赤ちゃんが人見知りしないと発達障害?
赤ちゃんの成長過程にみられる「人見知り」ですが、なかには人見知りしない赤ちゃんもいます。
人見知りしない場合、発達障害かも?と不安に感じる方もいるかもしれません。
そもそもなぜ赤ちゃんは人見知りをするのでしょうか。
また、人見知りをしない理由にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
今回は赤ちゃんの人見知りについてと、発達障害との関係性について解説いたします。
赤ちゃんが人見知りする理由
赤ちゃんの人見知りは一般的には生後6~7ヶ月頃からが始まります。
1歳を過ぎる頃には人見知りがなくなる子どももいれば、2歳過ぎまで続く子どもも。
人見知りは赤ちゃんの正常は成長の表れで、ママと他人の区別がしっかりついているという証拠です。
ママ以外の人が怖いというわけではなく、興味があるけど不安で近づけないから人見知りをするのだそうです。
【人見知りの行動パターン】
赤ちゃんの人見知りにはこのような行動パターンがみられます。
①知らない人をじっと見る
②知らない人だと気づき泣き出す
③ママに抱っこしてもらって落ち着く
④また知らない人をじっと見る
基本的にはこの①から④までを繰り返し、怖いもの見たさで知らない人を何度も見てしまいます。
ただし、人見知りの程度には個人差があり、赤ちゃんがあまり泣かないので気づかない場合もあるようです。
赤ちゃんが人見知りしない理由
成長段階にあるはずの人見知りですが、一方で人見知りしない赤ちゃんがいるのはなぜなのでしょうか。
【親が気づいていないことも】
人見知りをする赤ちゃんもいれば人見知りしない赤ちゃんもいるように、その度合いも様々です。
初めての子育てで、ママやパパのイメージする人見知りとはちょっと違う場合もあるかもしれません。
知らない人を見て赤ちゃんが大泣きをする場合は分かりやすいですが、静かに固まってしまう赤ちゃんもいます。
その場合に人見知りだと気づかず、赤ちゃんにとっては一大事なのにママが気づかない可能性もあるでしょう。
【環境や性格】
赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。
育ってきた環境も違えば、性格も違いますよね。
赤ちゃんが人見知りするかどうかは環境や性格に左右される面が大きく、例えば日頃から人とのふれあいが多いと人見知りをしないで育つ場合もあります。
【発達の時期】
人見知りは生後6〜7ヶ月から始まるのが一般的ですが、個人差があります。
生後3ヶ月で始まる赤ちゃんもいれば、2歳頃から始まる場合も。
「人見知りがまだなくて心配」と思っている時期は、もしかしたらまだその発達の段階ではないのかもしれません。
また、人見知りが早く始まった場合、気づけば終わっていて「人見知りがなかったかも」となるケースもあるようです。
【発達障害の可能性は?】
冒頭でも述べたように、人見知りをしないと発達障害かも?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
「人見知りをしない」というのも発達障害の特徴の一つではありますが、人見知りをしない=発達障害というわけではないようです。
人見知りしない=発達障害?
赤ちゃんが人見知りをしない理由の一つとして発達障害が挙げられますが、人見知りをしない=発達障害というわけではありません。
人見知りをするかどうかよりも、他の特徴がみられるかどうか、感情表現の有無によって発達障害かどうかを判断することが多いようです。
【発達症の子どもが赤ちゃんの頃に見られることがある症状】
・手がかからない
・抱っこしてもしがみつかない
・目を合わさない
・あまり泣かない
・音に敏感に反応する
・笑わない
また、人見知りをしないというよりか、ママやパパを含むどの相手にも興味を示さないという特徴もあります。
ただし、これらの特徴があてはまるから発達障害であるというわけではなく、たまたまそのような性格という可能性もあります。
親だけでは判断が難しいので、人見知りをしない以外にも、感情表現で違和感がある場合は乳幼児健診などで医師に相談すると良いでしょう。
【赤ちゃんの時点では分からない】
発達障害があると分かるのは、早くても3歳頃と言われています。
そのため、赤ちゃんの頃に人見知りがないからといって発達障害と判断するのは早すぎます。
気になる方はもう少し大きくなってから、1歳半の定期健診や3歳児健診で相談してみましょう。
近年、発達障害という言葉がよく知られるようになり、すぐに結びつける方も増えているようです。
赤ちゃんの発達には個人差が大きいので、人見知りだからといってすぐに判断できることではありません。
あくまで一つの個性と捉え、もし他の特徴の傾向もみられたら医師に相談すると良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは成長の一つですが、中には人見知りしない場合もあります。
人見知りをしない=発達障害と決めつけるのではなく、実は親が人見知りに気づいていない、まだその時期ではない可能性があることも覚えておきましょう。
また、赤ちゃんの時点では「発達障害がある」と診断されることも基本的にはありません。
発達障害かも?と心配するよりも、まずは目の前にいる赤ちゃんにめいっぱい愛情を注いであげましょう。