赤ちゃんのミルクを調乳水は何がいい?
赤ちゃんのミルクを作る時に使う水。
ミネラルウォーターはいいのか、水道水でもいいのか、いろいろ悩みますよね。
赤ちゃん用品売り場に行くと、ミルクの近くに調乳用水というものも売っています。
この調乳用水を使った方がいいのでしょうか。
今回は赤ちゃんのミルクを調乳する時の”水”の疑問についてまとめました。
赤ちゃんミルクの調乳、水道水はOK?
赤ちゃんのミルクは赤ちゃんが直接飲むものなので、衛生面がとても気になりますよね。
そのことから、水道水はダメなのではないかと思う方もいるかもしれませんが、日本の各家庭に届く水道水は厚生労働省が、水質基準を有害物質やpH値など51項目に渡り、 厳しくチェックしているものです。
浄水器等をつけていなくても、衛生面と安全性においては何の問題ない水が届いています。
そのため、日本の一般的な家庭のキッチンから出る水道水であれば使用しても問題ありませんが、煮沸して殺菌したものを使いましょう。
沸騰すると、水道水の残留塩素も除去されます。
【水道水の煮沸の仕方】
≪やかんや鍋を使う場合≫
やかんや鍋に水道水を入れ、蓋は閉めずに5~10分沸騰させます。
こうすることで、水の殺菌ができるとともに、カルキを抜くことができます。
その後、ミルク作りに最適な70℃以上まで冷まします。
≪ポットを使う場合≫
ポットで煮沸する場合は、温度調節ができる電気ポット、もしくは調乳ポットを使うといいでしょう。
水をポットに注いで沸かすだけで、殺菌するとともに、調乳に最適な70℃に調節しておくことができます。
ただし、沸かしたお湯がそのまま6時間以上経ってしまったものは一度捨て、ポットを洗った後もう一度沸かしましょう。
雑菌の繁殖を防ぐためです。
ミルクの調乳、市販の水はどれがOK?
水道水を煮沸して調乳するのは、自宅に居るときはいいですが、お出かけ中は外出先の水道水の衛生面が気になる場合がありますよね。
そんな時には市販のミネラルウォーターなどを使う人も多いですが、市販の水を選ぶときには注意が必要です。
赤ちゃんのミルクを調乳する水は、”軟水”が良いとされています。
WHOの基準ではミネラル含有量が
・120mg/L未満のものは軟水
・120mg/L以上のものは硬水
と分類されていますが、調乳用として使うのであれば100㎎/L以下の軟水がおすすめ。
ミネラルの含有量が多いと、ミルクのミネラルのバランスが崩れてしまい、せっかくの栄養が赤ちゃんの体に届かなかったり、赤ちゃんの胃や腎臓に負担をかけたりすることがあるからです。
そんな軟水には、一般的に軟水ミネラルウォーターと、純水の2種類あります。
【手に入りやすさで選ぶならミネラルウォーター】
ミネラルウォーターは自販機やスーパー、コンビニなどでもたくさん市販されているので、手軽に手に入りやすいですね。
大人も飲み水として選ぶ方もいるでしょう。
日本のミネラルウォーターは軟水が多く、調乳用の水として使っても問題ないものも多いです。
しかし、外国のミネラルウォーター、特にヨーロッパのミネラルウォーターは硬水が多く、調乳には向きません。
今はいろんな国のミネラルウォーターをスーパーなどどこでも手に入れることができますが、赤ちゃんの調乳用として選ぶなら、ミネラル含有量をチェックしてみてください。
また、宅配型ウォーターサーバーを導入する家庭も増えています。
重たいミネラルウォーターは家まで届けてくれますし、ウォーターサーバーにミネラルウォーターをセットすれば、お湯にして出すこともできますし、ミルクを調乳するのにもとても便利ですよね。
赤ちゃんの調乳にも使える超軟水などを使っているメーカーも多いですが、ウォーターサーバーの場合もミネラル含有量をチェックしてから使うと安心でしょう。
【安全性の高さで選ぶなら純水】
ミネラルウォーターの他に、純水も赤ちゃんの調乳用の水としておすすめです。
赤ちゃん用品売り場に、赤ちゃん調乳用の水として売られている水は、そのほとんどが純水です。
純水とはミネラルなどの無機物や、細菌などの不純物を除去した純度の高い水のこと。
ただし、ミネラルウォーターと比べて、どこでも手に入るものというわけではありません。
赤ちゃん用品店や、赤ちゃん用品が揃ったドラッグストアなどでは入手できます。
まとめ
赤ちゃんのミルクを調乳する用の水は、煮沸した水道水、軟水ミネラルウォーター、純水どれでもいいですが、コストパフォーマンスを考えると一番は水道水を使うのが一番良いかもしれません。
日本の各家庭に届く水道水は、衛生面でも安心なものが多く、普段自宅で調乳する時には、水道水を煮沸し、調乳の水として使うのは問題ありませんよ。
外出先などで、水のにおいや衛生面が気になる時にはミネラルウォーターや、赤ちゃんの調乳用の水として売られている純水を使うなど、上手に使い分けるのもいいですね。
ミネラルウォーターを選ぶときには、ミネラルの含有量は100ml/L以下の軟水を選ぶようにしましょう。