保育園で泣き出す子どものことが心配
子どもが保育園に入園し、最初に抱える悩みと言えば、朝の登園で子どもが泣くことではないでしょうか。
お別れの時、子どもが「ママー!ママー!」と泣き叫ぶ姿を見ると…子どもだけでなくママも胸を締め付けられるような思いになりますよね。
ママは一緒にいると安心できる大好きな存在です。そんなママとこれまでずっとお家で過ごしてきました。
それがある日突然、知らない人ばかりの保育園に1人ぼっちで通うことになるのですから、子どもの気持ちを考えたらたまりませんね。
1日、2日はしょうがないと思っていても、1週間、2週間…と経ってもなかなか慣れないという子どもも中にはいます。
いつになったら保育園に慣れるのか…心配ですね。
保育園で泣くのはいつまで?原因は?
保育園の登園時に泣く子どもは多くいます。いつまで泣くのが続くのかというと、個人差があるので一概に「この時期」というのはありません。
1週間ほどで慣れてしまう子もいるし、長ければ半年、1年以上…と続いてしまう子もいます。
多くの子は慣らし保育を経て、大体1ヶ月くらいで保育園に慣れ始めます。また、月齢が小さな赤ちゃんの場合比較的早く泣かなくなることもあります。
繰り返しになりますが、この時期には個人差が大きくあるため、1ヶ月は大よその目安として参考にしてください。
【登園時に泣く子の保育園の様子】
最初のうちは保育園が何か分からずポンっと置いて行かれ、ママとのお別れが寂しく泣いてしまう。
でも、ママがお仕事が終わったらちゃんと迎えに来てくれるということが分かると、安心して待てますよね。
すると、保育園の楽しい部分にも目を向けられるようになっていきます。
「あれ、保育園って楽しい所かな?」
「ママとは違うけど、先生って優しくて安心できる」
「お友達がたくさんいる、遊んでみようか」
など、少しずつ理解し始めると、園生活では泣かなくても過ごせるようになっていきます。
登園時には玄関で激しく泣いていても、お部屋に入るとケロっと泣き止んで楽しく遊んでいるというのも良くあることです。
ママは登園時の様子から心配しているかもしれませんが、保育士が連絡帳などを通じて楽しく遊んでいた様子などを知らせてくれていたら、ママが心配しているほど子どもは悲しい気持ちをしていなかったということもあります。
【どうして登園時は泣くの?】
日中は楽しく園生活を送っているようなのに、登園時だけは玄関で泣いてしまうのはどうしてでしょう。
それは「ママが大好き」だからです。
保育園は楽しい、でもママのことは大好きだから、小さい子どもならずっと一緒にいたいと思うのは当たり前。
だから、どんなに保育園が大好きでも、玄関で泣いてしまう子はいるのです。
成長と共に泣かなくなったらママは安心する反面、少しさみしい気持ちになるかもしれませんね。
子どもが泣いてもお別れはスムーズに!
登園時に玄関で子どもが泣くと、ママはつい手を差し伸べたくなってしまうかもしれません。
抱っこをしてあやして、泣かなくなったら先生にバトンタッチをする…実はこれ、間違った対応なんです。
ママとのお別れの時間が濃密になるほど子どもはママへの執着が強くなってしまうし、泣けば泣くほどママはここにいてくれると思ってしまうこともあるためです。
【お別れはスムーズに】
登園時のお別れのときは、「じゃあママお仕事行ってくるね。頑張ってね」くらいの一言で済ませ、どんなに子どもが泣いていてもあとは保育士にお任せするのが正しい対応です。
保育園では保育士が子どもにとっての頼れる大人。少しさみしい気もしますが、ママではありません。
ママがいなくなった後は子どもも気持ちを切り替えて、保育園の生活が始まります。
ママへの執着はなるべく残らないようにしてあげた方が、子どももさみしい思いをせずに済むのです。
ただし、「ちゃんと迎えに来る」ことは、子どもに伝えましょう。
それから、ママは笑顔でさよならすることで、子どもの不安な気持ちを少しでも軽減できるようにしたいですね。
【お迎えの時はたっぷり甘えさせる】
お迎えの時間からは、ママと子どもの時間の始まり。今度は時間をかけて甘えさせてあげたいですね。
「保育園を頑張ったら、ママがちゃんと迎えに来てくれる」という安心感が持てるようにしてあげてください。
ママと子どもの信頼関係がちゃんとしていれば、子どもはまた安心して保育園生活を楽しむことができます。
ママが大好き!だからこそ泣く子ども
子どもが保育園で泣くことが続くと、「もしかして愛情が足りてない?」とか、「子どもと一緒の時間が短いから泣くの?」なんて思う方もいるようですが、決してそんなことはありません。
子どもはママが大好きで、ママと一緒の時間が恋しいからこそ泣くのです。
お家に帰ってきたら、大好きなママとの時間を存分に楽しませてあげたいですね。
しかし、1日の大部分をママ無しで過ごす保育園も、子どもにとっては重要な時間です。
楽しく過ごすためにも、なるべくママへの執着心は引きずらないようにさせてあげたいですね。
成長と共に園生活にも慣れ、泣かなくなる日はやってきます。
個人差もありますが、時間をかけて見守ってあげてくださいね。