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赤ちゃんの足が腫れたとき
赤ちゃんの足は小さくてとてもかわいいですよね。
そんな赤ちゃんの足が腫れていたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。
腫れの程度や部位によって原因は異なり、同じ場所の腫れでも原因が異なる場合もあります。
ただの一時的な腫れかな?と思っていても、実は病気が隠れている可能性もありますので注意しましょう。
今回は赤ちゃんの足が腫れたときに考えられる原因と対処法について、みていきましょう。
赤ちゃんの足の腫れの原因①蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は皮膚の一部が突然赤く腫れ上がり、しばらくすると元に戻る症状がみられます。
また、かゆみやチクチクとして痛みを伴うことがあります。
数時間で症状が治ることがほとんどですが、次々に腫れが拡がっていくこともあります。
食べ物などのアレルギー性の場合と、物理的な刺激で起こる非アレルギー性の場合があります。
【対処法】
アレルギー性の場合は、アレルギーの原因となる物質を一時期的に避けるようにします。
蕁麻疹が出た直前の食事、行動をメモしておきましょう。度々繰り返す場合は小児科や皮膚科を受診しましょう。
赤ちゃんの足の腫れの原因②虫さされ
夏になると虫に刺されてかゆくなる、という経験のある方は多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの場合、虫に刺されると大人よりも大きく腫れることがありますが、赤ちゃんの肌が大人よりも弱いからというわけではないようです。
虫刺されによる腫れの症状は、蚊の場合だと蚊の唾液によるアレルギー反応と言われています。
虫に刺されることで体が慣れていくため、大人になると刺されても症状が軽く済みますが、赤ちゃんの場合はまだ経験がないため、大きく腫れる場合があります。
虫刺されの場合は、大きく分けて以下のような反応があります。
◎刺されてすぐに出る赤みや腫れ:即時型反応
◎刺されて1〜2日経ってから出る赤みや腫れ:遅延型反応
赤ちゃんの場合は遅延型反応がみられることが多いので、足の腫れを発見したら1〜2日前に虫に刺されたような様子はなかったか振り返ってみましょう。
【対処法】
かゆがっている場合は、まずは冷たくて清潔なタオルで冷やして様子を見るようにしましょう。
市販のかゆみ止めを塗る方法もありますが、使用可能な月齢の目安を確認し守りましょう。
かきむしって水ぶくれのようになってしまった場合は、患部がつぶれないようにガーゼなどで保護してあげましょう。
赤ちゃんの足の腫れの原因③川崎病
川崎病は体中、全身の血管の炎症により起こる病気で、原因は判明していません。
川崎病の症状は、高熱・目の充血・唇と口の乾燥と充血・首のリンパ筋の腫れ・手足の腫れ・発疹などが現れます。
足の腫れの他に発熱の症状があれば、川崎病の可能性が考えられます。
他の症状が出ていないか注意して様子をみましょう。
【対処法】
適切な治療を受ければ数日以内に治まりますが、血管の炎症により冠動脈瘤という合併症が起こる場合もあります。
発症後少なくとも7日以内に治療を開始することが重要なので、発熱や足の腫れ以外の症状にも注意し早期発見する必要があります。
赤ちゃんの足の腫れの原因④しもやけ
しもやけは凍瘡(とうそう)といって、寒さによる血行不良で起こる炎症です。
赤ちゃんも稀にしもやけになる場合があります。
ジンジン、ムズムズするような痒みがあるので、赤ちゃんが掻きむしってしまうかもしれません。
手足が濡れたまま冷えてしまうと起こりやすいので注意しましょう。
【対処法】
まずは血行をよくするために、温かいお湯と冷たい水に患部を交互に入れましょう。
水を拭き取った後は清潔なタオルで拭き、保湿クリームを塗って乾燥を防ぎましょう。
赤ちゃんの足の腫れの原因⑤骨折
足の腫れがあり赤ちゃんが痛がって泣き続けている場合は、骨折の可能性も考えられます。
骨折というと、骨がポキっと折れるような印象かもしれません。
ですが赤ちゃんの場合はまだ骨が柔らかく、折れたと一見分かりにくい場合が多いようです。
完全に折れたというよりも、柔らかく曲がるような折れ方をするのが特徴です。
足の腫れの他におむつ替えの時に痛みを感じ激しく泣くなど、いつもと違う動きや様子が見られたら骨折を疑っても良いかもしれません。
【対処法】
赤ちゃんの場合、折れ曲がったような骨折ではないため見た目では判断が難しいでしょう。
赤ちゃんが不自然な姿勢、いつもと様子が違う、激しく泣くなどがみられたら一度病院を受診するようにしましょう。
またそのような様子が見られたら、患部をできるだけ動かさないように固定し、冷やして安静にさせた状態を保ち、病院に向かいましょう。
まとめ
赤ちゃんの足の腫れには蕁麻疹や虫さされ、川崎病などの原因があることが分かりました。
痛がっていたりかゆそうにしている場合は、できるだけ患部をかきむしらないようにするために、清潔にし冷やして様子を見るようにしましょう。
かなり痛そうにしている場合やいつもと様子が違う場合は、骨折の可能性もあります。
見た目だけで判断せず、足の腫れの症状やその他の症状、腫れが現れる前の症状にも注意して適切に対処しましょう。