赤ちゃんのほっぺが赤いとき
つい触りたくなるかわいい赤ちゃんのほっぺ。
よく見ると、ほっぺが赤い?なんてこともあるのではないでしょうか。
赤ちゃんのほっぺが赤いとき、どのような原因が考えられるのでしょうか。
今回は、ほっぺが赤い原因とその対処法について解説いたします。
ほっぺが赤い原因~病気ではない場合~
それでは、赤ちゃんのほっぺが赤い原因についてみていきましょう。
考えられる原因として、病気ではない場合と、病気の場合があります。
まず、病気ではない場合についてご紹介いたします。
【原因①血行が良い】
赤ちゃんの皮膚は大人に比べるととても薄く、毛細血管が見えやすくなっています。
そのため、体温が上がって血行が良くなると自然とほっぺが赤くなります。
この場合は特に心配は必要ありません。
【原因②温まり過ぎ】
赤ちゃんのほっぺ全体が赤くなっている場合、温まり過ぎている可能性があります。
さきほどの血行が良い状態に比べると、首の後ろを触ると少し体温が上がっているかもしれません。
室温が高すぎたり衣類をたくさん着せすぎると、体温が上がりほっぺ全体が赤くなります。
【原因③新生児にきび】
生まれてすぐから生後1ヶ月くらいまでの間、新生児にきびができやすいと言われています。
ほっぺだけではなく、下あご、額などに広がっている場合もあります。
大人のにきびと同じように、中に白い芯がある湿疹でポツポツしているのが特徴です。
【原因④肌の乾燥】
生後2〜3ヶ月頃までは皮脂の分泌量が多いですが、生後3ヶ月をすぎると次第に減っていきます。
皮脂の分泌量が少なくなると肌の水分量も減ってしまうため、肌が乾燥しやすい状態になります。
乾燥しやすいと刺激に弱くなるので、肌の面積が大きいほっぺは特に、カサカサして赤くなったように感じることも。
ほっぺが赤い原因~病気の場合~
続いて、心配なのは病気の場合ですよね。
病気の場合はほっぺが赤い以外の症状も重要です。
できるだけ早めに気づき、対処するようにしましょう。
赤ちゃんのほっぺが赤い場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
【原因①風邪による発熱】
気をつけたいのは、風邪による発熱です。
この場合、ほっぺが赤くなっている以外に、赤ちゃんがぼーっとしている、水分を取らないなどの症状もみられるでしょう。
このように、ほっぺが赤くなっている以外の症状がみられたら、風邪による発熱を疑いましょう。
風邪などの感染症にかかった場合、体がウイルスを感知し退治しようとするため、体温を上昇させようとします。
熱の上がり際は熱が逃げないよう、皮膚の血管の収縮が行われます。
熱が上がりきって今度は下がろうとするとき、血管を拡張して熱を外に逃がそうとします。
赤ちゃんの皮膚は大人に比べると薄いため、血管を拡張する際に透けたように見えるため、ほっぺが赤くなります。
この場合、新生児にきびやカサカサした乾燥したほっぺではなく、スベスベしていてほっぺ全体が赤みを帯びたようになります。
【原因②りんご病】
りんご病は「伝染性紅斑」と言われ、ほっぺが鮮やかな赤い色になるのが特徴です。
飛沫感染や接触感染による感染症で、毎年冬から春にかけてみられる病気です。
ほっぺ以外にも、手や足にレース状の赤い発疹がみられます。
発疹が出る1週間くらい前までに発熱などの風邪のような症状がみられ、発疹は出ても1週間くらいで消えていきます。
ほっぺが赤くなっただけで「りんご病」とは判断するのは難しく、それ以前に発熱があったかどうかが重要です。
基本的には、学童期に多く起こると言われており、赤ちゃんにりんご病にかかるのは、稀なケースです。
ほっぺが赤い時の対処法
ほっぺが赤い原因について解説いたしましたが、どのように対処すれば良いのでしょうか。
【清潔にして保湿する】
赤ちゃんのほっぺはちょっとした刺激でも、さらに肌トラブルにつながる可能性があるので、清潔にして保湿することが対処の基本です。
入浴時にはゴシゴシ洗うのではなく、しっかり泡立てて優しく洗いましょう。
また、肌の乾燥を防ぐためにも、熱いお湯に長くつかるのは避けましょう。
そして、お風呂から上がったらすぐに保湿をします。
ほっぺだけではなく全身に保湿剤をつけて、うるおいを保つようにしてあげましょう。
それ以外にも起床時や食後など、口の周りに汚れをこまめに優しく拭き取ります。
このときもほっぺがカサカサしているようであれば、保湿剤でしっかり保湿するようにしましょう。
【適温を保つ】
部屋が暖まり過ぎていたり、赤ちゃんに衣類を着せすぎているとほっぺが赤くなることも。
その場合は適宜調整をして、適温を保てるようにしましょう。
【発熱がある時は病院へ】
ほっぺが赤い以外の症状があるときは、まずは赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
発熱でも37度台で赤ちゃんが元気なら、お家で安静にして様子を見ましょう。
ただし、ぐったりしていたり水分を取らない、離乳食を食べないなど、いつもと違う様子があれば、すぐに小児科を受診するようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのほっぺが赤いとき、様々な原因が考えられます。
ほとんどは心配しなくても大丈夫な場合が多いですが、他の症状がないかまずは様子を見るようにしましょう。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。
普段からも肌を清潔にして保湿を行い、肌のトラブルから守ってあげましょう。