要があります。
使いたい漢字が旧字体の場合は使用できず、常用漢字になおすと字体だけでなく画数も変わってくるため注意が必要です。
【組み合わせしにくい漢字】
漢字によって組合せる漢字や、読み方が限られてくるものがあります。
「翼」という漢字は、添え字を含めて他の漢字と組合せづらく、読み方も限られますので注意しましょう。
【漢字の読み方・姓名のバランス】
名前の読み方に制限やルールはありませんので、「飛翔」を「つばさ」と呼ぶこともできますが、常識の範囲内の読み方にしないと、子どもが大きくなったときに、社会で不便に感じることになるでしょう。
キラキラネーム・DQNネームなどが流行した時期もありましたが、現在では子どもの将来を考え、誰からも読みやすい・覚えやすい名前をつける傾向にあります。
また、漢字の組合せにも注意が必要です。姓と名で同じ偏が重なる漢字を用いると、縦書きした時にバランスが悪くなります。また、姓と名の画数の多さにかたよりがあると、違和感を感じやすいので注意しましょう。
【姓名の意味】
名前の候補が決まったら、最終決定する前に、必ず読んで確認しましょう。
名前だけでは良い印象なのに、苗字と組み合わせるとおかしな印象になってしまうこともあります。
たとえば、「かずなお」という名前も「和尚」という漢字にすると「おしょう」と読めてしまいます。
ほかにも、「細井太(ほそいふとし)」など真逆の意味を表す漢字や「秋野実(あきのみのる)」など関連性の強い名前も違和感を感じてしまいます。
このほかに避けたほうが良い代表的な名前は以下のとおりです。
【避けた方がよい名前の例】
麻賀恵里→朝帰り
神田伊代→缶代よ、寛大よ
本間加奈→ほんまかな
原真紀→はらまき
徳利→とっくり