赤ちゃんの抜け毛が心配!
赤ちゃんの枕にたくさん髪の毛がついていて、驚いたことはありませんか?また、後頭部の髪の毛が薄くなっているのを見ると、不安になってしまいますよね。
赤ちゃんの抜け毛は、なぜ起こるのでしょうか。抜けてしまった毛はまた生えてくるのでしょうか?
実は赤ちゃんの抜け毛には、心配しなくて良いものと、きちんと治療をしないといけないものがあります。それでは、赤ちゃんの抜け毛の種類について、詳しくお話していきます。
赤ちゃんの抜け毛の時期は2回
実は赤ちゃんには、抜け毛の時期があります。それは「新生児生理的脱毛」と「乳児期後頭部脱毛」と呼ばれるものです。それぞれを詳しくお話していきます。
【新生児生理的脱毛】
赤ちゃんの髪の毛は、生まれてから1度すべて生え変わります。
髪の毛の生え変わりは、大体生後2~3週間から始まると言われてます。赤ちゃんによってはごっそりと抜けてしまうこともありますが、この抜け毛は必ず起きるものです。
抜けた後には新しい髪の毛が生えてきますので、過度に心配しなくても良いでしょう。
【乳児期後頭部脱毛】
続いては、赤ちゃんの後頭部の髪の毛が抜けてしまう「乳児期後頭部脱毛」です。
この抜け毛の原因は、寝て過ごすことが多い赤ちゃんの後頭部が、布団などに擦れることで起きます。
大体生後4ヶ月くらいから起こると言われています。
抜けた後は後から新しい髪の毛が生えてきますので、新生児生理的脱毛と同様に、心配する必要のない抜け毛です。
赤ちゃんの抜け毛対策は必要?
これまでご紹介したような「乳児期後頭部脱毛」や「新生児生理的脱毛」などについて、抜け毛を防ぐ対策をした方が良いのでしょうか?
結論としては、抜け毛対策をする必要は全くありません。
必ずどの赤ちゃんでも起こる生理現象なので、抜け毛が起こってもまた新しい髪の毛が生えてくるのを待ちましょう。
抜け毛が皮膚トラブルが原因のことも
前述したように、赤ちゃんの抜け毛のほとんどは生理現象ですが、皮膚のトラブルでも起きることがあります。
一体それはどのようなものなのか、ご紹介していきましょう。
【脂漏性湿疹】
赤ちゃんの肌トラブルで多いのは、脂漏性湿疹です。
脂漏性湿疹とは、過剰に皮脂が分泌されることで起こる皮膚の炎症で、顔や頭皮、首などのさまざまな場所がかさかさしたり、ジュクジュクしたり、かさぶたができたりします。
生後2~3ヶ月の頃に現れることが多く、約3人に1人の割合で起きると言われるほど、よくある皮膚炎です。
この脂漏性湿疹が、頭皮に現れると、抜け毛につながることがあります。
【脂漏性湿疹が起きる原因】
脂漏性湿疹が起きる原因は、ママから受け継いだホルモンや、赤ちゃんの肌にいる皮脂を好む常在菌の影響だと言われています。
皮脂の分泌は成長するにつれて落ち着くため、自然に治っていく皮膚トラブルです。
【脂漏性湿疹が疑わしいときは?】
抜け毛の部分がかさかさしていたり、かさぶたのような皮膚の状態になっていたりする場合は、小児科か皮膚科を受診しましょう。
脂漏性湿疹の影響での抜け毛は皮膚の状態が良くなると改善しますので、しっかりと皮膚の治療をしてあげてください。
【脂漏性湿疹が原因の抜け毛の対処法】
もし脂漏性湿疹のような皮膚トラブルが原因で、抜け毛が起こっている場合は、肌を清潔に保ち、保湿をして様子をみましょう。
しっかりとシャンプーをして、肌を清潔にした後、乾燥しないように保湿もしてあげると良いですよ。
ここで注意したいのが、脂漏性湿疹でできるかさぶた。
気になってしまうと思いますが、無理にはがすのはNG。
シャンプーの際にゴシゴシ洗ったり、ママが手ではがそうとすると、余計に頭皮を傷つけたり、かさぶたと一緒に毛が抜けてしまったりすることがあるので注意しましょう。
保湿をしっかりし、清潔に保つなど対処を続けていても、なかなか改善されない場合は、一度小児科などで診てもらってください。
赤ちゃんの髪の毛の発育は個人差がある
赤ちゃんの身長や体重の増加に個人差があるように、髪の毛の発育にも個人差があります。
特に女の子の赤ちゃんの場合、抜け毛が増えると不安になってしまうと思いますが、基本的にはまた新しい毛が生えてきますので、焦らずに見守るようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの抜け毛の多くは、生理的に起こる現象のため、過度に心配する必要はありません。
しかし、なかには皮膚トラブルが原因の脂漏性湿疹という病気の場合もあります。
赤ちゃんの抜け毛の状態や頭皮をしっかり観察して、気になることがあれば小児科や皮膚科を受診するようにしましょう。
初めての育児では、赤ちゃんの様々な症状に不安を感じることも多いですが、基本的に慌てずに対処することが大切です。
赤ちゃんの髪の毛が抜けていると不安になるかもしれませんが、実は今しか見れない貴重な姿でもあります。
なかには後頭部がハートのような形に抜けてしまっている子も。
そんな愛らしい姿をしっかりと目に焼き付けておくのも育児ライフの楽しみ方かもしれませんよ。