トイレトレーニングの準備をしよう
今はおむつを付けている赤ちゃんですが、いずれはトイレトレーニングをスタートさせる時がやってきます。
しかし、トイレトレーニングを始めようと思ったとき、いきなりトイレに座らせても、赤ちゃんが上手にできるわけではありません。
トイレトレーニングの手順ややり方をおさえておき、いざスタートした時に慌てずに進められるよう準備をしておきましょう。
【トイレトレーニングの開始時期】
トイレトレーニングには明確な開始時期はありませんが、多くのママは2歳前後で始めています。
これは、2歳くらいになるとママとの簡単な会話が成立するようになってきていて、体の発達の面からみても始めやすい時期だからです。
早い赤ちゃんだと1歳を過ぎたころから少しずつトイレトレーニングを始めている赤ちゃんもいます。
毎朝、トイレに座らせる習慣をつけたり、トイレに行くことに興味を持たせたりすることからスタートするようです。
日中のトイレトレーニングは、このように徐々にトイレへ行く習慣をつけさせたり、パンツで過ごさせてみたりすることが多いですが、問題なのが夜間のトイレトレーニングです。
日中のトイレトレーニングが順調でも、夜のおむつがなかなかはずれない…ということはよくあります。
実は、同じトイレトレーニングでも昼と夜とでは考え方が異なると言われています。今回は、そんな夜のトイレトレーニングについて詳しくまとめました。
トイレトレーニングの昼と夜の違い
トイレトレーニングは、赤ちゃんのおしっこのタイミングを見ながら、ママの方からトイレへ誘って進めていきます。
赤ちゃんがおしっこを出す感覚がつかめるようになってくると、自分から「トイレ」を教えてくれるようになります。
ここまでくるには大きく個人差もありますが、大体2~3歳ごろ、遅くても4歳にはおしっこの間隔が掴めるようになり、トイレトレーニングが終了になるケースが多いです。
ただし、これは昼のトイレトレーニングの話。
夜間は眠っているため、おしっこがしたくなっても、自分では教えられませんし、そもそも眠ってしまっているので、おねしょとしておむつに出してしまうもの。
夜間のおねしょがなくなる時期は昼以上に個人差が大きく、日中のトイレトレーニングがまだ完了していない赤ちゃんでも夜間の排尿が見られない子もいれば、昼はしっかりトイレトレーニングが完了しているのに、夜は必ずおねしょをするという子も、めずらしくありません。
長ければ年長さんになってもおねしょをする子もいるし、小学校になってもおねしょが続くという子も、実際にいます。
夜におねしょをしてしまう理由
日中はトイレトレーニングが完了しているのに、夜間はおねしょをしてしまうのには、体の発達が原因と考えられます。
人間には「抗利尿ホルモン」というものがあり、夜間におしっこの回数が少なくなるのはこのホルモンが影響しています。
しかし、小さいうちは自律神経が整っていないので、抗利尿ホルモンもうまく働きません。
すると、膀胱におしっこを貯めておく力が未熟になり、夜におねしょとして出てしまうのです。
また、体の発達というのは個人差が大きく、膀胱の発達も個人差が大きいもの。夜間のおしっこを貯めておけるだけの大きさになるまで、時間がかかる子もいるのです。
こればかりは練習してもどうにかなるものでもないため、体の成長を待って自然と夜のおねしょがなくなるのを見守るしかありません。
とはいっても、夜間のおねしょを減らすために気を付けられることはあります。
水を飲みすぎるとおしっこの間隔は短くなりますし、体を冷やすことも利尿作用を起こします。これらに気を付けることでおねしょの回数を減らし、子どもの自信につなげてあげましょう。
トイレトレーニングをうまく進めていくために
今後、赤ちゃんが成長すると行うトイレトレーニングですが、以下の点に注意し、上手に進めていきましょう。
【失敗しても怒らない】
赤ちゃん自身もおしっこを失敗したくてしているわけではないので、もし漏らしてしまっても怒らず、「残念だったね。また次頑張ろうね」と励ましてあげましょう。
うまくいったときはたくさん褒めてあげてください。
【夜間は起こさない】
夜のトイレトレーニングは、寝ている赤ちゃんを無理に起こしてまで練習させる必要はありません。
むしろ、起こしてしまうことで眠りが浅くなり、生活リズムが崩れたり、抗利尿ホルモンの分泌が悪くなってしまうことがあります。
【焦らず進める】
トイレトレーニングは、早く始めたからと言って早くおむつが取れるとは限りません。
やはりその子の体の成長や性格によるところがありますので、長い目で見守っていく必要があります。
特に夜のトイレトレーニングは、個人差があるため、周りと比べてママが焦ることのないように気を付けましょう。
まとめ
赤ちゃんのトイレトレーニングを始めるにあたって、昼と夜とでは異なることをあらかじめ知っておけば、無理に赤ちゃんを起こしてトイレに連れて行ったり、おねしょをするたびに怒ったりすることがなくなりますね。
一生おむつをつけ続ける人はいませんから、今回ご紹介したことを参考に、トイレトレーニングに向けた準備を徐々に進めていきましょう。