赤ちゃんが発熱した時の症状
赤ちゃんの発熱は、多くパパやママにとって心配になることの1つです。
特に生後数ヶ月の赤ちゃんはまだ免疫力が十分に発達しておらず、ちょっとした環境の変化やウイルス、細菌によって発熱することがあります。
熱が出ると不安になりますが、赤ちゃんの健康状態を正しく理解し、適切に対処することが大切です。
【赤ちゃんの発熱とは?】
発熱とは、体温が通常の範囲を超えて上昇することを指します。
一般的に、赤ちゃんの平熱は36.5℃〜37.5℃程度とされており、37.5℃を超えると発熱と判断されます。
38.0℃以上の高熱が出ることもありますが、必ずしも重篤な病気が原因であるとは限りません。
とはいえ、小さい赤ちゃんが発熱すると、「大丈夫かな」と不安になるものです。
今回は赤ちゃんが発熱した時の症状にはどんなものがあるのか、また熱が出た時の対処法についてまとめました。
赤ちゃんが発熱する原因
赤ちゃんの発熱の原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。
・ウイルスや細菌による感染症
・風邪やインフルエンザ
・胃腸炎(ロタウイルスやノロウイルスなど)
・中耳炎や肺炎
・突発性発疹(生後6ヶ月〜1歳頃によく見られる)
・予防接種後の副反応
ワクチン接種後に一時的に熱が出ることがあります。通常は1日で落ち着きます。
・暑さによる体温上昇
厚着をしすぎたり、夏場の高温多湿の環境で体温調整がうまくできない場合でも、高体温になることがあります。
赤ちゃんの発熱時の症状は?
発熱に伴い、赤ちゃんには以下のような症状が現れることがあります。
・機嫌が悪い、泣きやすい
体が熱くて不快感を感じているため、普段より泣く回数が増えることがあります。
何をしても泣き止まない場合は、痛みを伴っている可能性もあります。
・食欲が落ちる
熱と同時にのどの痛みや倦怠感があると、母乳やミルクを嫌がることがあります。
離乳食を始めている赤ちゃんは、離乳食を食べないことも。
・ぐったりして元気がない
いつもより動きが少なく、抱っこしても反応が鈍いことがあります。
目がトロンとしている、笑顔が減るといった変化が見られることも。
・手足が冷たい、または逆に熱く感じる
体温調整がうまくいかず、血流が悪くなることで手足が冷たくなることがあります。
高熱の場合は逆に、手足が異常に熱くなることも。
・寝つきが悪くなる、または異常に眠る
熱が上がる時はぐずりがちになり、なかなか寝つけないことがあります。
逆に、発熱による疲れで長時間眠ることもあります。
・皮膚に発疹が出る(突発性発疹などの場合)
突発性発疹では、高熱が下がった後に全身に赤い発疹が出ます。
他のウイルス感染症でも、発熱に伴い皮膚の発赤が見られることがあります。
・嘔吐や下痢を伴うこともある
胃腸炎などの感染症が原因の発熱では、発熱と同時に嘔吐や下痢が発生することが多いです。
これらの症状が現れた場合は、赤ちゃんの様子をよく観察し、次のような適切な対応を取るようにしてください。
赤ちゃんが発熱したときの対処法
赤ちゃんが発熱した際には、以下の点に注意して対応しましょう。
・こまめに体温を測る
赤ちゃんの体温は朝と夜で変動することがあるため、定期的に測定し、記録しておくと病院での診察時に役立ちます。
・適度に衣類を調整する
厚着をしすぎると熱がこもってしまうため、軽めの服装にしましょう。
室温は20〜25℃程度に保ち、換気をこまめに行うといいでしょう。
・水分補給をしっかり行う
発熱時は体から水分が失われやすいため、母乳やミルクをできるだけこまめに与えましょう。
・食欲がない場合は無理に食べさせない
離乳食を始めている赤ちゃんは、離乳食をいつものように食べなくても、母乳やミルクをしっかり飲んでいれば大丈夫です。
水分補給ができない場合には、病院を受診しましょう。
・赤ちゃんを安静にさせる
無理に動かさず、静かな環境でゆっくり休ませてあげましょう。
【受診すべきタイミング】
次のような場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。
・生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱
・けいれんを起こした
・呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている
・ぐったりして反応が鈍い
・水分が取れず、尿の回数が極端に減っている
・一度受診したけれども、高熱が3日以上続く
・発熱以外に下痢が頻回でありや嘔吐がある 血便が出る
・顔色が悪く、唇や手足が青白くなる
場合によっては救急車を呼ぶことも検討しましょう。
まとめ
赤ちゃんの発熱は珍しいことではありませんが、適切な対応を取ることで安心して乗り切ることができます。
大切なのは、熱の高さだけでなく赤ちゃんの全体的な様子をよく観察し、必要に応じて医療機関を受診することです。
親として冷静に対応し、赤ちゃんが早く回復できるようサポートしてあげましょう。
また、日頃から赤ちゃんの健康管理をしっかり行い、発熱時の対応を事前に学んでおくことも重要です。
どんなときに病院へ行くべきか、救急対応が必要なケースを理解しておくことで、いざというときに冷静に対処できるようになります。