離乳食の進め方は?
離乳食をいざ始めようと思っても、進め方に悩みがちですよね。そこで今回は離乳食初期、中期、後期、完了期と4つのステップ別に進め方をご紹介します。4つの時期それぞれの離乳食の回数や量、食材の種類やかたさなどを紹介しますので、参考にしてみてください。
離乳食初期【ごっくん期】の進め方
離乳食初期は「ごっくん期」とも呼ばれ、離乳食をスタートさせる時期です。
【始める目安】
下のような様子が見られたら離乳食を始めてみましょう。
・食べたそうな様子が見られたら
・首が座り、支えてあげると座れるようになったら
・スプーンなどを口に入れても、舌で押し出さなくなったら
また、離乳食作りは意外と大変。ママの時間的、精神的な余裕があるかという点も大切なポイントです。
【量・回数】
回数は1日1回。赤ちゃんの機嫌のいい時間にあげましょう。
初めはどんな食材でも1さじから始めます。1さじを上手にごっくんし、体調や便の様子に変化が見られない場合、翌日は2さじ…と、1さじずつ量を増やします。
【食材のかたさの目安】
飲み込みやすい、ポタージュ状にしましょう。粒は全てなめらかにすりつぶし、裏ごしにした状態のものを与えます。
【食材の種類】
初めはつぶしがゆ(10倍がゆ)から始めます。慣れてきたらにんじんなどの野菜や果物をすりつぶしたり、裏ごししたりして与えます。これらが食べられるようになったら、豆腐や白身魚にも挑戦しましょう。
離乳食中期【もぐもぐ期】の進め方
離乳食中期はもぐもぐ期とも呼ばれ、さまざまな食材に慣れる時期です。
【始める目安】
離乳食初期のメニューを上手に飲み込めるようになったら、離乳食中期に進みます。
【量・回数】
回数は1日2回。午前と午後の2回に分けるのが理想的です。食事のリズムをつけましょう。
1回分の量の目安は次の通りです。
・つぶしがゆ:50~80g
・野菜や果物:20~30g
・魚や肉:10~15g
・(魚や肉を与えない場合)豆腐:30~40g
・(魚や肉を与えない場合)卵:卵黄1~全卵1/3
・(魚や肉を与えない場合)乳製品:50~70g
ただし、初めてあげる食材は1さじから始めてくださいね。
【食材のかたさの目安】
舌でつぶせる程度のかたさが目安です。初期のように完全につぶをなくす必要はありません。
【食材の種類】
赤ちゃんをいろいろな食材の味に慣れさせてあげましょう。栄養バランスも無理のない範囲で考えて、主食(おかゆ)とおかず(野菜とたんぱく質)を用意します。
離乳食後期【カミカミ期】の進め方
離乳食後期はカミカミ期。しっかり顎を使って噛む練習時期です。
【始める目安】
中期のメニューを完食できるようになったら、後期のメニューに移ります。
【量・回数】
回数は1日3回。大人の食事と同じタイミングにするといいでしょう。
量の目安は次の通りです。
・軟飯:80g
・野菜や果物:30~40g
・魚や肉:15g
・(魚や肉を与えない場合)豆腐:45g
・(魚や肉を与えない場合)卵:全卵1/2
・(魚や肉を与えない場合)乳製品:80g
【食材のかたさの目安】
歯茎でつぶせるかたさにしましょう。手先が器用になってくる頃なので、赤ちゃんが自分で食べられる手づかみメニューを用意するのもいいでしょう。
【食材の種類】
魚は白身魚だけでなく赤身や青魚も食べられるようになります。海藻類なども追加していきましょう。
後期に移行する生後9ヶ月頃は、鉄分が不足しやすい時期でもあります。赤身魚やレバーなど、意識して食べさせるようにしましょう。フォローアップミルクを食後に飲ませるのもおすすめです。
離乳食完了期【パクパク期】の進め方
離乳食完了期はパクパク期と呼ばれ、離乳食の最終段階です。
【始める目安】
後期のメニューが食べられるようになったら、完了期に移ります。
【量・回数】
回数は1日3回。毎日できるだけ同じ時間に食べさせ、リズムを整えましょう。
量の目安は次の通りです。
・軟飯:90g
・野菜や果物:40~50g
・魚や肉:15~20g
・(魚や肉を与えない場合)豆腐:50~55g
・(魚や肉を与えない場合)卵:全卵2/3
・(魚や肉を与えない場合)乳製品:100g
【食材のかたさの目安】
歯茎でつぶせる、肉団子くらいのかたさが目安です。一口大、1cm角程度に切って調理してあげましょう。
【食材の種類】
パンやめん類なども食べられます。ほとんどの食材は食べられますが、味付けは薄味が基本です。赤ちゃんがスプーンやフォークなどを使って食べやすいメニューを増やすといいでしょう。
まとめ
離乳食の進め方を4つのステップに分けてご紹介しました。ただし、赤ちゃんの成長には個人差が大きいので、離乳食の場合も焦らずに赤ちゃんの様子を見ながら進めるのがポイントです。離乳食を食べて赤ちゃんの体調に何か異常が見られた場合は、かかりつけの小児科を受診し、相談しながら進めてみてくださいね。