無認可保育園への入園を考える
保育園激戦区だと、希望する認可保育園に入園するのは至難の技。
保育指数が高かったとしても、保育園に落ちてしまった…という話はよくあります。
4月から復職を考えているママは、子どもの預け先をみつけなければなりませんね。
もし認可保育園が決まらなかったら無認可の保育園(認可外保育園)への入園も考えることでしょう。
無認可=認可が下りていない保育園…と聞くと、ちょっと不安に思ってしまうかもしれませんが、無認可保育園だからと言って、一概に悪い保育園とは言えません。
万が一のことも考えて、無認可保育園へ入園することも視野に入れて保活を進めていきましょう。
今回は、無認可保育園のメリットについてご紹介します。
無認可保育園とは?
無認可保育園とは、国からの認可の基準を受けていない保育園のこと。
認可を受けられない理由としては、園庭を設置するほどの広さがないということや、少人数保育を行っていることなどが一例として挙げられます。
企業で従業員の子どもを保育するために設置されている保育園や、ベビーホテルなども無認可保育園に含まれます。
国からの規定を満たしていないだけで、各都道府県での認可の水準を満たし、許可を得て運営されていることが基本なので、無認可保育園=悪い保育園というわけではありません。誤解しないようにしましょう。
家庭によっては、あえて無認可保育園へ子どもを預けることもあります。それは一体なぜなのか?次から無認可保育園へ入園するメリットについてご紹介します。
メリット①園独自のサービスがある
認可保育園との差別化を図るために、無認可保育園のなかには独自のサービスを設けている園もあります。
たとえば、英会話やリトミックを保育時間内に取り入れるなど、教育に特化した園があったり、仕事や子育てで忙しいママのために、買い物代行サービスを設けている園があったりと、認可保育園では実施していないサービスを提供している園もあるようです。
他にも、共働き家庭の都合を考慮して時間を延長して保育してくれたり、休日保育も行っている園もあるようです。
施設によってかなり内容は異なりますので、気になる園があったら直接確認してみましょう。
メリット②少人数制
認可保育園に比べ、敷地面積の狭い無認可保育園の場合、少人数制であることが多いです。
少人数制であれば、まるで家庭にいるようなアットホームな空間で時間を過ごすことができます。人見知りや場所見知りがひどい赤ちゃんでも、大勢の中で育つよりも早く、園に慣れることができるでしょう。
保育士が1人1人をしっかり見てくれるという意味でも、少人数制のほうが安心できますね。
メリット③家庭に寄り添った保育
少人数制であることで、無認可保育園は各家庭に寄り添った保育をしてくれる傾向にあります。
大人数の認可保育園の場合、送迎の際も慌ただしいもの。
しかし、無認可保育園であれば、比較的ゆっくりその日にあったことなどを話してくれるので、ママの不安も解消しやすいでしょう。
また、認可保育園だと、親が休みの日は子どもも休むように言われますが、無認可保育園では働く両親のリフレッシュ休暇が認められるということもあります。
入園の規定は国が定めたものではないため、保育に欠けてなくても(両親の病気や休職中などでも)入園できる場合もあります。
仕事と子育てに忙しいママに寄り添ってくれるという点も、無認可保育園の魅力と言えるでしょう。
無認可保育園の課題
無認可保育園へ入園させるメリットがある一方で、無認可保育園が抱える課題もいくつかあります。
【①保育士の問題】
認可保育園の場合、保育士の人員にも規定が設けられていますが、無認可保育園の場合、保育士または看護師が、おおむね1/3以上いれば運営できることになっています。そのため、なかには保育士資格を保有していない職員が配置されていることもあります。
ただし、資格を持っていないとはいえ、育児経験豊富な職員や熱意をもって子どもと接してくれる職員もいます。
無認可だから不安という見方より、職員が子どもと向き合ってくれているかどうか、保育という仕事に誇りを持っているかどうかも、園を選ぶ時の基準にしてみたいですね。
【②保育料の問題】
一般的に、認可保育園は公費での補助金で運営されており、保育料は自治体に支払います。
一方無認可保育園の場合、民間が運営している施設となり、保育料は無認可保育園へ直接支払います。
無認可保育園は、認可保育園より保育料が高いのが大きな問題点ではありましたが、2019年10月から実施された「幼保無償化」の制度により、保育料の一部が補助されることとなりました。
保育の必要性の認定を受けている3歳~5歳(年少クラス~年長クラス)の子どもは、月額3.7万円までの利用料を補助されます。
また、非課税世帯の0歳~2歳児では、月額4.2万円までの利用が補助されます。
これにより、これまでよりは少し認可保育園との差が改善されるようになりました。しかし、一部の保育園では、さらに保育料を値上げしたというところもあるようで、まだまだ課題は残されているようです。
まとめ
待機児童が多い地域では、認可保育園への入園が決まらなかったことも想定し、無認可保育園への入園も視野に入れて検討しておきましょう。
大事なわが子を預けることのできる保育園であるかどうか、自分の目で見て確かめてみることが1番です。
認可・無認可どちらにしても、しっかりリサーチして良い園を見つけたいですね。