ワンオペ育児はなぜつらいの?
育児の全てを1人でこなさなければいけないという状況から生まれた、ワンオペ育児という言葉。
ワンオペ育児は疲れる、しんどい、というイメージがつきものですが、なぜつらいのかを具体的に考えたことはありますか?
理由はどうであれ、
「つらいものはつらい!」
と思う方もいるかもしれませんが、そのつらさの理由を紐解いていくことで、ワンオペ育児のつらさを軽減する糸口が見つかるかもしれません。
今回はワンオペ育児のつらい点を具体的に探っていきましょう。
ワンオペ育児のつらい点は?
【①体力的につらい】
まずワンオペ育児のつらい点として、よく挙げられるのが体力的なつらさ。
育児のほとんどを1人で行っているわけなので、当然とも言えるでしょう。
長時間の抱っこで腰や腕を痛めたり、動き回る赤ちゃんを追いかけたり…
元気いっぱいなのは嬉しいですが、体力的な疲れが溜まるとつらいと感じますよね。
そしてその疲れは、だんだんと精神面にも影響します。
お世話を代わってくれる人がいれば、負担が少し減りますが、その頼る相手がいないのはストレスも溜まりますよね。
【②睡眠不足がつらい】
低月齢の赤ちゃんや夜泣きが始まった赤ちゃんを育てていると、慢性的な睡眠不足にも陥りやすいです。
夜あまり寝られなくても、日中に眠ることができればいいですが、ワンオペであれば日中も赤ちゃんのお世話で寝られません。
まとまった睡眠時間が確保できない日が続き、睡眠不足から体調を崩したり、イライラとしたり。
それでもお世話は待ったなしですから、つらいながらも体にムチを打つ感覚でお世話をしている…という方もいるでしょう。
【③自分の時間がない】
ワンオペ育児中は自分の時間が持てないことも、つらいポイントの1つでしょう。
好きなことをする時間がないだけでなく、ゆっくり座ってボーっとする時間、体がしんどいのに病院へ行く時間もない…ということも。
少しでも1人の時間が欲しいと思っても、育児を代わってくれる人がいなければ、時間の確保は難しいですね。
【④責任が重い】
子どもが生まれると、親としての責任が発生しますね。
赤ちゃんの健やかな成長のためには、授乳やおむつ替えなどの身の回りのお世話や病気などからのケアをする必要があります。
動くようになると誤飲や転倒、転落の危険性から赤ちゃんを守らなければいけません。
もう少し成長すれば、しつけなどに悩むことも。
これらの親としての責任は、子育てを主に行っている人だけにあるのではなく、両親2人ともにあるものです。
しかし、ワンオペ育児状態では子どもに何かあると、全ての責任が自分にあると思ってしまう人もいるようです。
【⑤パートナーへの不満が溜まっている】
育児の負担が自分だけにかかっている状態、また、育児をしている割合が自分の方が多いと、パートナーへの不満が溜まることもあるでしょう。
パートナーにも仕事が忙しいなど理由はあるかと思いますが、育児の大変さを分かってもらえずにいると悲しいですし、不満に思うこともあります。
【⑥未知の育児への不安が大きい】
最初は誰でも、育児が初めて。
分からないことばかりで、不安になることも多く、また何か1つ不安が解消されたと思っていても、次の心配事や分からないことが出てきます。
未知の育児への不安が精神的なストレスに繋がることもあるでしょう。
【⑦育児の大変さ・喜びを共有できない】
育児は大変なことはもちろん、我が子の成長を見守れるというかけがえのない喜びもたくさんあります。
パートナーと一緒につらいことを一緒に乗り越えると気持ちは楽になりますし、嬉しかったことは一緒に喜べると2倍育児を楽しめることもあるでしょう。
しかし、それらをワンオペ育児で共有できずにいると、自分だけがつらい思いをしていると感じたり、成長は嬉しいけれど寂しい気分になったりなど、育児へのモチベーションが下がってしまうこともあります。
【⑧他人への羨ましさ】
ワンオペではない環境で子育てをしている人を、羨ましくなることもあるでしょう。
パパを頼れなくても、実家や義理の実家が近い、保育園や託児所がすぐ見つかり預けられるようになった、など、ワンオペ解消の環境にいる他人を見た時に、自分が恵まれていないように感じ、つらくなってしまうということも。
しかし、子育ての環境は人それぞれです。
置かれた環境の中で、自分たち家族に合った子育て環境を構築していくしかありません。
まとめ
ワンオペ育児をつらいと感じる点は人それぞれですし、赤ちゃんの成長によって変わることもあります。
また、1つだけではなく、いくつもの要因が重なり、つらく感じている場合もあるでしょう。
しかし、つらい感情の原因が分かれば、具体的にどのように行動すればいいのかも見えてくる場合もあります。
また、どのようにワンオペを解消したいのかを踏まえて、パートナーや家族に相談すれば、分かってもらいやすいことも。
行政などの育児相談の場でも、具体例を挙げながら、困っていることを相談すれば、サービスの紹介を受けたり、アドバイスを得られやすいでしょう。
つらいと思うだけで終わってしまうのではなく、まずは自分でつらさの原因を理解し、改善の糸口へと繋げてくださいね。