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指を使った遊びは脳の活性化に役立つ?
生まれて間もない赤ちゃんは、いつも指をぎゅっと握って握りこぶしを作っています。
この握りこぶしの中に指を入れて、ぎゅっと握り返してくれることに感動したママも多いのではないでしょうか。
これは「モロー反射」と呼ばれる新生児期の特徴のひとつです。
産まれた時は反射本能でぎゅっと握ることしかできなかった赤ちゃんですが、生後2~3ヶ月になると、自分の指や手をじっと見つめていることがあります。
この動作は「ハンドリガード」と呼ばれ、自分の体を認識する大切な発達行動のひとつなのだそうです。
さらに、指さしたりパチパチ拍手したりと、赤ちゃんは成長とともに指や手を上手に使えるようになっていきます。
実は、指や手をたくさん使ったり動かすことで脳に刺激が伝わり、脳の活性化や成長に良い影響を与えると言われているんですよ。
そこでおすすめしたいのが「指遊び」。
指遊びとは、手や指を動かして遊ぶ遊びのことです。
手のひらをヒラヒラさせたり、グーパーしてみせたり、指できつねを作ったり。単純な動きでも赤ちゃんは興味津々です。
楽しい歌に合わせて手や指を動かしてあげれば、赤ちゃんはさらに喜びますよ。
赤ちゃんの興味を引く指遊び歌とは?
0歳の赤ちゃんには、
・ゆっくりしたスピード
・シンプルな歌詞の繰り返し
・指や手の簡単な動き
の、指遊び歌がぴったりです。
まだ歌詞の意味はよく理解できませんので、替え歌にしたり赤ちゃんの名前を入れたりしても楽しいですね。
赤ちゃん向けの指遊びの歌を8つご紹介します。
指遊び歌①あたま・かた・ひざ・ぽん
歌詞に合わせて、リズミカルに赤ちゃんの体にタッチするだけ。歌詞に出てくる部位以外をタッチしてあげるのも良いですね。
ねんねの時期にはママが優しくタッチし、おすわりができるようになれば赤ちゃんの指を誘導してタッチさせてあげましょう。
メロディーは「ロンドン橋」と同じです。
【歌詞の歌いだし】
あたま かた ひざ ぽん! ひざ ぽん! ひざ ぽん!
あたま かた ひざ ぽん! め みみ はな くち~
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指遊び歌②手をたたきましょう
指や手だけでなく、いろいろな表情の変化や繰り返しの歌詞が楽しい指遊び歌です。パチパチ拍手の練習にもなりますよ。
思いっきり表情を作りながら、歌って楽しみましょう。
【歌詞の歌いだし】
てをたたきましょう たんたんたん たんたんたん
あしぶみしましょう たんたんたんたん たんたんたん
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指遊び歌③いとまきまき
手をくるくる回したり、トントンさせたりする単純な手指遊びの歌です。
「ひいてひいて」のところで赤ちゃんの指をつまんだり引っ張るようにしても面白いですよ。
歌詞の最後の「こびとさんのぼうし」を赤ちゃんの名前に変えて、最後にぎゅっと抱きしめてあげましょう。
【歌詞の歌いだし】
いとまきまき いとまきまき
ひいて ひいて トントントン
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指遊び歌④ひげじいさん
保育園や幼稚園では定番の指遊び。先生のお話を聞く前や子どもたちの注目を集めたい時に歌うところも多いようです。
赤ちゃんはまだそこまではできませんが、ママが手や指を動かしてあげましょう。
抱っこした状態で後ろから赤ちゃんの指や手を動かしてあげるのも良いですね。
【歌詞の歌いだし】
とんとんとんとん ひげじいさん
とんとんとんとん こぶじいさん
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指遊び歌⑤ミックスジュース
果物の名前を繰り返しながら、赤ちゃんの顔のパーツをタッチしていく指遊び歌です。抱っこした状態で鏡の前でやってみるのも楽しいですね。
メロディーは「10人のインディアン」と同じです。
【歌詞の歌いだし】
りんご りんご りんごのほっぺ
ぶどう ぶどう ぶどうのおめめ
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指遊び歌⑥むすんでひらいて
指の動きはグーとパーだけなので、赤ちゃんも真似しやすい指遊び歌です。
「むすんで」を「ぎゅーして」、「ひらいて」を「パーして」と言い換えて歌ってあげると、赤ちゃんにも分かりやすいかもしれませんね。
【歌詞の歌いだし】
むすんで ひらいて てをうって むすんで
またひらいて てをうって そのてをうえに
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指遊び歌⑦あがりめさがりめ
指さしができるようになった赤ちゃんにおすすめ。自分の目を動かしても良いし、ママの目を触らせても良いですね。
目の中に指を入れてしまわないように注意しましょう。
【歌詞の歌いだし】
あがりめ さがりめ
ぐるっとまわって にゃんこのめ
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指遊び歌⑧グーチョキパーで何つくろう
指遊び歌の定番とも言える有名な歌です。
かたつむり、ヘリコプター、かにさんなどなど、歌詞のレパートリーは20種類ほどあるそうですよ。
【歌詞の歌いだし】
ぐーちょきぱーで ぐーちょきぱーで なにつくろう なにつくろう
みぎてがぐーで ひだりてがぱーで かたつむり かたつむり
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まとめ
やってみたい指遊び歌は見つかりましたか?
ママも小さい頃に聞き覚えのある歌ばかりだったかもしれません。
世代を超えて、指遊びや指遊び歌は引き継がれているのですね。
指遊びは、赤ちゃんの脳の活性化だけではなく、ママと赤ちゃんのスキンシップやコミュニケーションにも役立ちます。
ママの指遊び歌に合わせて赤ちゃんが「あー、あー」と喃語(なんご)を発するようになったら、
「一緒に歌おうね」
「上手だね」
と声を掛けてあげてくださいね。
指遊びが一層楽しくなると思いますよ。