赤ちゃんに起こるケガ
寝てばかりいた赤ちゃんも、成長とともに寝返りやはいはい、伝い歩きなどができるようになってきます。自由に動けるようになると、好奇心旺盛な赤ちゃんは部屋の中のあらゆる場所へ行き、気になる物を掴もうとするので思わぬケガや事故が多くなっていきます。
・転倒や転落をしてすり傷ができた
・ドアや引き出しに手指を挟んだ
・刃物で誤って手指を切ってしまった
など、打撲以外にも様々なケガをすることがあります。
赤ちゃんがケガをしたときは、落ち着いて対処するとともに、日ごろからケガをしないよう予防策をとることも大切です。
切り傷やすり傷を負ったとき
赤ちゃんが、引き出しに入ったハサミやカッターなどに触って手指を切ってしまったり、食器などが割れた破片に触れて切ってしまうことがあります。
また、散歩や公園遊びの際に、転倒してすり傷を負ったり、落ちていた釘やガラスの破片でケガをすることもあるでしょう。
大きなケガでなければ、以下のような応急処置をし、家庭で様子を見るようにしてください。
【応急処置方法】
①流水で傷口を洗う
②滅菌ガーゼを使い傷口を圧迫し、止血をする
③血が止まったら絆創膏を貼る
【受診の目安】
・なかなか血が止まらない
・傷が深い
・ガラスの破片などが刺さり、取り除けない
・傷が広範囲にわたっている
・数日して傷が悪化してきた
・熱を持ち、腫れてきた
など。
そこまで深い傷ではないのに、なかなか痛みが治まらなかったり、患部に腫れや熱っぽさがみられる場合は、傷口からばい菌が入り、感染症を起こしている可能性もあります。
早めにかかりつけ医に相談しましょう。
傷の状態によっては、形成外科や外科を受診してください。
手指を挟んだとき
ドアや引き出しに手指を挟むケガも赤ちゃんによくあることです。ケガの症状により、対処の仕方が異なりますので覚えておきましょう。
【応急処置方法】
≪出血している場合≫
挟んだ箇所が出血している場合は、まず傷の深さを確認しましょう。
浅い傷であれば、流水で傷口を洗い、絆創膏などを貼って止血します。
傷が深く、骨などが見えている場合は、滅菌ガーゼや清潔なタオルなどで傷口を止血し、早急に病院を受診しましょう。
≪腫れている場合≫
内出血をしていたり、患部が腫れている場合は、保冷剤などで冷やしましょう。
冷やしていてもなかなか痛みが治まらず、腫れがひどくなる場合は、骨折などの疑いがありますので早急に病院を受診してください。
赤ちゃんのケガの予防策
赤ちゃんの大きなケガや事故につながらないよう、赤ちゃんが過ごす場所の安全管理をしっかり行うようにしましょう。
赤ちゃんの成長とともに行動範囲が広がっていくので、定期的に見直しすると良いです。
①赤ちゃんの手が届く範囲に刃物や電池、薬などケガや事故につながる危険なものを置かない
②キッチンなど入って欲しくない場所にはベビーゲートを設置する
③開けて欲しくない引き出しや扉にはロックをする
④テーブルやテレビ台などにはコーナーガードをつける
⑤滑りやすい床にはジョイントマットを敷く
など。
また、赤ちゃんと散歩や公園遊びをする際は、目を離さないように注意し、大きなケガにならないように気を配りましょう。