遊びを通じて言葉の感覚を豊かにするには
赤ちゃんは、周囲の環境から様々な感覚を取り込み、脳の発達とともに少しずつ言葉を習得していきます。
発達が著しいこの時期に、赤ちゃんとのコミュニケーションを充実させ、言葉の感覚が豊かになるような遊びをたくさんさせてあげたいですね。
しかし、まだ言葉を話せない赤ちゃんです。いったいどうやって遊んであげたらいいのか、ママも悩むことでしょう。
遊びを通して脳を刺激し、言葉の発達を促してあげられるような関わり方のポイントをご紹介していきます。
親子の楽しい時間を過ごしながら、赤ちゃんの成長をサポートしていきましょう。
言葉を豊かにする遊びと関わり方
言葉遊びといえば、しりとり・なぞなそ…といった、言葉を習得した後に楽しめるような幼児向けの遊びを連想しがち。
ですが、言葉をまだ習得していない赤ちゃんには、どんな遊びをしてあげたらいいのでしょうか。
【絵本を読んであげよう】
絵本を読んでいる時は、赤ちゃんとママとの距離がとても近く、ママの愛情が赤ちゃんだけにしっかり向けられているのを感じられる時間。
ママの愛情を受けながら、口から発せられるいろんな言葉を、絵を見ながら繰り返し聞くことで、赤ちゃんは言葉をどんどん吸収していきます。
ただし、絵本であればなんでもいいというわけではありません。
難しい絵本は赤ちゃんの耳に言葉として残りにくくなってしまうので、最初は赤ちゃんにもわかりやすい「ワンワン」や「ブーブー」などといった赤ちゃん言葉を中心とした絵本や、短い文章で印象に残りやすいイラストのものなど、年齢にあった簡単な絵本を読んであげるのが良いでしょう。
絵本は想像力を豊かにし、感受性豊かに育ててくれます。
これもまた、いずれ赤ちゃんが言葉を話すようになった時に、いろんな言葉を引き出してくれる手助けとなります。
【散歩で自然に触れてみよう】
毎日通る同じ道でも、今日と昨日では景色が違う。
外の世界には、赤ちゃんの興味を引き出すものがたくさんあります。
散歩をして自然と触れ合うことで、赤ちゃんの五感を刺激し、脳の発達を促してくれるとも言われています。
楽しい時間の中で、ママはたくさん赤ちゃんに声をかけてあげてください。
「今日はポカポカ暖かいね」
「黄色いお花が咲いたね」
「葉っぱがゆらゆらしてるね」
これらが、赤ちゃんが言葉を吸収するきっかけになってくれることでしょう。
【おもちゃ遊び】
お家の中でおもちゃを使って遊ぶ時にも、ママが言葉がけをしながら楽しみましょう。
例えば、ぬいぐるみを使ってちょっと声色を変えて、「〇〇ちゃんこんにちは」などと話しかけてあげると、赤ちゃんはまるでぬいぐるみがお話してくれるかのように感じ、意識して耳を傾けてくれます。
ままごことをしながら「おいしそうだね」、車のおもちゃが「ぶっぶー、かっこいいね」など、子どもの気持ちに寄り添ってあげるといいですね。
赤ちゃんはママの言葉がけから、自然にたくさんの言葉を吸収していきます。
遊びの中で気を付けたい言葉のかけ方
赤ちゃんの言葉の発達を促してあげるには、遊びを通したママとのやり取りが不可欠。
ママは、赤ちゃんにかける言葉にも、少しだけ気を付けてみましょう。
【赤ちゃんに共感】
赤ちゃんは心の中で思っていることがあっても、言葉にすることができません。
「きれいだね」「かっこいいね」など、ママが気持ちに共感して、代弁してあげるといいですね。
赤ちゃんは聴力はしっかり発達しているので、耳で聴きとって(これがきれいってことなのかな?)と、少しずつ言葉の理解を深めていきます。
【肯定してあげる】
例えば、赤ちゃんがまだ遊びたくても、大人の都合で切り上げて方片づけなければならない時。
もしかしたら、赤ちゃんは泣いてしまうかもしれません。
「もう片付けなんだよ」と否定的な言葉ではなく、「まだ遊びたかったね」「頑張ったね」など、なるべく赤ちゃんの気持ちに寄り添って肯定してあげたいですね。
【五感を刺激する言葉】
赤ちゃんの五感を刺激することで、脳の発達が促されると言われています。
情緒が豊かになり、それを言葉にしようとすることから、語彙力が養われると考えられます。
ママも赤ちゃんには、五感を意識した言葉を選んであげるといいですね。
「カチカチ」「フワフワ」
「あったかい」「つめたい」
「甘い」「しょっぱい」
など、ママが感じたことを言葉にして伝えてみてください。
赤ちゃんとの遊びを楽しもう
言葉を豊かにする遊び方のポイントをまとめましたが、意識して関わろうと思っても、なかなか難しいかもしれませんね。
ママの愛情を感じながら一緒に遊ぶことで、赤ちゃんも楽しみながら言葉を習得していきます。
意識しすぎて関わるよりも、ママが一緒に赤ちゃんと楽しもう!と思う気持ちが大事です。
どの中でもしできそうなら少しだけ、赤ちゃんに寄り添った言葉がけを意識してみてください。
それに言葉の習得には赤ちゃんの個人差もあります。
言葉を話すのが遅いからと言って焦らず、赤ちゃんの成長を暖かかく見守っていきましょう。