間接育児って?
「イクメン」という言葉が流行りだしてから、パパの子育てについての議論やニュースを目にすることが増えましたね。
イクメン、つまり育児に積極的なパパにスポットが当たる一方で、「積極的に育児をしているパパもいるのにわが家のパパは忙しくて何もしてくれない」と、不満が募るママも多いのではないでしょうか。
そこで最近注目されているのが間接育児です。
名前の通り直接的に育児に関わるのではなく、間接的に育児に関わること。
毎日仕事に忙しいパパが間接育児をすることで、ママの負担が減り余裕を持って育児ができると言われています。
今回は間接育児について、直接育児との違いと、パパにぜひやってもらいたい間接育児、その心構えについてご紹介いたします。
直接育児との違い
冒頭でもお伝えしたように、間接育児は直接出来ではない育児のこと。
具体的にどのようなことなのでしょうか。
育児の種類をそれぞれ、このように分類することができます。
【直接育児】
・授乳
・オムツ替え
・寝かしつけ
・読み聞かせ
・遊び
など
【間接育児】
・ゴミ捨て
・洗濯
・掃除
・部屋の片付け
など
こちらの分類で分かる通り、「直接育児」は赤ちゃんに直接触れることばかり。
反対に「間接育児」は、赤ちゃんには直接触れなくても、育児において切り離せないものばかりですよね。
一口に「育児」と言っても、まだまだ書ききれない種類のものがあります。
これを全てママが行うのは、いわゆる「ワンオペ」の状態となりかなりの負担ですよね。
そこで、その負担を少しでもパパに負ってもらえれば、ママも楽になります。
パパに積極的に育児に参加してもらいたくても、朝から晩まで仕事が忙しいと赤ちゃんに直接育児をする時間は取れません。
そこで、間接育児をしてもらうことで結果的に育児をサポートすることになり、パパもイクメンの仲間入りをすることができるでしょう。
忙しいパパでもできる間接育児
パパにどんなことをしてもらえたら、ママの負担は楽になるのでしょうか。
ぜひやってもらいたい間接育児をまとめてみました。
【自分の身の回りのこと】
パパの身の回りのことは、本来なら自分で全部できるはずです。
具体的には、朝ごはんの準備・お弁当作り・シャツのアイロンがけ・下着やシャツの洗濯・身の回りの掃除など。
案外、ママがやってしまっていることはありませんか?
夫婦の頃ならまだしも、今は赤ちゃんがいます。
ママは赤ちゃんのお世話だけでも精一杯のはずなので、パパには自分のことは自分でやってもらいましょう。
【家事全般】
直接赤ちゃんに触れる時間が少ない分、家事全般でサポートしてもらいましょう。
朝ごはんの準備や片付け、洗濯、帰宅したら夕食作り、洗い物などをやってもらえると助かりますよね。
それでも忙しくて家事全般ができない場合は、食洗機や自動掃除機など、家事に変わる便利家電を用意するなど、間接的なサポートも嬉しいですね。
【ママを休ませる】
赤ちゃんの寝かしつけや夜間の授乳も、ママがメインで行っている場合が多いのではないでしょうか。
小さい月齢だとなかなかまとまって寝ることも難しいですよね。
そこでぜひ、週末などに時間をもらってぐっすり休ませてもらいましょう。
自宅で休むだけではなく、ママが一人で外出をしてリフレッシュする時間があると、さらに良いですね。
間接育児で忘れてはいけない心構え
今まで忙しくてなかなか育児に参加できなかったパパが、今日から急に、というのは難しいかもしれません。
これから間接育児をしてもらう際、ママとパパ、それぞれどのような心構えでいるのが良いのでしょうか。
【パパに任せる】
ママは、パパに「お願いする」と決めた間接育児については、後からあれこれ口を出すのは止めましょう。
パパが分からない家事については最初にしっかり教えて、あとは任せるという心構えが大切です。
一番厄介なのはどちらも中途半端になってしまうこと。
中途半端だと、結局誰がその日にやるのか分からなくなり、それが発端で喧嘩になってしまうかもしれません。
【「やってる感」を出さない】
これはパパに言えることですが、ちょっと間接育児をしたからといって、「やってる感」を出すのは止めましょう。
間接育児をし始める頃は特に、今までやってこなかったことができるようになり、誉めて欲しいという気持ちが生まれてくるかもしれません。
ですが、今まではそれを当たり前のようにママが行っていた、というのを忘れずに。
パパは間接育児を「やってる感」よりも「やって当然」くらいの心構えでいるようにしましょう。
まとめ
初めての育児で、どうすればうまくいくのか悩んでいませんか?
忙しいパパだと、育児に関して何も頼れず孤独を感じているママも多いかもしれません。
それが当たり前になってしまうと、ママの不満が募りワンオペのせいで疲れもたまってしまいます。
一番大事にしたいはずの赤ちゃんに、その影響を及ぼすことにもなりかねません。
ぜひ今からでも遅くないので、イクメンまではいかなくても、できることから間接育児をしてもらいましょう。
間接育児をすることで、パパ自身も育児にどうやって関わればいいのか、という悩みも消えるかもしれません。
もちろん間接育児だけではなく、直接育児をしたいパパにはぜひたくさんチャレンジしてもらいましょう。