トイレトレーニングに”おまる”はいらない?
トイレトレーニングを始めるにあたって、まず準備するものとして考えるのが、”おまる”もしくは”補助便座”ではないでしょうか。
日本では昔は、”おまる”がトイトレのメジャーな道具でしたが、近年家のトイレもほとんどが洋式化され、補助便座を使ってトイトレをする人が多くなってきました。
では、”おまる”でトイトレをしている人はもういないのでしょうか?
今回はトイトレにおいて、”おまる”はもういらないのか、それとも必要なのかどうかについて考えてみましょう。
トイレトレーニングでの”おまる”の特徴
トイレトレーニングに使う”おまる”とは、どのようなものでしょうか。
【便座+排泄物をキャッチする容器】
基本的には補助便座ではない、便座と排泄物をキャッチする容器がセットになったタイプのもののことを言います。
その2つが一体化しているものもありますが、便座だけのものは補助便座ですし、容器だけというものはありません。
容器は使用後に洗って使います。
【床に置いて使用する】
”おまる”は基本的に床に置いて使用します。
床に置いたものに子どもを座らせて、トレーニングします。
そのため、子どもが足を付けて座りやすいのがメリットです。
排泄時に足が床につけることで、踏ん張りやすくなったり、子どもに安心感をもたらしたりします。
【持ち運びできる】
基本的に”おまる”は持ち運びできるものが多いです。
設置場所は各家庭によって異なり、都合のいい場所に設置します。
すぐにトイレに行けるよう、いつも遊んでいるリビング周りに設置する人もいれば、トレーニング後に”おまる”を洗いやすいように洗面所やお風呂の近くに置く人もいます。
置き場所にしっくりこなければ、置き場所を手軽に換えることもできます。
トイレという場所を怖がる子にも、”おまる”なら場所を選ばないので使えるかもしれません。
補助便座はトイレの便座にしか設置できませんが、”おまる”は都合に合わせた場所に置けるのがメリットです。
【形は様々】
最近では、”おまる”にも様々なタイプが見られます。
・またがるタイプ
いちばんメジャーな”おまる”が、便座にまたがるタイプです。
子どもも座りやすい体勢ですし、排泄するところが子どもも確認しやすく、感覚を掴みやすいでしょう。
・腰掛けるタイプ
洋式便座が主流になってくるにつれて、腰掛けるタイプの”おまる”も人気です。
大人用のトイレの小さいタイプと考えるといいでしょう。
足がつくので、子どもも安心して腰掛けられます。
・またがる・腰掛けるの両用タイプ
またがることも、腰掛けることも両方できる2WAYタイプの”おまる”もあります。
どちらかを嫌がったら、もう片方を試すなどという使い方ができます。
・男の子の立ち小便用タイプ
最近話題になっているのが、男の子の小便用タイプの”おまる”です。
家庭には洋式トイレしかないことが多いですが、公共の場だと男の子の場合は小便器が設置されているところが多いですね。
小便器を練習する機会はあまりないので、小便用の”おまる”で練習するという家庭もあります。
トイトレに”おまる”はいらない?
”おまる”の特徴やタイプについて紹介しましたが、この”おまる”はトイレトレーニングをする際にいる、いらない、どちらなのでしょうか。
【家庭の環境や考え方によってさまざま】
”おまる”は昔のトイトレ道具だから「いらない」と考える人もいるかもしれませんが、トイレトレーニングにおいて、あえて”おまる”を選ぶ人もいます。
それは先述したように、”おまる”が都合に合わせて色々な場所に置けること、子どもが床に足を付けられることなどのメリットを感じている人がいるからでしょう。
使用するたびに洗わなければいけないのは手間ではありますし、実際のトイレで用を足せるようになるまでの移行期間も必要ですが、それでもメリットが多いと感じる方には”おまる”がいると感じるでしょう。
また、家庭環境によってはトイレが狭い、トイレが離れた場所にある、寒い・・・などトイレの環境にトイトレを行う不安要素がある場合も”おまる”の方がいいと感じるかもしれません。
【子どもの個性と好みに合わせて選ぼう】
子どもの個性や好みによっても、”おまる”がいるか、いらないか考えてみてください。
補助便座は手軽に大人用のトイレに設置できて便利ですが、トイレを怖がったり、足がつかないのを怖がったりなど、苦手とする子もいます。
子どもの様子なども見て、トイレトレーニングに”おまる”がいいのか、補助便座で始めるのがいいのか、考えてみましょう。
まとめ
トイレトレーニングに昔から使われてきた”おまる”ですが、最近は家庭のトイレ事情から、補助便座を使う人も多いです。
しかし、”おまる”には”おまる”のいいところがあります。
おまるの方が家庭に合っている、子どもの個性に合っている場合もあるので、いるか、いらないかは家庭の事情や子どもの性格などを考慮して決めるといいでしょう。