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育児ノイローゼは病院へ行くべき?

育児ノイローゼは病院へ行った方がいい?

ノイローゼという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、「神経症」を意味するドイツ語ではあるものの、現在は医学的な病名ではありません。

一般的には、うつ症状があるけれど、そこまで重くないものを指すようです。

 

育児をしていると、我が子のかわいさ、成長に喜びを感じることもありますが、同時に非常にストレスフルな状況にもなり得ます。

特に、初めての育児であれば、ママパパともに未知の経験が次から次へと絶え間なく訪れるので、それがストレスとなって蓄積していくこともあるでしょう。

その結果、「育児ノイローゼ」という状態に陥ることがあります。

 

育児ノイローゼとは、育児に関する不安やストレスが積み重なり、精神的にも身体的にも追い詰められる状態を指します。

今回はもし自分が育児ノイローゼではないかと思った時、またパートナーや家族、友だちなど周りの人が育児ノイローゼなのではと思った時に、病院へ行くべきかどうかについてまとめました。

 

育児ノイローゼの症状と原因

育児ノイローゼは、育児の負担が心身に影響し、バランスを崩してしまっている状態です。

症状や原因はさまざまなものがありますが、一般的には次のようなものがあります。

 

【育児ノイローゼの症状】

・極度の疲労感

睡眠不足やストレスで常に疲れ、日常生活や育児に支障が出ることがあります。

 

・イライラ感や怒り、感情が不安定に

小さなことで過度にイライラし、感情のコントロールが難しくなることも。

些細なことで涙が出たり、自己嫌悪に陥ったりする人もいます。

 

・無気力感

何事にも興味が持てず、育児への意欲も低下することがあります。

 

・孤立感

周囲から孤立していると感じてしまい、周りに助けを求めたり、サポートを頼みづらくなったりする人もいます。

 

【育児ノイローゼの原因】

原因は1つだけでなく、以下のものが重複して原因となっていることも多いです。

 

・完璧にしなければという過剰な責任感

・周りからのサポート不足

・妊娠出産をきっかけとした社会的孤立

・慣れない育児と家事や仕事の両立の困難

・経済的な不安

 

育児ノイローゼを放置するとどうなる?

育児ノイローゼを放置すると、次第に精神的・身体的な問題が悪化する可能性があります。

具体的にどのように悪化することがあるのでしょうか。

 

まず、よくあるのが精神的なストレスから、抑うつ状態に進行し、無気力感や絶望感が強まることです。自分ではどうすることもできず、育児に対するネガティブな感情が生じ、子どもといることが苦痛になることがあります。

また、ストレスによって胃痛や頭痛、慢性的な疲労など身体的な健康問題も引き起こされ、体調不良が日常生活に影響を及ぼすことも。

さらに、ストレスが家庭内での人間関係を悪化させ、パートナーや家族とのトラブルが増え、孤立感が深まるケースも少なくありません。

 

これらの問題を防ぐためにも、早期の対応とサポートが重要です。

 

育児ノイローゼは病院へ行くべき?

育児ノイローゼの症状が続く場合や、日常生活に支障をきたすようであれば、病院へ行くことを検討しましょう。

適切な治療を受けることで改善が期待されるため、病院を訪れることが早期解決の第一歩です。

 

【受診する科は?】

育児ノイローゼが疑われる場合、主に精神科や心療内科を受診するのが一般的です。

また、地域によっては、育児に特化した相談窓口や専門医も存在します。

どの科にかかるべきか迷った場合は、まずはかかりつけの医師や近くの保健センターで相談し、適切な受診先を紹介してもらうと良いでしょう。

 

【受診したらどのような診察が行われる?】

診察では、まず医師が症状について詳しくヒアリングを行い、日常生活で感じている不安やストレスなどを確認します。

過度の疲労や情緒不安定さ、育児に対する負担感など、具体的なエピソードを医師に伝えることが大切です。

自分では伝えられない場合は、パートナーや家族から見た状態を伝えてもらうといいでしょう。

育児ノイローゼは、症状の深刻さに応じて対処法が変わるため、正直に症状を話すことがポイントです。

 

【治療内容】

診断に基づき、治療法が提案されます。治療は主に、薬物療法とカウンセリングの二つの方法を組み合わせて行うことが多いです。

 

薬物療法

症状によって医師が内服した方が良いと判断した場合、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることがあります。気分の安定や不安の軽減が図られ、負担感が軽くなる可能性があります。

授乳中の場合は、そのことも伝えましょう。

 

カウンセリング

専門のカウンセラーや心理士によるカウンセリングが行われることがあります。カウンセリングでは、日常生活で感じるストレスや不安を整理し、適切に対処するための方法を学びます。

 

育児サポートの活用

また、病院での治療に加え、地域の育児支援グループやサポートサービスの利用もおすすめです。

同じ悩みを抱える親との交流は、孤立感を軽減し、心の負担を軽くするのに役立ちます。自治体や育児相談窓口などで、必要な支援情報を得ることが大切です。

 

まとめ

育児ノイローゼは、誰にでも起こり得る身近な問題です。

放置していると、精神的・身体的な問題が悪化し、育児や家庭生活に大きな影響を与えることもあります。

そのため、病院に行き、早期に適切な対応をすることは、症状の悪化を防ぐための鍵となります。

育児ノイローゼに苦しむ方が周りにいる場合はしっかりとサポートし、孤立感を感じていそうであれば、小まめに声かけをし、つらい気持ちをとにかく聞いたり、寄り添ったりしながら、共に乗り越えていきましょう。

この記事を書いたライター

おかだ うみ
おかだ うみ

2人の男の子を育児中のママライター。うどん県出身、お蕎麦の美味しい北陸在住。趣味はカフェ巡り、キャンプ、音楽鑑賞。子どもたちとの些細なできごとを100%楽しめるような毎日にしたい!と日々模索中。その中で学んださまざまな情報をお届けできたらと思っています。

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