赤ちゃんにレントゲン検査をして大丈夫?

レントゲン検査は赤ちゃんへの影響が心配

放射線を使って行うレントゲン検査。

 

赤ちゃんにもレントゲン検査を行うことがありますが、レントゲン検査で使われる放射線が、赤ちゃんの体へ影響を与えることはないのでしょうか?

妊娠中ですと、お腹の中にいる赤ちゃんへの影響を考慮し、レントゲン検査が必要な時には医師への相談が必要というケースもあります。

(歯科治療や、出産に備えた検査、ケガをした場合の経過を見るためなどで、妊娠中にレントゲン検査を行うケースもあります。)

大人よりも小さな体の赤ちゃんへレントゲン検査を行うことに、心配に感じているママもいることでしょう。

 

結論から言いますと、体が小さな赤ちゃんも、レントゲン検査を行うことでの体への影響はないと言われています。

 

でも、大丈夫と言われても、やはり心配は残りますよね。

どうしてレントゲン検査は赤ちゃんへ行っても大丈夫なのか理由を知ることで、不安要素を取り除いていきましょう。

 

レントゲン検査での体への心配はない?

レントゲン検査委による体への影響が少ないことには、以下のような理由が挙げられます。

 

【レントゲン検査による放射線量はごく少量】

私たちは日常生活でも、毎日のように放射線を浴びて過ごしています。

日の光が当たる場所であれば、放射線は浴びているということです。

 

そして、レントゲン検査でも確かに放射線を使用しますが、その量はごくわずか。

その量は、天候や地域による差はありますが、大人が胸のレントゲン写真を撮影した時でも、屋外で浴びる自然放射線量の1/20ほどです。(※1)

 

もちろん赤ちゃんも日常的に放射線を浴びていることになりますから、レントゲン検査で浴びる放射線量では、たとえ赤ちゃんでも体への影響はまず考えにくいと言えるでしょう。

 

【より少ない放射線量で検査ができる】

赤ちゃんは大人よりも体が小さく、発達も未熟な状態です。

そのため、放射線での体への影響は、大人よりも受けやすいということは言えます。

 

一方で、赤ちゃんは大人よりも体が小さいため、レントゲン検査を行う際に放射線を浴びる皮膚面積は、大人よりもかなり少ない部分のみとなります。

皮膚面積が少ない分、放射線量も大人に比べて少ない量で検査を受けることができます。

 

【多くの赤ちゃんにもレントゲン検査が行われている】

これまでも、多くの赤ちゃんがレントゲン検査を必要とし、行われてきました。

それは、放射線を使った検査だとしても安全性が確保されているものだから、行われてきたと言えるでしょう。

確かに、放射線は大量に浴びてしまうと癌の原因になったり、遺伝子に異常をきたしたりしてしまうこともあります。

 

しかし、レントゲン検査での放射線量はごく少量なので、体にも悪影響はまずないと考えられています。

 

どうしても心配でしたら、赤ちゃんが受けても大丈夫な検査なのか、医師に相談をしてみることもできます。

レントゲン検査は行っても大丈夫なものなのか、実際に口頭で詳しく説明してもらえると、ママはより安心できるかと思います。

 

(※1:環境省http://www.env.go.jp/

「身の回りにある放射能」

http://shiteihaiki.env.go.jp/radiological_contaminated_waste/basic_knowledge/to_be_around.htmlを参照)

 

赤ちゃんがレントゲンを必要になるケースは?

赤ちゃんは生後4~5ヶ月頃、股関節脱臼のスクリーニング検査を行う必要があります。

超音波検査(エコー検査)を行うことが多いですが、レントゲン検査による方法を取るケースもあり、赤ちゃんが初めてレントゲン検査を行う機会となることも。

他にも、骨折などケガの疑いがある時や、肺や内臓などに異常が疑われる時などに、レントゲン撮影を用いた検査をすることがあります。

 

股関節脱臼の検査では、レントゲンを撮影する場所が股関節周りです。

生殖器への影響はないのか、心配になるママもいることでしょう。

 

しかし、レントゲン検査を行ったからと言って、生殖器に遺伝的な影響が残るようなことはないと言われています。

それに、医師の判断による検査になりますので、過度に心配する必要はないと言えるでしょう。

もし心配でしたら、エコー検査ができる検査機関に切り替えることも検討してもいいですね

 

レントゲン検査の回数が多くても大丈夫?

赤ちゃんの体調によっては、レントゲン検査の回数が多くなることもあります。

放射線による被ばく量が多いと、体への影響が心配になってくるかもしれません。

 

しかし、そのレントゲン検査は医師が必要と判断し、行われているものです。

赤ちゃんの体の中にある疾患について調べるための適切な判断です。

レントゲン検査を行わないことで、逆に体の中の異常を見逃してしまうことも予想されます。

 

1回の検査で浴びる放射線量は本当にごく少量です。

さらに、医師はレントゲン検査による被ばくを最小限にする努力は行うようにしています。

しっかり治療を行うため、複数回のレントゲン撮影を行うケースもあるということは、覚えておきましょう。

 

まとめ

レントゲン検査はどうしても放射線を使って行わなければならないため、小さな赤ちゃんに行うのは不安が残るという気持ちはとてもよく分かります。

しかし、体の異常を見つけるためには、必要な医療行為でもあるのです。

 

万が一疾患が見つかれば、すぐにでも治療や対処が可能になります。

見つからなければ、安心材料にもなりますよね。

 

レントゲン検査はやみくもに行われるのではなく、必要になった時に適切に行われているものです。

赤ちゃんの健やかな成長のためには必要なことですので、理解を深めた上で安心して検査を受けてくださいね。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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