赤ちゃんの吸いだことは?
赤ちゃんの唇や指に、皮むけや水ぶくれのようなものを見つけた経験はありませんか?
これは「吸いだこ」といい、月齢の小さな赤ちゃんによく見られるものです。
唇であれば上唇の中央にできることが多いようですが、まれに下唇にできることも。
指の場合は赤ちゃんによりますが、親指が多いようです。
ママとしては痛くないのか、このまま放っておいて良いのか分からず心配になりますよね。
そこで今回は、吸いだこができる原因や対策についてご紹介します。
赤ちゃんの吸いだこが気になるママは、参考にしてくださいね。
赤ちゃんに吸いだこができる原因
赤ちゃんの吸いだこは、できる場所によって原因が異なります。
前述のように、吸いだこがよく見られるのは「唇」と「指」。
場所別に、原因を調べてみました。
【唇の吸いだこ】
唇の吸いだこは、授乳の際にママのおっぱいにうまく吸着できていないことが原因でできます。
授乳の時、赤ちゃんの唇はアヒルのように外側へ突き出すような形が理想です。
しかし生まれたばかりの赤ちゃんはまだ授乳に慣れておらず、唇を内側に巻き込んでしまいがち。
そうすると上唇の先端を一緒に吸い、その刺激で皮むけや水ぶくれができてしまうのです。
生まれて間もない赤ちゃんの皮膚は薄いうえ、まだ1日に何度も授乳が必要ですよね。
そのため低月齢の赤ちゃんほど、唇に吸いだこができやすいといわれています。
【指の吸いだこ】
指の吸いだこの原因は、指しゃぶりです。
赤ちゃんらしい仕草で可愛らしいですが、やりすぎると指に吸いだこができてしまいます。
指しゃぶりはママのお腹の中にいるときからしている赤ちゃんもおり、母乳を飲む練習をしているとも考えられています。
中には生まれた時、すでに吸いだこができているケースもあるようですよ。
赤ちゃんに吸いだこができた時の対策
赤ちゃんに吸いだこができた場合、どうしたらよいのでしょうか。
場所別に対策をご紹介します。
【唇の吸いだこ】
<なにもせず放っておく>
痛々しく見えることもありますが、特に痛みやかゆみはないようです。
時間が経てば自然に治るため、基本的にはなにもせず放っておくのが良いでしょう。
皮のめくれが気になりますが、無理に引っ張ると傷になったり、血が出たりする恐れがあるため、自然にはがれるのを待ってくださいね。
どうしても乾燥が気になるのであれば、ラノリンやワセリン、馬油などで保護するのも良いかもしれません。
<授乳の際に唇を巻きこんでいたら外す>
唇の吸いだこの原因は、授乳の際に上手に吸着できていないこと。
授乳の時に赤ちゃんが上唇を巻き込んでいないか確認し、巻き込んでいたらママの指でそっと外側に出してあげるのも、おすすめの対策です。
この機会に授乳姿勢を見直して、より赤ちゃんが飲みやすい体勢を探すのも良いでしょう。
<授乳の前に母乳でママの乳首を濡らしてすべりを良くする>
哺乳瓶の乳首は比較的すべりが良く、唇の巻き込みも少ないため、母乳育児の赤ちゃんの方が唇の吸いだこができやすいといわれています。
授乳の前に、母乳でママの乳首を少し濡らしておいたり保湿をしておくとすべりが良くなり、唇の巻き込みを防げますよ。
【指の吸いだこ】
<なにもせず放っておく>
指の吸いだこは、赤ちゃんが指しゃぶりをしなくなれば治っていきます。
指しゃぶりにはさまざまな考え方がありますが、一般的には「低月齢の赤ちゃんの指しゃぶりは成長に必要なことであり、止めさせなくても良い」というのが主流です。
また唇の吸いだこと同様、指の吸いだこも通常は痛みなどはなく、むしろ強く吸い続けることで角質が厚くなり、感覚が鈍くなっていることも。
特に痛がる様子や異常が見られなければ、なにもしなくても良いでしょう。
<傷になったり化膿したりしている時は病院へ>
小さな傷であればきれいに洗ってワセリンを塗り、ガーゼで覆う方法もあります。
傷が悪化したり吸いだこが化膿したり、痛がる様子があったりする時は、すぐに受診してくださいね。
赤ちゃんに吸いだこができるのはいつまで?
吸いだこは、赤ちゃんが小さいうちに見られるものです。
唇であればおおよそ生後3~4ヶ月頃、赤ちゃんが授乳に慣れて上手に吸着できるようになると、自然に治ります。
指の吸いだこは3~4歳になり、手先が器用になって指しゃぶりよりおもちゃで遊ぶようになると、落ち着いてくるようです。
もちろん個人差がありますが、どちらの吸いだこも成長と共に気にならなくなるでしょう。
まとめ
吸いだこは赤ちゃん特有のものであり、一生懸命成長している証。
いずれ自然治癒することがほとんどなので、今しか見られない思い出としてあまり心配せず見守ってくださいね。
ただし傷になったり出血したりと、異常が見られる時は医師に相談しましょう。