乳幼児健診の種類とメリットをご紹介

乳幼児健診の種類とメリットをご紹介

乳幼児健診には2種類ある

赤ちゃんにはすこやかに育ってほしい、それはすべてのママの願いですよね。
専門家の視点から確認し、発育や発達状況にかかわる病気などが隠れていないかを早く発見するために実施されるのが乳幼児健診です。
また、成長具合や月齢・年齢に応じた育児のアドバイスを受けたり、不安点などを相談できる機会でもあります。

 

乳幼児健診には、あらかじめ指定された日時に会場で行う「集団健診」と、個別に医療機関で受診する「個別健診」の2種類があります。
それぞれの健診の特徴を見てみましょう。

 

乳幼児の集団健診とは

市区町村などの自治体が実施する健診です。
指定された日時に保健センターや福祉健康センターなどで受診します。

 

【受診方法・費用】
自治体からはがきなどで健診の案内が届きます。案内が届いたら必ず受診するようにしましょう。
指定日に都合が悪い場合は代替日の設定がないか確認しましょう。翌月に受診可能な場合もあります。

 

健診費用は基本的に無料(公費負担)の自治体が多いです。
定められた時期以外の受診や、定められた項目以外の検査や治療、投薬については自己負担となります。

 

【受診時期・回数】
「母子保健法」の規定により、1歳6ヶ月検診と3歳児健診の2回は実施が義務付けられていますが、それ以外は自治体によって異なります。
お住まいの自治体の情報をホームページなどで確認しておきましょう。

 

1歳までの時期(4ヶ月や10ヶ月)に1~2回、2歳児で1回、4~5歳で1回実施する自治体が多いようです。
2歳児以降は歯科健診となる自治体もあります。

 

【主な健診項目】
・全身の診察、問診
・身体測定(身長、体重、頭囲、胸囲など)
・視力や聴力などの感覚器の発達状況のチェック
・月齢、年齢に応じた発育・発達状況のチェック
・先天性の病気の有無
・栄養状態のチェック
・生活指導、事故防止指導
・予防接種の進め方の相談
・その他育児相談

 

など。

 

自治体によっては、その他に

 

・離乳食指導
・歯磨き指導
・検尿
・運動能力チェック

 

などが追加される場合もあります。
医師、保健師、栄養士、臨床心理士、歯科医師など多くの専門スタッフが、それぞれの受診項目を受け持ちます。

 

乳幼児の個別健診とは

かかりつけの小児科や自治体の指定医などで個別に受診する健診です。

 

【受診方法・費用】
集団健診の際に受診票が配布されたり、はがきなどで案内が届く場合もあります。
また、母子健康手帳に「乳児一般健康診査受診票」が添付されている場合もあります。

 

健診費用は基本的に無料(公費負担)の自治体が多いです。
定められた時期以外の受診や、定められた項目以外の検査や治療、投薬については自己負担となります。

 

【受診時期・回数】
自治体によって異なりますので、ホームページなどで確認しておきましょう。
受診日時は自分で決められますが期限は定められており、1歳までの時期に1~2回受診可能とする自治体が多いようです。

 

【主な健診項目】
・全身の診察、問診
・身体測定(身長、体重、頭囲、胸囲など)
・育児相談
・発達相談

 

などが多いようです(受診科によって多少異なる場合があります)。

 

ぜひ受けたい!乳幼児健診のメリット

受診する親子にはもちろん、主催する自治体や地域の医療機関にもメリットがあります。

 

【親子のメリット①】
子どもの成長具合や発達具合を確認でき、受診結果に基づくアドバイスを受けることができます。
先天性の病気などを早めに気付く可能性も高くなります。

 

【親子のメリット②】
医師、保健師、栄養士、保育士などの専門的視点から子どもの状況を把握することができます。
家族との関りだけではわかりづらい他人との距離の取り方や社会性の発達状況なども客観的に判断してもらうことができます。

 

【自治体、医療機関のメリット①】
個別の対象者の健康状況、発育状況だけでなく、その地域全体の健康状況、発育状況を把握することができます。

 

【自治体、医療機関のメリット②】
心身ともに支援を必要としている親子の状況を早めに把握することができます。
安心して育児できる支援体制を提供することにより、産後うつや虐待の予防にもつながります。

 

【自治体、医療機関のメリット③】
身体的虐待を発見できます。
また、健診時間、待ち時間などの親子の触れ合いや関わり合いなどを見てネグレクトなどを発見できます

 

まとめ

集団健診は待ち時間が長引いて子どもが途中で飽きてしまうことがあります。
会場に絵本やパズルが用意されていることもが多いので、上手に興味をひかせるようにしてみましょう。
同じ月齢・年齢のお友だちと触れ合わせるのも良いですね。

 

個別健診は自分で日時を選べるので、ママの仕事のスケジュールや子どもの体調に合わせて受診することができます。
午後の時間帯など、普段から昼寝の習慣のある時間帯だと、本来の能力が発揮できないことがありますので避けたほうが良いでしょう。

 

自治体では、月齢・年齢に応じた検査項目を用意しています。必ずすべての乳幼児健診を受診しましょう。

この記事を書いたライター

北村 美涼
北村 美涼

関西在住、1男1女を持つワーキングママです。 産休、育休、フレックス、時短、在宅、テレワーク、といろいろな勤務体系経験済み! ハワイとたこ焼きと太陽の塔が大好き!どれも私のパワーのみなもとです。

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