発熱の原因
赤ちゃんは平熱が高めで新陳代謝が活発です。また、体温の調整機能が未熟なため、厚着しすぎていたり室温が高いだけでも熱が出る場合があります。 37.5度を超えない程度の微熱の場合は、まずは服や室温を調節してみましょう。
赤ちゃんの発熱の原因としては、ほとんどが風邪の場合が多く、体が外敵のウイルスや細菌と戦っていることが考えられます。必ず熱を下げないといけない、というわけではありませんが、熱が下がると体が楽になったりぐっすり眠ることができるので、熱を下げる工夫も必要です。
発熱したときの観察のポイント
以下のリストを見ながら、緊急性の度合いを確認しましょう。
①~③の場合は、まずはホームケアをしながら自宅で少し様子を見るようにしましょう。
④~⑩の場合は、すぐに受診が必要です。
①様子がいつもと変わらない
②機嫌が良い
③顔色が良い
④けいれんする
⑤様子がいつもと違う
⑥繰り返し嘔吐する
⑦機嫌が悪い
⑧顔色が悪い状態が続く
⑨呼吸が荒い
⑩熱が下がったのに機嫌が悪い
熱があっても元気な様子であれば、さほど緊急性はありません。様子を観察しながら何時にどのような状態であったか、熱が何度あったかメモしておきましょう。
発熱したときのホームケアのポイント
熱が出ても緊急性がない場合は、症状の変化に気をつけながら自宅でのケアを行いましょう。
【衣類や室内環境】
エアコンや加湿器を使って室温と湿度を調節します。着せすぎていないか確認し、汗をかいていたらこまめに着替えましょう。
【入浴】
熱がある場合は湯船に浸かる入浴を控えるようにしましょう。ただし、微熱程度で元気な様子であればシャワーを浴びても大丈夫ですが、温めすぎないように気をつけましょう。
【解熱】
氷枕で体を冷やしたり、ぬるま湯で浸したおしぼりで全身を拭くと熱が下がる場合があります。
解熱剤を使っても問題ありませんが、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは体温を下げすぎてしまう場合があるので、医師に相談してから使うようにしましょう。
【栄養補給】
食欲がある場合は制限する必要はありません。逆に食欲がない場合は、無理に食べさせないようにして、水分をこまめにとるようにしましょう。
日頃から準備しておくもの
赤ちゃんは発熱する頻度が高く、夜にかけて熱が出始める場合が多いです。そのため、夜に慌てることがないよう落ち着いて対処するために、以下のようななものを準備しておきましょう。
【体温計】
大人と一緒のものでも問題ありません。乳幼児専用のものは予測式のため正確に測れないことがありますが、簡便で測る時間が短いものが多いです。
熱を測るときに一緒に赤ちゃんの体に触れ、だいたいこのくらいの感じが平熱だというのを手の感覚で覚えておくようにしましょう。
【氷枕や保冷剤】
冷凍庫に常備しておき、すぐに対処できるようにしておきましょう。
【イオン飲料】
食欲がなくなった場合に飲ませることができるように、常備しておきましょう。