トイレトレーニングとは
トイレトレーニングとは、子どもがトイレで排泄できるように、いわゆる「おむつはずれ」ができるように練習することです。
大人にとって当たり前の「トイレでの排泄」ですが、生まれてからずっとおむつを使っていた子どもに教えるのはなかなか難しいものです。
やり方やタイミングを間違えると、トイレ嫌いになってしまったり、長期化してしまう恐れもあります。焦らず、子どもの様子を見ながら進めていくようにしましょう。
トイレトレーニングを始める時期
おむつがはずれたお友達をみると、「そろそろうちの子もトイレトレーニングを始めなくては」と、焦ってしまうかもしれません。しかし、トイレトレーニングを始めるタイミングには個人差があります。子どもの成長に沿ってサポートしてあげましょう。
2歳までに始めるママが多いようですが、スタートのタイミングは年齢よりも以下のような成長のサインが目安となります。
・自分の意思が伝えられる(「おしっこ」「うんち」などの言葉が理解できる)
・おしっこの間隔が2時間以上あく
・上手にひとり歩きができる
季節でいうと、春から始めるママが多いようです。トイレトレーニング中はトレーニングパンツのみで過ごすことが多くなるので、家の中が寒くない、失敗しても洗濯物が速く乾く、という理由で適した季節といえます。
トイレトレーニングの進め方
ずっとおむつを使ってきた子どもにとって、「おしっこがしたい」「うんちが出そう」といった感覚をつかむのは難しいものです。そもそも、トイレというものを知らないので、ママやパパがどんな状態のときにトイレに行くのか、トイレでどうすればよいのかを教えてあげる必要があります。
【ステップ①トイレという場所を認識させる】
まずは、ママがトイレに行くことを子どもに伝えます。トイレに行く際に「ママは今からトイレに行くね」と声をかけ、トイレから出たら「すっきりして気持ちよかった」などと、恥ずかしがらずに笑顔で伝えましょう。
これにより、おしっこやうんちはトイレでするものだと認識を深めることができ、トイレに行くことはとても気持ちが良いものだと理解するようになります。
このほかにも、絵本や動画などを活用して、トイレについて教えてあげると良いでしょう。
【ステップ②トイレへの誘導】
子どもがトイレに興味を持ちだしたら、実際に便座に座らせてみましょう。トイレへの恐怖心をなくすために、子どもの好きなキャラクターのシールやポスターを貼るのも効果的です。
トイレは怖くないところと認識したら、今度は実際に排泄を目標にしていきます。毎日、2~3時間ごとにトイレへ誘導し、座らせてみると良いでしょう。タイミングが合って少しでも排泄できたときには、たくさん褒めてあげます。
トイレでうんちやおしっこをすると気持ちが良いということ、ママが喜んでくれるということが分かれば、子どもの意欲も高まります。
【ステップ③布パンツに切り替える】
徐々にトイレでの排泄の成功回数が増えてきたら、思い切って布パンツやトレーニングパンツに切り替えていきます。 おもらししてしまった場合も、「パンツが濡れて気持ちが悪い」という感覚を覚えるため、おむつよりも早く「トイレに行こう」という気持ちが湧いてきます。
また、子ども自身も、布パンツを履くことで「お兄ちゃんお姉ちゃんになった」と喜んでくれるでしょう。
トイレトレーニングの進み具合には個人差があります。子どもが楽しくトイレトレーニングを進めていけるように、上手にできたらごほうびシールを貼ってあげるなど工夫も必要です。
ただし、おしっこはうまくいくようになっても、うんちがなかなかできない子どももいます。 たとえ失敗しても叱ることなく、温かい目で見守ってあげましょう。