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赤ちゃんのアレルギーが心配…卵の進め方

赤ちゃんのアレルギーが心配…卵の進め方

卵は赤ちゃんのアレルギーが心配

赤ちゃんの離乳食を進めていく時には、アレルギーが起こらないかどうかも心配ですね。
中でも、卵は心配な食材の1つ。乳児期に卵のアレルギーを引き起こす赤ちゃんはめずらしくないため、慎重に進めていきたいママもいることでしょう。

 

卵アレルギーが心配だからと言って、卵を除去した離乳食を進めていけばアレルギーが発症しないという訳ではありません。
もちろん、乳児期に卵を食べてじんましんやぜんそくなどなんらかのアレルギー症状が現れたことがある赤ちゃんは、医者の診察のもとで適切に卵を除去し、徐々に卵を進めていったり、場合によっては完全に除去をしていくなどの治療が進められます。

 

ただ、一方、まったく食べないことが正解ではなく、離乳食期の卵は適切に食べることも大切です。
もしアレルギーが出ていないのでしたら、適切な時期に卵を摂取し、離乳食を進めていきたいですね。むしろ食べないことによってアレルギーが増えることもあります

「早く摂取したら卵アレルギー」は間違い

これまでの離乳食の進め方では、卵は、白身魚などのたんぱく質に慣れた後、生後7ヶ月頃から進める傾向がありました。けれども現在では、卵の摂取時期を遅らせたとしても、卵アレルギーが発症する確率が下がることはないということが分かっています

 

そのため、現在では生後5ヶ月~6ヶ月頃のたんぱく質を進めていく時期と一緒に、固ゆでの卵の黄身の部分から食べ進めていくのが適切な時期だと言われています。

アレルギーに配慮した卵の進め方は?

アレルギーの発症リスクがないことを踏まえたうえで、適切な時期に卵を食べていくスケジュールを確認していきましょう。

 

【生後6ヶ月】
初めて卵を食べ始めます。
20分ほど過熱したゆで卵の黄身の部分を、耳かき1杯分くらいから食べていきましょう
卵の黄身はパサパサして食べにくいため、おかゆに混ぜたり、湯冷ましで少し溶いてあげると食べやすくなります。

 

卵を食べても異常がないようでしたら、少しずつ量を増やしてきます。

 

【生後7ヶ月~8ヶ月】
卵黄に慣れてきたら、よく加熱した卵白もスタートしていきます
固ゆでした卵白を裏ごしして食べやすくしてあげるといいですね。
卵白は卵黄部分よりアレルギーが出やすいため、初めて食べる時は耳かき1杯分くらいから食べ始めましょう
慣れてきたら、全卵で1/3ほどまでなら与えても大丈夫です。

 

生後7か月を過ぎると、たまごボーロなど卵を使ったおやつも食べられるようになります
離乳食やミルクの捕食として、時間を決めて取り入れていってもいいでしょう。

 

【生後9ヶ月~11ヶ月】
一度に全卵の1/2の量ほどを食べられるようになるので、離乳食で取り入れていきましょう
薄く焼いた卵を細く切って錦糸卵にしたり、卵とじなどの料理にしてあげると赤ちゃんも食べやすく、離乳食のバリエーションも広がります。

 

【生後12ヶ月以降】
離乳食は卒業し、徐々に幼児食になっていく時期です。
卵は2/3ほど食べられるようになります
歯茎でつぶせるような形のある食べ物も食べていきたいので、1口サイズの卵焼きなどを食べてみてもいいでしょう。

赤ちゃんが卵を食べ進める時の注意点

赤ちゃんが離乳食で卵を進めていく上で、注意したいポイントがあるので、押さえておきましょう。

 

【卵は十分加熱する】
生の卵は、アレルギーの原因となる抗原が多く残っているので、卵を食べ進めていくときは十分に加熱する必要があります。
通常、ゆで卵を作る時は固ゆででも10分ほどですが、赤ちゃんに食べさせる場合は20分ほどしっかり茹でてから与えると安心です。

 

【初めて食べる時は月~木曜日の午前中に】
万が一卵を食べてアレルギーが発症した場合、すぐにでも赤ちゃんをかかりつけの病院へ連れていく必要があります。
そのため、初めて卵を食べる時には病院が診療している平日の午前中に食べるようにしましょう

 

卵アレルギーの発症は早ければ30分、中には24時間~48時間後に発症するケースもあるため、平日でも月~木曜日を選んでください。

 

【両親に卵アレルギーがある場合】
両親に卵アレルギーがあると、赤ちゃんにも遺伝している可能性があります。
ただし、必ずしも遺伝しているとは限りません。赤ちゃんの様子には特に気を付け、医者に相談しながら卵を進めていきましょう

 

【こんな症状が出たらすぐに通院を】
卵のアレルギー症状としては、じんましん、まぶたのはれ、湿疹、咳、呼吸の変化、意識の変化、嘔吐、腹痛、下痢などがみられます
このほかにも赤ちゃんの様子が変だと思ったら、すぐにかかりつけの病院に通院するようにしてください。

適切な時期に卵を食べ進めていこう

卵アレルギーは万が一赤ちゃんが発症してしまうと心配になりますが、開始の時期を遅らせたからと言って発症リスクが低下するものでもありません。
適切な時期に食べ進めていた赤ちゃんの方が、アレルギーになりにくいという意見もあります。

 

アレルギーについては過度に心配しすぎる必要はありませんが、万が一のこともあるので、調理方法や食べ始めの日にち、食べた後の赤ちゃんの様子には十分気を付けて、離乳食の卵を食べ進めていきましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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