赤ちゃんにはダニ対策が必要
赤ちゃんの日々のお世話の中で、気を付けたいことのひとつとしてダニ対策があります。
ダニは名前を聞くだけではそこまで怖いイメージがないかもしれませんが、実はとても厄介な虫です。
ダニから赤ちゃんを守るため、しっかりと対策をしてあげましょう。
ダニが赤ちゃんへ及ぼす危険性
ダニが赤ちゃんへ及ぼす危険にはどのようなものがあるでしょうか。
【痒みに襲われたり炎症を起こしてしまう】
「イエダニ」や「ツメダニ」は、人を刺すダニです。
これらに刺されると非常に強い痒みに襲われたり、炎症をおこすこともあります。肌の弱い赤ちゃんの場合、とびひができてしまうことも。
皮膚の炎症がひどいと治療が長引くだけでなく、アレルギーにつながることもあるので注意が必要です。
【アレルギーの原因となる】
赤ちゃんは大人よりも抵抗力が弱いため、アレルゲンの影響を受けやすくなっています。アレルゲンとは、アレルギーを引き起こす原因となる物質のこと。
ダニもアレルゲンのひとつで、赤ちゃんがダニの死骸やフンを吸い込んでしまうことによりアレルギーを引き起こす原因となります。
ダニアレルギーになってしまうと、
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目のかゆみ
などの症状が現れます。
また、ダニアレルギーの症状のひとつとしてアトピー性皮膚炎もあげられます。
全てのダニアレルギーの赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を発症するわけではありませんが、アトピー性皮膚炎の原因の7~8割がダニアレルギーを含むハウスダウトだとも言われています。
【小児ぜん息の原因となる】
ダニアレルギーをもつ子どもの多くは、小児ぜん息に移行してしまうことが多いと言われています。
ダニでまさかぜん息にかかるなんて、と思う方もいるかもしれませんが、実際小児ぜん息を持つ多くの子どもがダニアレルギーも持っているのです。
小児ぜん息は非常に苦しいだけでなく、最悪の場合命にかかわることもある怖い病気です。
ダニが発生しやすい環境とは
ダニが好む環境は、以下の通りです。
・湿気が多い場所
・餌となる人間のフケや垢が多い場所
・ホコリが多い場所
これらのダニが好む環境は、赤ちゃんの生活環境の中に多く含まれています。
具体的には、
・寝具(布団、マットレス、枕など)
・畳
・絨毯
・ぬいぐるみなどのおもちゃ
これらはダニにとっては好環境であり、生活の中で注意するべき場所です。
赤ちゃんをダニから守る対策
【ダニの増殖を防ぐ】
<こまめに掃除をする>
ダニは寝具等布製品だけでなく、ホコリにも住み着きます。
ベッドの下や赤ちゃんが生活する部屋は清潔に保つようにしましょう。
<湿気を防ぐ>
ダニは湿気が多い環境を好みます。
マットレスや敷布団など、長期間同じ向きで使用していると湿気がこもりやすい場所が集中してしまい、ダニの増殖につながります。
2ヶ月に1度くらいの頻度で上下や裏表の向きを変えることで、湿気が同じ場所にこもるのを避けることができます。
またその他に、
・布団を天日干しする
・布団乾燥機を使用する
といった方法で湿気を防ぐようにしましょう。
【発生したダニを駆除する】
<定期的に洗濯をする>
布団カバーやシーツ、枕カバーなど洗濯機で洗えるものはこまめに洗濯をしましょう。
これらは洗濯機で洗うことでダニを洗い流すことができます。
また、ぬいぐるみなども洗えるものはしっかりと洗うようにしましょう。
<布団乾燥機を使用する>
ダニ対策というと、布団を天日干しするイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
しかし、ダニは50℃以上の高温で死滅するため、天日干しのみで生きているダニを死滅させることは不可能です。
そこでおすすめなのが布団乾燥機です。多くの布団乾燥機にはダニ対策のモードがあり、50℃以上の温風でダニを退治してくれます。
掛け布団や敷布団はもちろん、ぬいぐるみやマットレスにも幅広く使えるので一台は持っていると安心です。
また、ダニは暗闇で動きが活発となり布団の表面に出てきます。そのタイミングで布団乾燥機を使用することでダニが布団の表面で死滅し、除去しやすくなります。
<掃除機をかける>
ダニを退治した後の寝具などには必ず掃除機をかけるようにしましょう。
細かいダニの死骸やフンは、掃除機で吸うのが一番効果的です。
また、マットレスや畳にもダニは住み着きやすいのでこまめに掃除機をかけるようにしましょう。
<ダニ捕獲シートを使用する>
ダニ捕獲シートは、気になる場所に置くだけでダニを捕獲することができるシートです。
赤ちゃんやペットがいるおうちでも使えるタイプが多く、布団やおもちゃ箱の下などに置くだけなので簡単にダニ対策ができます。
しかしすでにあるダニの死骸やフンは除去できないので、上記の対策と併用するようにしてください。
ダニ対策をして快適な環境づくりを!
目に見えないほどの小ささですが、赤ちゃんにとってはとても怖い存在のダニ。
刺されるだけでなくアレルギーや喘息の原因にもなるので、しっかりと対策をしたいですよね。
日常のお世話に加えてのダニ対策は少し負担に感じるかもしれませんが、かわいい赤ちゃんの健康を守るため習慣づけられるようにしましょう。