ストローは赤ちゃんの吸啜反射の対象外
赤ちゃんは、新生児の頃から原始反射の吸啜(きゅうてつ)反射があり、おっぱいを吸うことはできます。
ですが、ストローを同じように吸うことはできないようです。
どのくらいの吸引力で吸えば口の中に入ってくるか、どのように飲み込める量を調節すれば良いかなど、ストローを飲む動作1つとっても赤ちゃんにとっては複雑なため、自然にはできないのですね。
しかし、赤ちゃんがストロー飲みをしてくれるようになると、外出時や、日々の水分補給もとても楽になります。
赤ちゃんにストロー飲みを教えるのはいつ頃から可能?ストロー飲みの上手な練習法は?ストローを嫌がる時の対処法もあわせてご紹介します。
赤ちゃんのストローの練習はいつから?
赤ちゃんにストロー飲みを教えるのは、離乳食を始める生後6ヶ月くらいから可能です。しかし、赤ちゃんにも個人差や好みがありますので、個性に合わせて始めると良いでしょう。
赤ちゃんにストローで飲ませてあげたいとママが思った時が、教えてあげる良いタイミングになります。
母乳やミルクをあげていた時はそれで足りるため、あまり気にすることがなかった水分補給も、離乳食時や暑い夏の時期などは必要になってきますので、ストロー飲みの練習を始めるタイミングになるでしょう。
たとえば、夏になって熱中症が心配で水分補給をこまめにさせたいけれど、離乳食が始まっているので母乳やミルク以外で水分補給したい・・・そんなときにストローで飲んでくれると良いですよね。
赤ちゃんと一緒にお出かけすることが増えたから、外でも気軽に赤ちゃんが飲めるストロー飲みを覚えてくれると水分補給が楽だなと思った時なども良いチャンスになります。
ストロー飲みは、いつまでに飲めないといけないわけではありませんので焦ることはありません。赤ちゃんとママに合ったタイミングで始めて気長に練習しましょう。
ストローで飲む練習の準備のコツ
慣れない赤ちゃんが上手にストローで飲む練習をするためには、準備が必要です。
【細くて短いストローを選ぶ】
赤ちゃんはまだ吸引する力が弱いため、吸引力が必要な太めの長いストローを使って吸い上げることは難しいです。なるべく細目で短いストローで飲むことから、練習するようにします。 子ども用の細く短いストローを使って練習を始めると良いでしょう。
【飲み物の中身は赤ちゃん向きで】
赤ちゃんが飲むため、炭酸飲料やカフェインが入っている飲み物は避けます。飲み物の温度は、ミルクと同様に人肌がおすすめです。熱すぎる物や冷たすぎる物は、与えないようにします。
練習中はこぼすことも考えて、こぼしても汚れがひどくならない飲み物で練習すると良いでしょう。
【ベビー用紙パック飲料がおすすめ!】
ストロー飲みの練習には、ベビー用の麦茶の紙パック飲料などを使うと便利です。紙パック飲料だと、上手に飲めない場合に合わせて練習することができます。
ベビー用の紙パック飲料に付属しているストローは短く細いので、吸引力の弱い赤ちゃんにも飲みやすくなっています。そのままそのストローを利用して飲む練習をしてみましょう。
ストローの上手な練習方法3つ
赤ちゃんは使ったことがないストローがどんな物かわかりません。いきなりストローをくわえさせても、噛んでしまったりするでしょう。ストローがどんな物かをわからせることから始めます。
【ストロー飲みの上手な練習方法①】
ママが赤ちゃんの目の前で、ストローを使って飲み物を飲みます。このとき、ストローの中を飲み物が口に向かって上がっていくところを赤ちゃんに見せます。赤ちゃんが真似してみたいと思うように、好奇心を刺激しましょう。ママがおいしそうに飲めば、赤ちゃんも試したくなると思います。
【ストロー飲みの上手な練習方法②】
ストローが何かまだわからない時は、紙パックの側面をママが軽く押し、赤ちゃんがストローをくわえた時に少しだけ飲み物が口に入るようにします。そうすれば、ストローの使い方がわかるでしょう。
【ストロー飲みの上手な練習方法③】
赤ちゃんがストローを理解すれば、次はストローで吸い上げることを覚えます。
紙パックの側面を軽く押し、今度はストローの吸い口のちょっと下くらいまで押し上げ、赤ちゃんがくわえてもすぐに口に入れないようにします。 ストローに押し上げる飲み物を、吸わないと出ないくらいのところにするのがポイントです。
ストローを使って吸い上げることを覚えるために、赤ちゃんが少し吸えば口に飲み物が入るようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんにストロー飲みを教える時期やストロー飲みの上手な練習法からストローを嫌がる時の対処法までご紹介しました。
ストローで飲み物を吸っても、びっくりして吐きだしたり、飲み込めずに口からこぼす子もいるようです。タオルを敷いたりスタイをしたりして、汚れ防止をして練習するといいですよ。
ストロー飲みを嫌がる時は、赤ちゃんが練習に飽きたり、興味を失ったからかもしれません。そんな時は、だらだら続けるより時間を空けて気分転換し、再挑戦します。
こぼしても気長に練習し、少しでも上手に飲めた時は、しっかりほめてあげてくださいね!