赤ちゃんが下痢になる主な原因5つ

赤ちゃんが下痢になる原因5つ

赤ちゃんの下痢の原因を見極めよう

大人に比べて、まだ固形物を摂取することが少ない赤ちゃんの場合、普段からゆるいうんちを出すのでそれが下痢の症状なのか悩んでしまうこともありますよね。

少しいつもと違ううんちだなと感じた場合は、それが心配すべき原因による下痢かどうかを見極めることが大切です。下痢の原因によって、注意すべき点が異なるため、しっかりと赤ちゃんの様子を観察しましょう。

 

今回は、赤ちゃんの下痢の原因や受診の目安、注意点について詳しくご紹介します。

 

赤ちゃんが下痢になる主な原因5つ

赤ちゃんが下痢になる原因は、主に次のようなものです。

 

【ウイルスや細菌による感染症による下痢】
生後半年〜2歳くらいの赤ちゃんがかかりやすいのが「ロタウイルス」です。激しい下痢・嘔吐、発熱が主な症状で、白く水っぽいうんちが出るのが最大の特徴です。
また、冬場に流行しやすい「ノロウィルス」もロタウイルスに似た症状があり、嘔吐を伴う下痢、発熱があります
夏場に流行するアデノウィルスは、高熱(38.5℃以上)が主な症状ですが、まれに下痢の症状を伴うことがあります。

 

このようなウイルスや細菌が原因となる胃腸炎の場合、下痢以外に症状が出ることが多く、うんちの色が白かったり匂いが酸っぱかったりすることがあります

 

【乳糖不耐症による下痢】
乳糖不耐症とは、体に乳糖を分解する酵素が少ない、または無いことで起こります。胃腸炎になった後、一時的に乳糖不耐の状態になり、下痢が長く続くことがあります。下痢が1週間以上続く場合は、一度かかりつけ医に診てもらうようにしましょう

 

【離乳食が原因の下痢】
離乳食を始めた頃や、離乳食の初期から中期へ移行するときに、下痢になることがあります。
これは離乳食による消化不良が原因かもしれませんし、食物アレルギーによる下痢かもしれません。下痢が続くときは病院を受診しましょう。

 

【食べすぎによる消化不良が原因の下痢】
胃腸などの消化器官が未熟な赤ちゃんは、自分で消化できる許容範囲を超えて食べると、消化不良を起こして下痢になることがあります。量を減らして様子を見てみましょう。

 

【お腹の冷えが原因の下痢】
冷たい飲み物など、暑い夏に与えたくなるかもしれませんが、赤ちゃんが口にするとお腹が冷えて下痢になることがあります。
他にも、薄着になりすぎてお腹が冷え、下痢になることもあります。

 

赤ちゃんの下痢で病院を受診する目安

赤ちゃんの機嫌や体重増加量、熱や嘔吐などの下痢以外の症状を見て、経過を見守るか病院を受診するかを検討します。赤ちゃんは下痢をしても、数日から10日以内で治まることが多いですが、1週間以上続くようなら注意が必要です。何か赤ちゃんの体に起きている異変が、下痢の症状として現れているかもしれません。
以下を参考に、受診が必要かどうかを判断してみてください。

 

・いつものうんちよりゆるくおむつから漏れる
・酸っぱいにおいがする
・色がいつもと違う(白い、赤い、黒いなど)
・血便が混じっている
・下痢以外の症状がある(熱や嘔吐、咳、鼻水など)
・明らかに機嫌が悪い
・活気がなくうつらうつらと眠りがちである
・唇がカサカサ
・目がくぼんできた

 

赤ちゃんが下痢の時の注意点

赤ちゃんが下痢の時は、以下のような点に注意するようにしましょう。
下痢の原因によっては、二次感染を起こすこともありますので、看病するママやパパも十分注意してくださいね。

 

【病院を受診する際の注意点】
赤ちゃんが下痢の時に病院を受診する際は、うんちの状態を明確に伝えるようにしましょう。伝えにくい場合は、うんちが付いたおむつを写真に撮っておき、診察の時に医師に見せると良いですね。

 

【脱水症に気をつける】
下痢の時は脱水症状が怖いので、水分不足にならないように気をつけます。母乳やミルクは水分補給になりますので、下痢の時でも赤ちゃんが飲めるようなら、少しずつ回数多く飲ませてあげましょう。母乳やミルクは飲まなくても、白湯や麦茶、経口補水液などが飲めることもあるので、試してみて飲めれば少しずつ何回かに分けて飲ませてあげると良いでしょう。

 

【離乳食のメニューに気をつける】
離乳食を始めていた場合は、やわらかく消化の良いメニューにしましょう。吐き気がある場合は、離乳食を一旦やめ、おかゆだけにして様子を見ても良いです。

 

【おむつかぶれに気をつける】
下痢の時は、お尻がかぶれやすいため、おしりふきよりもシャワーで洗ってあげると良いでしょう。洗ったあとはしっかりと乾燥させてからおむつをはかせてください。ワセリンや亜鉛華単軟膏があればおむつを替えるたびに塗ると良いでしょう。また、おむつ交換もこまめに行ってあげると、お尻のかぶれを防ぐことができますよ。

 

【おむつの処理方法に気をつける】
胃腸炎が原因の場合、うんちやおしっこの中には大量のウイルスや細菌が潜んでいる可能性があります。
おむつ交換後は、しっかりと手を洗い、使用済みのおむつは新聞紙にくるんだりビニール袋に入れてしっかりと密封してから捨てましょう

 

※下痢をしたときのホームケアについては、「下痢・嘔吐をしたとき」をご覧ください。

 

まとめ

赤ちゃんの下痢が続いても、赤ちゃんの機嫌がよく元気で食欲があるようなら、あまり心配する必要はありません。
ただし、下痢以外の症状が見られた場合や脱水症の危険がある時は迷わず病院を受診してください。
赤ちゃんの症状が1日も早く良くなるよう、下痢の原因を見極めて適切な対応をしてみてくださいね。

この記事を書いたライター

月子
月子

親の病を機に九州へ舞い戻る一児のママライター。 おかしな方言の使い方をする子どもに笑い、癒されながら、バタバタ過ごす毎日です。 趣味は料理とベランダ菜園。育てたものはおいしく食べています! 心がほっとするような、楽しく役立つ情報をたくさんお届けしていきたいです。

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