離乳食できなこはいつから使える?
和菓子によく使われるイメージのきなこは、栄養たっぷりのタンパク質です。きなこは炒った大豆が原材料でビタミンやミネラル、鉄分も豊富な食材なので、離乳食に是非使いたい食材ですよね。そんなきなこは嬉しいことに、離乳食初期の5ヶ月〜6ヶ月頃から使えます。
きなこは粉末なので何にでも使いやすいのもポイントです。炒った大豆が原材料なので、加熱も必須ではなく用途は様々。栄養価も高く使い勝手のいいきなこは離乳食に悩むママの味方ですね!
この記事では、きなこを離乳食に使う注意点とレシピをご紹介します。食育と栄養補給にきなこを是非役立ててください。
離乳食できなこを使用する際の注意点
便利で美味しく栄養が摂れるきなこですが、いくつか注意点があります。以下の4つのことに気を付けて、離乳食にきなこを取り入れてみてください。
【注意点①食べる量】
きなこは栄養豊富で体にいいイメージが強いですが、他の大豆製品に比べてカロリーが少し高めです。赤ちゃんの場合は食べられる量がそれほど多くないので過剰な心配はいりませんが、一食10〜15g程度に抑えるようにしましょう。
きなこはカリウムも豊富で、カリウムをたくさん摂取しすぎると不整脈や自律神経異常を起こす高カリウム血症が心配されます。極端に大豆製品をたくさん摂り過ぎたりしなければ大丈夫ですが、摂り過ぎはあまり良くないことだけは頭の片隅に置いておいてください。
【注意点②きなこの種類による添加物】
きなこには、原材料である大豆の違いによって種類があります。黄大豆からできたきなこ、青大豆からできたうぐいすきなこ、黒豆からできた黒豆きなこなどです。栄養価や味にほとんど違いはありません。色も、きなこと黒豆きなこはどちらも黄色です。
しかし、うぐいすきなこだけはほんのり黄緑色です。元々の色も青大豆からできているので黄緑に近い色ですが、抹茶や着色料を加えて色味を華やかにしている商品もあります。他にもきなこだけではそれほど甘くないので、砂糖が入っているものも。
赤ちゃんの未発達の消化器官に負担がかかりすぎないよう、無添加のものや原材料がシンプルなものを選ぶようにしましょう。
【注意点③アレルギー】
離乳食期に1番怖いのはアレルギーがあるかどうかですよね。きなこの原材料は大豆なので、豆腐や納豆同様にアレルギー品目に指定されています。初めて赤ちゃんにきなこをあげる時は平日の日中など、いつでも病院に行ける時にチャレンジした方が安心です。少量から、様子を見つつあげていきましょう。
【注意点④保存方法】
最後の注意点は保存方法です。大袋のきなこの保存を間違うとダニが発生してしまい、ダニアレルギーの症状が出てしまうことがあります。
普段からお料理やお菓子作りにきなこをたくさん使う人は、しっかり密封して冷蔵庫で保管してください。離乳食にだけきなこを使おうと思っている人は、小袋や小分けになっているものを選ぶと使い切れるので安心です。12gや15gの小袋タイプは、計量もいらないので楽チンですよ!
離乳食期別のおすすめきなこレシピ
潰したり濾したりと離乳食って面倒だな、と感じているママさんは私だけではないはず…!なるべく簡単で工程が少なく、栄養価の高いきなこを離乳食に取り入れたレシピを離乳食過程の時期ごとにご紹介します。
【初期(5ヶ月〜6ヶ月):きなこ粥】
・きなこ
・3分〜5分粥
工程:粥を作る、混ぜる
初めて食材のチャレンジが多い初期はまず、基本の粥ベースから始めてみましょう。3分〜5分粥にきなこを振り入れてよく混ぜます。混ぜが足りないと粉で咽せて赤ちゃんが苦しくなってしまうので、よく混ぜてくださいね!
なんだかいつものご飯と味が違うな?と赤ちゃんが思ってくれる程度の、風味を味わうくらいでOKです。
【中期(7ヶ月〜8ヶ月):きなこヨーグルト】
・きなこ ひとつまみ
・ヨーグルト(無糖) 2口分
・バナナ 一欠片を荒く潰す
工程:バナナをほどよく潰す、よく混ぜる
ある程度あむあむできる時期になったら少し食感があるヨーグルトとバナナに、きなこを混ぜてみてください。食感とほんのりした甘みに赤ちゃんも美味しく食べてくれるかも!便秘などにお悩みの赤ちゃんにもおすすめです。
【後期(9ヶ月〜11ヶ月):きなこおやき】
・きなこ 15g
・さつまいも 半分
・豆腐 1/3
・片栗粉 ひとつまみ
工程;さつまいもを茹でて潰す、豆腐も潰す、よく混ぜる、平たく丸めて焼く
さつまいもときなこの甘みで美味しくて食べやすいおやきです。作る段階から一緒にやると、遊びにもなって美味しいので一石二鳥ですよ!豆腐やお芋の栄養をしっかり摂りつつ、つかみ食べができるほんのり甘いおやつごはんです。
まとめ
きなこを食べない赤ちゃんもいるかもしれません。その時は無理して粘らず、すっぱり諦めて忘れた頃に甘めに作って出してみてください。案外その時は美味しく食べてくれるかもしれません。美味しく楽しく、食の楽しみ、味の幅を広げる気持ちで離乳食にトライしていきましょう。