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間接育児とは?
赤ちゃんのおむつを替えたり、授乳をしたり、お風呂に入れたりするなど、直接的に赤ちゃんと関わりを持つことを「直接育児」と言うのに対し、間接育児とは、赤ちゃんのお世話をするママを”間接的に”サポートすることを言います。
たとえば、ママが育児に専念できるように、料理や洗濯などの家事をパパが率先して行ったり、おむつやミルクなど赤ちゃんのお世話に必要なものをパパが買って来たりすることも、「間接育児」になります。
赤ちゃんが生まれ、パパにも一緒に育児をして欲しいと願うママは多いですが、仕事で普段、家を空けることの多いパパの場合、物理的に難しいこともありますよね。
そんなときにこそ、間接育児をして無理なくママをサポートすることが大切なのです。
今回は、間接育児をするメリットについてご紹介します。
間接育児のメリット①ママの負担が軽くなる
パパが仕事で忙しい家庭の場合、どうしても育児・家事の負担がママだけに偏りがち。
ただでさえ、慣れない赤ちゃんのお世話に加え、料理や洗濯・掃除などの家事もこなさなければならないのは、ママにとっては大きな負担ですよね。
そんなとき、パパが間接育児をしてくれれば、ママの負担はグッと軽くなるでしょう。
これからの時代は、女性だけが家事や育児をするのではなく、男性も一緒に行う姿勢が大切だということですね。
間接育児のメリット②ママの大変さが分かる
いつもママに家事や育児を任せきり…というパパは、その大変さを理解できていないことが多いようです。
頭ではわかっていたとしても、実際にパパ自身がやってみると、意外と思うように行かず、改めてその大変さを理解することもあるかもしれませんね。
育児や家事は、外で働くパパの仕事に比べて軽んじられてしまいがちですが、実は体力的・精神的にとても疲れるものです。
それをパパ自身に体感してもらうことで、「せめて自分のことは自分でやろう」「ママばかりにお願いしないようにしよう」と考え直してくれるきっかけになるかもしれませんよ。
間接育児のメリット③父性が芽生える
最初は育児や家事に後ろ向きだったパパも、徐々に関わりを持つようになることで、パパとしての自覚が芽生えたり、父性に目覚めたりするかもしれません。
パパによっては、「意外と料理って楽しい!」「やっぱり赤ちゃんは可愛いな」と思い、どんどん積極的になってくれるでしょう。
パパの得意な分野を伸ばし、気持ちを乗せてあげることができれば、ママも晴れて「ワンオペ育児」から卒業し、時にはパパに赤ちゃんを任せてゆっくりリフレッシュすることができるかもしれません。
間接育児のメリット④夫婦仲が改善される
ワンオペ育児に悩むママは、パパに対して不満を抱いていることがほとんど。
「何でやってくれないの?」
「せめて自分のことくらいやってよ!」
…などとストレスを溜めていることでしょう。
これがどんどん悪化していくと夫婦仲に亀裂が入り、最悪の場合、離婚してしまうカップルもいるのだそうです。
そうならないためにも、パパが無理のない範囲で「間接育児」を行い、ママを精神的にも肉体的にも支えてあげられるといいですね。
これまで家事をママに任せきりだったパパであれば、掃除の仕方や洗濯の仕方をママに教わることで、夫婦のコミュニケーションも生まれるかもしれませんよ。
間接育児のメリット⑤共働きしやすくなる
将来的に産休・育休明けから仕事復帰を考えているママは、今のうちにパパに間接育児をしてもらい、家事や育児について理解を深めてもらうと良いでしょう。
パパがある程度、家事や育児ができるようになれば、ママも仕事復帰がしやすくなります。
間接育児を成功させるための注意点
間接育児をパパにしてもらう際は、以下の点に注意して無理のない範囲でやってもらうようにしましょう。
【①失敗しても怒らない】
普段から育児や家事をこなしているママに比べ、不慣れなパパは、どうしても時間がかかってしまうもの。
また、時間をかけてやった割には、上手くできていなかったりして、ママとしてはイライラしてしまいますよね。
しかし、ここで「何でちゃんとやってくれないの?」などと怒ってしまうと、パパもへそを曲げてしまいます。
「せっかく頑張ったのに」「良かれと思ってやったのに」と、パパなりの思いがあるでしょうから、ここはグッとこらえて、感謝の気持ちを伝えるようにしてください。
人は、褒められれば誰でも嬉しいものです。
褒めて、感謝の気持ちを伝えた後に、「○○もしてくれたら嬉しいな」とひと言添えてあげましょう。
パパを不快にさせずに、ママの気持ちも伝えることができますよ。
【②過度な期待は禁物】
家事や育児が不慣れなパパに、あれもこれも…と一度に求めてしまっては、パパもつらいです。
最初は、自分の身の回りのことだけやってもらい、慣れてきたら、家の掃除をしてもらう…というように、徐々にステップアップしていきましょう。
まとめ
間接育児は、これまで求められていた「イクメン」とは異なりますが、ハードルが低くなったことで、ママもパパも取り組みやすくなると思います。
双方にとってもメリットが多いので、ぜひこの機会に、間接育児を取り入れてみてはいかがでしょうか。