赤ちゃんが飛行機に乗るには心配も
里帰りからの戻りや冠婚葬祭などで赤ちゃんと飛行機に乗らないといけない・・・でも、赤ちゃんはまだ小さいので、飛行機に乗れるのか心配になってしまいますね。
ですが、赤ちゃんでも飛行機に乗ることは可能です。例えば日本の大手航空会社では生後8日以上経った赤ちゃんは、国内線も国際線も搭乗することができます。
そうは言っても、飛行機に乗ることで赤ちゃんに何か影響やリスクがないか気になりますよね。ママが心配になることとそれを防ぐ方法もご紹介します。
赤ちゃんはいつから飛行機に乗れる?
赤ちゃんは、生後8日程度で飛行機に乗れるようになると述べましたが、これは特別な注意を必要としない、つまり未熟児や保育器に入っていない赤ちゃんの場合です。
世界保健機関(WHO)では、生後7日以内は控えるべきといっています。ほとんどの航空会社では、これに沿った規定になっていますので、生後7日以内で赤ちゃんを飛行機に乗せたい場合は、医師の書面による許可が必要になるでしょう。
赤ちゃんが飛行機に乗る際のリスクは?
赤ちゃんが飛行機に乗る際のリスクや影響にはどんなものがあるでしょうか。
【ウイルス感染リスク】
飛行機内は湿度20%以下という乾燥した環境です。ウイルスは湿度が低く乾燥するほど拡散して活発になりやすいため、免疫力がまだ弱い赤ちゃんは機内で感染する恐れもあります。
ただ、飛行機内の空気は外気と入れ替わり上から下へ空気が流れるようになっているため、ウイルス保菌者が近くにいなければ、飛沫感染は起きにくいでしょう。
感染を予防するには湿度を上げ、赤ちゃんののどや鼻を乾燥させないようにします。のどや鼻の粘膜に湿度がある方が保護バリア機能が高まるからです。
≪機内でウイルス感染を防ぐ方法≫
・白湯やミルクなどをちょこちょこ飲ませる
・濡れタオルを近くに置く
このような方法で、機内で、特に赤ちゃんを乾燥から守りましょう。
【赤ちゃんが飛行機で中耳炎になる?】
飛行機の離着陸時に、耳が痛くなった経験がありませんか?これを航空性中耳炎といい、通常の中耳炎とは違い、機内の気圧が陸上よりも低いために起こります。
飛行機内は、離陸時に陸上の1気圧の状態から、高度が上がるにつれ0.8気圧ほどまで下がり、着陸時は高度が下がるため陸上と同じ1気圧に戻ります。この気圧の変化で、中耳の中の空気が膨張したり収縮したりするため、耳が痛くなるのです。
≪赤ちゃんの航空性中耳炎を防ぐ方法≫
飴をなめたり、唾を飲んだりできない赤ちゃんの場合、母乳、ミルクや白湯などを飲ませることで耳抜きをすると良いです。
予めミルクや白湯を哺乳瓶に用意しておくと、慌てずに済んで良いでしょう。また、おしゃぶりをくわえることも良い方法ですよ。
赤ちゃんがアレルギーや風邪などで鼻が詰まっている時は、耳抜きができないため、耳への負担や痛みが大きくなるかもしれません。
そんなときは無理せず飛行機の搭乗を控えることも検討したいですね。
【飛行機で赤ちゃんが被ばくする?】
宇宙から地球へ、宇宙線という放射線が降り注いでいますから、飛行機に乗ることで放射線被ばくを心配するママもいるでしょう。
高度1万メートルを飛ぶ飛行機では、地上より大気が薄いため多くの放射線を浴びることになります。
≪宇宙線の放射線被ばくは心配ない≫
飛行機に乗ることで被ばくすることは、あまり心配する必要はありません。
非常に長い時間のフライトを何度もするわけではないので、一般的に搭乗するくらいは、体に影響がほとんどないからです。
赤ちゃんと飛行機に乗る前の準備!
赤ちゃんと一緒に飛行機に搭乗する時は、事前に準備しておくと良いことがあります。
【座席予約】
座席は、赤ちゃんがぐずった時のことも考え、飛行機に乗り降りしやすく、立ったり座ったりしやすい位置が良いです。
そのため、前方の通路側がおすすめです。
ここなら、添乗員に何かお願いすることもしやすく、おむつ替えやぐずったときなども、すぐに立つことができますし、周りへの迷惑も少なくできるでしょう。
予約をすれば、航空機に備え付けてあるベビーベッドを利用することもできますよ。年齢体重などの制限がありますので、予約時などに確認するのがおすすめです。
【下調べ】
各航空会社では、赤ちゃんとママが一緒に搭乗する場合、特別な機内サービスやサポートを用意していることがあります。
航空会社によって内容が異なるため、事前にHPのサイトや電話で下調べしておくと良いでしょう。
また、予約時に小さな赤ちゃんと一緒に搭乗する旨を伝えておくと、航空会社がサポートやサービスを教えてくれるでしょう。
まとめ
赤ちゃんの場合急ぐ必要がなければ、できるだけ1ヶ月健診を受けた後くらいで飛行機に乗せる方が良いようです。
できれば、さらに生後4〜5ヶ月になるまで待ち、首がすわるようになってから乗せる方が安心できておすすめです。
赤ちゃんにかかる負担が気になる場合は、飛行機以外の乗り物にする、もっと大きくなってからにすることも考えてみてくださいね。