赤ちゃんの頭部打撲
体の一部を強く打ち付けることを「打撲」と言います。
転んだり高いところから落ちたりして、大泣きをする赤ちゃんを見て焦ってしまったという経験があるママは多いのではないでしょうか。
このように、赤ちゃんの場合は特に頭部や顔を打撲すると大きなトラブルにつながることがあります。
赤ちゃんは自分の痛みの箇所や程度をしっかりと説明することが難しいので、赤ちゃんが打撲をしてしまったらママが冷静になり、しっかりと対応してあげる必要があります。
そこで今回は、赤ちゃんの打撲の中でも多い頭部の打撲をしたときについてまとめました。
赤ちゃんが頭部打撲をした際の確認事項
赤ちゃんが頭部打撲をした時、ママはとても焦ってしまうと思います。
しかし、赤ちゃんの状態をしっかりと確認し、その後の対応をきちんとこなすためにもまず一度深呼吸をし、冷静になりましょう。
以下で、赤ちゃんの頭部打撲をした際に初めに確認することをご紹介します。
【意識の有無の確認】
赤ちゃんが転んだり、高いところから落ちてしまった場合、まず1番に確認したいのが意識の有無です。
意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
【打撲した場所の状態の確認】
ママが隣におらず、少し目を離した際に打撲を負ってしまうこともあります。
どこをぶつけてしまったのか、腫れや出血があるかどうかを確認しましょう。
赤ちゃんの頭部打撲で病院へ行く目安
【頭部打撲で病院へ行く目安】
意識があったとしても、赤ちゃんが頭部打撲をした場合、病院へ連れて行く必要があるケースが多いです。
・繰り返し嘔吐する(3回以上)
・けいれんをする
・目の焦点が合わない、ぼんやりしている
・眠りがちである
・おでこ以外にたんこぶができている
・へこみがある
・出血がある
このようなことが当てはまる場合は、病院を受診するようにしましょう。
また、打撲直後は元気そうでも時間が経過すると症状が出てくるケースもあります。
赤ちゃんが頭をぶつけたらその後48時間ほどは上記の症状がないかどうか、よく観察するようにしてください。
【病院へ連れて行くべき?判断に悩んだら】
すぐに病院へ連れて行くべきか、それとも様子見でいいのか、判断しかねることもあると思います。
病院が開いている時間なら、かかりつけ医に電話して相談してみてもよいでしょう。
夜間や休日など、病院が開いていない場合は、♯8000(こども医療電話相談)に電話をすると医師や看護師からのアドバイスをもらえます。
また、上述した症状が当てはまらなくとも、ママが「いつもと違うな」と感じたら迷わず病院へ行ってください。
ママの勘というのは当たりやすく、時には医師でも見落としてしまうような変化を感じ取れることもあります。
結果として何事もなかったとしても、ママが赤ちゃんを大切に思っての行動なので、決して恥ずかしいことではありませんよ。
赤ちゃんの頭部打撲の応急処置
【腫れている場合】
ぶつけた場所が腫れている場合、冷やしてあげる必要があります。
保冷剤をガーゼやハンカチで包んで、患部に優しく当ててるようにしましょう。
しかし、赤ちゃんが嫌がる場合は無理やり冷やす必要はありませんよ。
【出血がある場合】
出血がある場合は、衣類やタオルなどで傷を押さえましょう。
出血の量があまりにも多く止まらない場合は、迷わず救急車を呼んでください。
赤ちゃんの頭部打撲は何科へ行く?
【病院が開いている時間の場合】
日中、病院が開いている時間の場合は、かかりつけの小児科へ行くようにしましょう。
ただし、出血や腫れの状態がひどい場合は、脳神経外科を受診する必要があります。
どちらへ行くか悩む場合、まずはかかりつけの小児科へ電話で相談をすると適切な指示をくれますよ。
【病院が開いていない時間の場合】
夜間や休日など、病院が開いていない場合は休日・夜間診療へ行くようにしましょう。
夜間診療の場所や電話番号が分からない場合は、先述した「#8000」へその旨を伝えると情報を教えてくれますよ。
赤ちゃんが頭部打撲をした際のNG行為
【強くゆする】
外部の出血がなくても、頭の中で出血がある場合、強くゆすってしまうと出血が多くなることがあります。
赤ちゃんが頭をぶつけた場合は、なるべく横になるかママが座って抱っこをしてあげるようにしましょう。
赤ちゃんは頭をぶつけて驚き、興奮状態になっていることもあるので、動き回らせないためにもなるべく落ち着かせることが大切です。
【ひどい腫れやたんこぶがある場合の長風呂】
ひどい腫れやたんこぶがある場合は、その日は長風呂を避けるようにしましょう。
お風呂によって体が温まることで血流が良くなり、頭の内部の出血が長引く可能性があります。
なるべくその日はシャワーで済ますようにすると安心ですよ。
まとめ
もし赤ちゃんが打撲を負ってしまっても、ママがすべての責任を感じる必要はありませんよ。赤ちゃんは大人の想像以上の行動をしますし、24時間常に目を離さないわけにはいかないですよね。
しかし、いざというときに焦らないためにも対処法を考えておくと冷静に行動できます。
ママはもちろんのこと、パパも一緒になってトラブル時の対処法を話し合っておきましょう。