赤ちゃんに必要なミルクの量
ミルク育児や混合育児をしている、多くのママが悩むことの1つが「ミルクの量」ではないでしょうか。
目安量を参考にしてももっと欲しがる、全然飲まないなど、その子によって飲む量は違います。
特に混合育児の場合は、どれだけ母乳を飲んだかは分からないため、どのくらいのミルクを足せばいいのか悩みますよね。
今回は赤ちゃんに必要なミルクの量について、目安の量をどう参考にするといいのか、考えてみましょう。
赤ちゃんのミルクの量《完全ミルクの場合》
完全ミルクで赤ちゃんを育てている場合、基本的にはミルクのパッケージにある量を参考にして飲ませてあげます。
しかし、赤ちゃんには成長や発達に個人差があるのと同じように、飲む量も個人差があります。
その時の食欲や機嫌にも左右されます。
以下のポイントを参考に、ミルクの量について考えてみてください。
【一度にたくさん飲めないタイプの赤ちゃんは回数を増やしてみる】
ミルクの飲み方にも、赤ちゃんの個性が出ることがあります。
特に新生児などの低月齢の赤ちゃんは、体格が小さいことや、まだ飲むのが上手ではないので空気を多く飲んでしまうこと、まだ寝る時間が多い時期のため途中で寝てしまうことなどから、一度にたくさん飲めない子が多いかもしれません。
ミルクのパッケージには、生後1ヶ月頃までは1日7回などと書かれていることが多いですが、一度に飲めない分、回数を増やしてあげるといいかもしれません。
「1回〇ml飲ませなければいけない」と考えるのではなく、1日トータルで計算し、目安の量が飲めていればまず大丈夫。
生まれた時の体重が小さめの子や予定日よりも数週間早く生まれたこの場合は、目安の量や回数が異なる場合もあるので、産院や小児科で相談してみても良いかもしれません。
何度も授乳しなければならないのは大変ですが、体重の増えなども確認しながら、赤ちゃんのペースで少しずつ飲ませてあげましょう。
【たくさん飲み過ぎる場合には調節する】
たくさん飲み、もっと欲しがる赤ちゃんもいます。
特に低月齢の赤ちゃんは、あげるだけ飲んでしまう子もいます。
しかし、飲ませすぎると逆にお腹がパンパンになり、お腹が痛くなって不機嫌になったり、苦しそうにしたりする子も。
哺乳瓶の乳首の穴のサイズが月齢に合っていない場合、飲むのが簡単で、飲み過ぎてしまうこともあるかもしれません。
哺乳瓶を見直してみてもいいですね。
また、産院やかかりつけの小児科、地域の保健師などに相談し、体重の増え方や赤ちゃんの様子から、赤ちゃんに合ったミルク量のアドバイスをもらうのもいいかもしれません。
【飲む量を調節する子も】
生後3~4ヶ月頃から満腹中枢が発達し、自分で飲む量を調節する子もいます。
この生後3~4ヶ月というのには医学的根拠はなく、ただ目安ですが、赤ちゃんが飲む量を調節するようになったら、体重の増えや赤ちゃんの機嫌などを観察しながら、量を欲しがる分与えて様子を見るのもいいでしょう。
赤ちゃんのミルクの量《混合の場合》
混合育児の場合、母乳をどれだけ飲んでいるか分かりにくいため、ミルクをどれだけ足せばいいか悩みますね。
混合育児とひとことで言っても、母乳をメインにするのか、ミルクをメインにするのかによって足し方が変わることがあります。
以下を参考に、どのような足し方が赤ちゃんやママに合っているのか、考えてみてください。
【母乳メインの場合】
母乳がメインの混合育児の場合には、十分飲めているサインを参考に、足りなさそうであれば足してみましょう。
分かりにくければ、かかりつけの小児科や保健師など専門家に相談してみましょう。
<十分に飲めているサイン>
・赤ちゃんが元気そうである
・おしっこが1日に5、6回出ている(おむつがしっかり濡れている)
・うんちが1日2ー3回以上出ている(月齢が高くなると、1回の量が増え、回数自体は減ってくることはある)
・体重が順調に増えている
十分飲めていても、ずっと乳首を加えている赤ちゃんもおり、「足りていないのかな」と心配になることもあるかもしれません。
赤ちゃんの健康状態など、総合的に考慮して、足す量を調節してみましょう。
【ミルクメインの場合】
ミルクをあげるのがメインの混合育児の場合は、1回のミルク量はパッケージに書かれている量を参考にしましょう。
・昼間はミルク、朝夕は母乳
・ミルクと母乳を交互に
など、授乳時間ごとにミルクタイム、母乳タイムと分けるといいかもしれません。
ママのおっぱいの張り具合も考慮し、赤ちゃんの体重の増え方、機嫌などを見て、総合的に判断してみてください。
まとめ
赤ちゃんに必要なミルクの量は、赤ちゃんによって違いがあります。
たくさん飲む子、あまり飲まない子、少しずつしか飲めない子、個性も大きいところです。
どのくらい飲ませればいいのか、足せばいいのか悩む場合には、小児科医、保健師に相談したり、おっぱい外来を受診したりなど、アドバイスをもらうと安心できるでしょう。