赤ちゃんの湿疹の原因はアレルギー?

赤ちゃんの湿疹の原因はアレルギー?

赤ちゃんの湿疹は乳児湿疹と言われる場合が多く、状態や症状も様々です。

中には、症状としては湿疹でも、アレルギー疾患とされるアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症している場合もあるようです。

 

同じ湿疹なのでいわゆる乳児湿疹なのか、アレルギーを発症しているのか判別するのは難しいかもしれません。

そこで今回は、アレルギーが原因の湿疹について、症状や対処法を解説します。

 

アレルギーが原因の湿疹の症状

赤ちゃんの湿疹というと、首、額、頭皮、頬などにできやすく、赤いぽつぽつとした症状から汗疹のように広い範囲が赤くなっているなど様々です。

一般的には赤ちゃんの湿疹は乳児湿疹と判断されることが多いですが、どのような症状の湿疹の際にアレルギーが原因として考えられるのでしょうか。

代表的なアレルギー疾患とされる、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの場合の湿疹の特徴についてみていきましょう。

 

【アトピー性皮膚炎】

アレルギー疾患の一つ、アトピー性皮膚炎が原因と考えられる湿疹にはこのような特徴があります。

・かゆみを伴う湿疹が長時間続く(目安としては2ヶ月くらい)

・湿疹が左右対称にあらわれる

・かさかさしている

・頬、顔、額、口の周り、首の付け根、耳に出やすい

・耳付け根の湿疹がひどくなり耳切れを起こしている

・悪化すると体や手足にも広がる

・よくなったり悪くなったりを繰り返す

 

【食物アレルギー】

食物アレルギーを発症してしまった場合の湿疹には、このような特徴があります。

口の周りにぶつぶつとした湿疹ができる

・口の周りに赤みのある湿疹ができる

・体の何箇所かに軽度の湿疹がある

・まぶたに症状が出る

・それぞれが集まって一つの大きな腫れに見える

・特定のものを食べた時に症状が出る

 

このように、アトピー性皮膚炎の場合は、かゆみのある湿疹ができたり治ったりを繰り返すのが特徴と言われています。

生後3ヶ月頃までに顔から始まるようなアトピー性皮膚炎の症状がある場合は、食物アレルギーを合併していることもあるようです。

 

ただし、湿疹の原因を一般の方が判断するのは難しいので、あくまで参考にし自己判断は避けましょう。

 

アレルギーが原因の湿疹の場合の対処法

アレルギーが原因の湿疹の場合、どのように対処したら良いのでしょうか。

アトピー性皮膚炎の場合と、食物アレルギーが原因の場合の対処法についてそれぞれ解説します。

 

【アトピー性皮膚炎の場合の対処法】

アトピー性皮膚炎の対処法で大切なのは、皮膚のバリア機能を回復させることです。

具体的に、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 

①家庭でのスキンケアの徹底

皮膚のバリア機能を回復させるためには、家庭でのスキンケアは欠かせません。

赤ちゃんの肌を清潔にし、保湿剤を使って保湿された状態の肌を保つことが重要です。

毎日お風呂かシャワーに入れ、刺激の少ないベビーソープで汗や皮脂を洗い流し、顔と全身をしっかり保湿しましょう。

 

②赤ちゃんの身の回りも清潔に

アトピー性皮膚炎を悪化させる原因は一つに限らない場合も多く、悪化要因を減らすのも治していく過程で大切と言われています。

アレルゲンと考えられるハウスダストなどが部屋に留まらないように、こまめに掃除をして清潔な状態を保ちましょう。

 

③受診する

アトピー性皮膚炎は早期からの治療が大切と言われています。

湿疹の症状に気づいたらできるだけ早めに受診しましょう。

湿疹の炎症を抑えるためにステロイド外用薬などが処方されますので、指示されたとおりに使用しましょう。

 

【食物アレルギーの場合の対処法】

食物アレルギーの場合は、湿疹以外の症状や何を食べたのかという記録が重要です。

食物アレルギーの場合の対処法についてみていきましょう。

 

①アレルゲンとなる食材を記録する

食物アレルギーの場合の湿疹には、

・即時型食物アレルギー

・遅延型アレルギー

この2通りがあります。

即時型の場合はアレルゲンとなる食事をとってすぐ〜2時間以内に反応が出ます。

遅延型の場合はアレルゲンとなる食事をとってから、半日〜翌日に反応が出ます。

食物アレルギーの可能性がある場合は、アレルゲンとなりそうなものを必ずメモしておきましょう。

 

②湿疹以外の症状がないか注意する

食物アレルギーの場合、湿疹以外にもこのような症状が出ると言われています。

・蕁麻疹

・かゆみ

・腫れ

・のどの痛み

・腹痛

・嘔吐

など、他にもひどい場合には呼吸困難やアナフィラキーショックが出ることも。

 

③病院を受診する

湿疹など食物アレルギーを疑う症状があった場合は、何を食べた時に症状が出たか記録しているものを持参し、受診しましょう。

他にも、

・食べたものの加熱状況

・食べた時間

・症状が現れた時間

・症状の特徴

などの記録があれば診察の際に役に立つでしょう。

ただし、ぐったりしている、ぼーっとしている、息が苦しそうなどの重い症状を伴う場合には緊急性があるためできるだけ早く受診しましょう。

 

まとめ

赤ちゃんの皮膚機能はまだ未熟なため、様々な肌トラブルが起こります。

特に湿疹はほとんどの赤ちゃんに症状がみられますが、その原因を突き止めるのは難しいとされています。

赤ちゃんに湿疹ができたら、アレルギーが原因の可能性があることも覚えておきましょう。

この記事を書いたライター

おがわ みなみ
おがわ みなみ

関西在住で一児の母です。 子育てをしながら仕事も両立したいと思い、在宅ライターを始めました。 日々、子供と楽しく暮らせるよう工夫することが大好きです。 新米ママやプレママさんのお役に立てるような記事をお届けします。よろしくお願いします。

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